ユン・ジウが語るシジフスの舞台人生 世界が滅亡したら?演劇への執念が詰まったインタビュー

大学路の話題作ミュージカル『シジフス』が、初演から1年を経た今再び舞台に上がっている。昨年の大ヒットの波に乗りながら、さらに多くのファンを魅了し続けているこの作品には、4人の主人公が登場する。その中でただ一人の女優が、ユン・ジウ(24)だ。

韓国文学とギリシャ神話、そしてミュージカルの要素が見事に融合した『シジフス』。この舞台で詩人を意味する「ポエット」を演じるユン・ジウは、圧倒的なエネルギーと迫力あるダンスで観客を魅了し、「千の顔を持つ女優」と称される存在になっている。インタビューで語られた彼女の言葉からは、この作品に対する深い愛情と、演劇人としての揺るがない信念が伝わってくる。

■初演から今まで、「シジフス」と共に歩んだ軌跡

『シジフス』との出会いは、2024年の初演よりも前に遡る。第18回大構国際ミュージカルフェスティバル(DIMF)の創作支援事業に選定されたことが始まりだった。その時の舞台で最優秀助演女優賞を受賞し、その後2024年初演、そして現在の再演へと、常にこの作品と共に歩んできたのがユン・ジウなのだ。

初期段階での困難は、物語の中でシジフスが岩を丘の上へ何度も何度も転がし続けるように、並大抵ではなかった。しかし彼女はそのプレッシャーを決して恐れなかった。むしろそれが、この作品への愛情をより深めるきっかけとなっていったのだという。

「舞台上で私は、役者と人生をつなぐ仲介役としての存在です。劇中にはただ一度の退場がありますが、それ以外はずっと舞台に存在し続けます。この世界に『私』という人間がいることを、世界に刻み込むことが目標なんです」

共演者たちからの支えについても語った。イム・ガンソン、チョ・ファンジ、イ・フリムという「兄のような存在」の俳優たちが、「怖がるなよ。お前が誰かを見せてくれ」と励ましてくれたという。

「4人の役者が舞台上で生命力を放つ最初の経験。その栄光が全身で感じられて、本当に『岩を転がしているんだ』という実感が湧きました」

■極限の状況でも演劇を選ぶ理由——「世界が滅亡したら?」という問い

興味深いエピソードがある。初演時、演出のチュ・チョンファ(推定화)が俳優たちに問いかけたのだという。「もし世界が急に滅亡したら、お前たちは何をするのか」と。

その時、演出家自身が真っ先に答えた。「僕は国立劇場に行くだろう。どうせ命を失うなら、劇場で死にたい」

この言葉がユン・ジウの心に深く刻まれた。演劇人としての道を歩むうえで、迷った時の指針になってくれたのだ。

『シジフス』の登場人物たちは、まさにそうした決死の覚悟を持った存在だ。物語の舞台は世界大戦で廃墟と化した地球。そこに残された4人の俳優が、偶然発見した小説『異邦人』(アルベール・カミュの古典)を即興劇として演じながら必死に生き延びようとする。爆弾が炸裂し、死と隣り合わせの状況でさえ、彼らは演技をやめない。そこにあるのは、純粋な演劇への渇望だ。

ユン・ジウはこう語る。

「『シジフス』の人物たちは、生死の分かれ目でも再び演技するために神殿を探す。どこで爆弾が爆発しようと、演技しながら死にたいという、強い願いを持った人物たちです。役者の人生とは、そうした日々をじっと待つことなんです。処切たるその人生が、役者という職業そのものに似ている」

今年1月、第10回韓国ミュージカルアワード(한국뮤지컬어워즈)で新人女優賞候補に選ばれたユン・ジウ。セジョン文化会館の舞台で初めて観客席を見つめた時、初めて『シジフス』に出会った時のことが蘇ったという。その時の演出家の言葉——「劇場で死にたい」——が、彼女の心に改めて響いたのだろう。

もし同じ状況に置かれたら、自分も役者として最後を迎えたいと語るユン・ジウ。その言葉の端々から、演劇への並々ならぬ執着と誇りが感じられる。

■舞台全体を彩る「アイスクリーム」と「太陽」の意味

『シジフス』の見どころについて聞くと、ユン・ジウはいくつかの重要なシンボルを教えてくれた。

まず注目すべきは、公演の序盤に登場する「アイスクリーム」だ。ポエット役であるユン・ジウが、存在しないアイスクリームを想像しながら、おいしそうに食べる演技をする。すると「クラウン」(悲しみを昇華させる者)がそれを否定するのだが、やがて彼自身もそのアイスクリームを思い出す。

「廃墟の世界で、苦労の果てに最もおいしく食べたアイスクリームそのものを見せるんです。これは『もう一度演技がしたい』という強い想いとして響きます。捨てられた世界の役者たちが持つ、思い出の仲介役。そこから清涼感と甘さ、そしてスリルに満ちた舞台へと移行していくんです」

もう一つが、舞台全体を包み込む「太陽」だ。刻一刻と色が変わる太陽は、時には冷たい月に見えることもあり、混乱をもたらすシンボルでもある。しかし本質的には、主人公メルソーを圧迫する道具ではなく、救済なのだとユン・ジウは解釈する。

「ナンバー『No way out』では、メルソーが太陽と向き合い、攻撃を受けるシーンがあります。ロック音楽の速いビートに引きずられて、息もできない。でもそこで全力で息を吐き出しながら『岩をちゃんと転がしたな』と言うんです」

朝日を見ることで、また一日が過ぎたことを実感する。最終的に伝わるメッセージは「それでも生き抜こう」という力強いものになる。それこそが救済の始まりなのだ。

「4人が太陽に向かって走っていくシーンが、私たちにとって最高の瞬間です。太陽と同期する度に感覚が変わる。『こんなこと笑い飛ばそう。世界よ、見ていろ。私たちは絶対に負けない』——そう外叫びながら」

■「直接観劇すること以外に正解はない」

『シジフス』は確かに複雑なテーマを扱う。アルベール・カミュの哲学的な古典を基にしながら、劇中劇という特殊な形式をとっているため、下手をするとテーマから逸脱しかねない危険性もある。

だからこそ、ユン・ジウはこう強調する。

「演技・歌唱・ダンスの三拍子がそろった公演です。これぞミュージカルではないでしょうか。初めてのミュージカルが『シジフス』なら、文学まで人生に持ち帰ることができる。さらに、情熱を注ぎ込む役者たちの姿を見ることで、通常の演劇とは異なるドラマを感じることができます」

この作品は、ユン・ジウの全てのはじまりが見える舞台だ。2024年初演からの軌跡、そして今この瞬間の彼女の進化を、その目で確かめることができるのは、舞台にいるこの時間だけなのだ。

『シジフス』は3月8日までの公演。観劇するなら、この機会を逃さないことをお勧めする。直接舞台を目撃することでしか、ユン・ジウが語る「演劇への執念」の全てを理解することはできないからだ。

出典:https://www.sportsseoul.com/news/read/1587620?ref=naver

  • X

コメント

PAGE TOP