韓国エンタメ界に、また新しい季節がやってきました。現在、韓国の映画界は空前の盛り上がりを見せています。その中心にあるのが、観客動員数1000万人突破も射程圏内と言われる超弩級のヒット作「破墓(パミョ/オカルトスリラー映画)」です。この熱狂をさらに加速させるべく、3月の劇場街には、日本でもおなじみの実力派から、今まさにブレイク中の若手まで、バラエティ豊かな顔ぶれが揃いました。
今回は、大ヒットのバトンを受け継ぐべく出撃する3人の俳優、ヨム・ヘラン(염혜란)、イ・チェミン(이채민)、イ・ドンフィ(이동휘)にスポットを当てて、その見どころを詳しくご紹介します。
■ 信頼の演技派ヨム・ヘランが届ける「温かい感動」
まず注目したいのが、Netflixドラマ「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜(校内暴力への復讐を描いたヒット作)」での熱演が記憶に新しいヨム・ヘラン(염혜란)です。彼女は新作映画「市民ドクヒ(振り込め詐欺被害者が犯人を捕まえるために奔走する実話ベースの物語)」などで、圧倒的な存在感を見せています。
韓国では彼女のように、主演ではないものの登場するだけで画面を掌握する俳優を「シーンスティラー(場面を盗む人)」と呼び、非常に高く評価します。日本の「名脇役」に近いニュアンスですが、韓国ではより「そのシーンの主役を食ってしまうほどの演技力」というリスペクトが込められた言葉です。
今回の3月のラインナップでも、彼女の持つ「隣のおばさんのような親しみやすさ」と「凄みのある演技」のギャップが、映画ファンを魅了して離しません。
■ 「Music Bank」の王子様イ・チェミンがスクリーンデビュー
続いて、次世代のスター候補として熱い視線を浴びているのが、イ・チェミン(이채민)です。身長189cmという抜群のスタイルを誇る彼は、K-POPファンにはおなじみの音楽番組「Music Bank(KBSで放送されている人気音楽チャート番組)」のMCとしても活躍しています。
ドラマ「イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜(教育熱心な親たちと塾講師を描いたラブコメディ)」で見せた優等生役で一躍注目を集めた彼が、いよいよ映画の世界へ。若手俳優にとって、映画への出演は「演技派」としての階段を登るための重要なステップとされています。
韓国では3月は「新学期(シンハギ)」の季節。日本は4月始まりですが、韓国は3月に学校が始まるため、この時期は瑞々しい青春映画や、フレッシュな若手俳優の活躍が期待される時期でもあります。イ・チェミンがスクリーンで見せる新しい表情に、ファンの期待も最高潮に達しています。
■ 唯一無二のキャラクター、イ・ドンフィが放つ存在感
そして、忘れてはならないのがイ・ドンフィ(이동휘)です。大ヒット映画「エクストリーム・ジョブ(解散寸前の麻薬捜査班がフライドチキン屋を始めるコメディ)」やドラマ「恋のスケッチ 〜応答せよ1988〜(1980年代の横丁を舞台にした青春群像劇)」で見せた、コミカルかつ哀愁漂う演技は彼の代名詞。
彼が出演する作品は、韓国では「信頼して見られる(信じて見る俳優)」と言われます。これは、作品選びのセンスが良く、彼が出ているなら面白いだろうという観客からの全幅の信頼を意味します。今回の3月の新作でも、彼特有のウィットに富んだ演技が、映画に深みと面白さを与えてくれることは間違いありません。
■ 熾烈な3月の興行バトル、勝者は誰に?
現在、韓国の映画館は「破墓」の大ヒットによって、久しぶりに活気を取り戻しています。この勢いを止めることなく、いかに自分たちの作品に観客を呼び込めるか。ベテランのヨム・ヘランが安定感で魅せるのか、新星イ・チェミンが新たな風を吹き込むのか、あるいはイ・ドンフィが観客の心を掴むのか。
また、韓国では近年、NetflixやDisney+などの「OTT(動画配信サービス)」で作品を楽しむ層が増えていますが、それでも「映画館の大スクリーンで推しの演技を見たい」というファンの熱量は衰えていません。特に春の訪れを感じる3月は、友達や恋人と映画館へ足を運ぶのが定番の過ごし方でもあります。
実力派から次世代スターまで、豪華なラインナップが揃った3月の韓国映画界。日本での公開が待ち遠しい作品
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