韓国エンタメ界において、「伝説」という言葉がこれほど似合う作品は他にないかもしれません。1991年に放送され、最高視聴率58.4%という驚異的な数字を叩き出した国民的ドラマ『夜明けの瞳(여명의 눈동자)』。この不朽の名作を舞台化したミュージカルが、今、ソウルで大きな話題を呼んでいます。
特に注目を集めているのが、主演を務めるペク・ソンヒョン(백성현)とパク・ジョンア(박정아)の二人。彼らが披露する「狂おしいほどのケミ(相性)」と圧倒的なパフォーマンスが、観客の間で「ドラマの感動をそのままステージに連れてきた」と大きな反響を呼んでいるのです。
■「天国の階段」のあの子が大人に!実力派ペク・ソンヒョンと元Jewelryパク・ジョンアの挑戦
今回の舞台で、過酷な運命に翻弄される主人公・最大値(チェ・デチ)役を演じるのは、ペク・ソンヒョンです。日本の韓流ファンにとっては、あの伝説のドラマ『天国の階段(천국의 계단)』(2003年)で、クォン・サンウ(권상우)の少年時代を演じていた「あの子」と言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
韓国では子役からキャリアをスタートさせた俳優を「子役出身(アドン・ベウ・チュルシン)」と呼びますが、ペク・ソンヒョンはその中でも、確かな演技力を積み重ねてきた「信じて見る俳優(ミドゥ・ボ・ベ)」の一人として数えられています。今回の舞台でも、安定した演技と繊細な感情表現で、重厚な物語の軸をしっかりと支えています。
一方、ヒロインの尹余玉(ユン・ヨオク)役を務めるのは、パク・ジョンアです。彼女は、かつて日本でも活動していた人気ガールズグループ「Jewelry(쥬얼리)」のリーダーとして一世を風靡したトップアイドル。現在は女優として活動していますが、今回のミュージカルではアイドル時代に培った圧倒的な歌唱力を存分に発揮しています。
パク・ジョンアは自身のSNSやインタビューで「この舞台のために7ヶ月間、必死に耐え抜いて練習してきた」と明かしており、「必ず生き残らなければならない」という劇中のセリフを胸に、並々ならぬ覚悟で作品に挑んだといいます。その努力が結実し、観客からは「鳥肌が立つほどの歌声」「感情の起伏が自然で、ヨオクそのもの」と絶賛の嵐が巻き起こっています。
■「58.4%」の衝撃を再び。韓国人が熱狂する『夜明けの瞳』とは?
ここで、少しだけ背景となる文化知識を補足しましょう。韓国において『夜明けの瞳』は、単なるヒット作を超えた「歴史の教科書」のような存在です。1940年代の日本統治時代から、済州島(チェジュド)の悲劇、そして朝鮮戦争へと続く激動の朝鮮半島史を描いた物語で、そのスケールの大きさと切ない愛の物語は、当時の韓国国民をテレビの前に釘付けにしました。
このドラマがあったからこそ、後の『砂時計(모래시계)』や『太王四神記(태왕사신기)』といった大作が生まれたと言っても過言ではありません。そのため、この作品の舞台化には非常に高いハードルが課せられていましたが、今回のミュージカル版は、その高い期待を見事に超えていきました。
制作側も演出に並々ならぬこだわりを見せています。会場となるコンバース・ステージ・アレナ・ヨミョン(서울 동작구 컨버스 스테이지 아레나 여명)では、360度どこからでも観られる舞台構造を採用。さらに巨大なLED演出を駆使することで、観客はまるで自分も物語の一部になったかのような「没入型(イマーシブ)」の体験ができるようになっています。
■観客を虜にする「ケミ」の正体
韓国の芸能ニュースでよく目にする「ケミ(케미)」という言葉。これは英語の「Chemistry(化学反応)」の略で、俳優同士の相性が抜群であることを指します。ペク・ソンヒョンとパク・ジョンアの二人が見せるケミは、まさに「狂おしい」と形容されるにふさわしいもの。
戦争という極限状態の中で、愛し合うことさえ許されない二人の切実さが、彼らのデュエット曲を通じて客席全体を包み込みます。公演を観たファンからは「二人の歌声が重なった瞬間、涙が止まらなかった」「ドラマ版を知らなくても、この二人の愛の深さに圧倒される」といった声がSNS上で拡散され、チケットの売れ行きも急上昇しているとのことです。
ミュージカル『夜明けの瞳』は、4月26日までソウルで上演されます。もしこの期間に渡韓の予定がある方は、韓国が誇る不朽の名作を、実力派俳優たちの生の声で体験してみてはいかがでしょうか。
子役時代から見守ってきたペク・ソンヒョンさんの逞しくなった姿や、歌手からミュージカル界の歌姫へと進化したパク・ジョンアさんの熱演、皆さんはどう感じましたか?「天国の階段」のあの子がこんなに立派な主演俳優になったなんて、感慨深いですよね!皆さんの推し俳優の「成長を感じた瞬間」や、この二人への応援メッセージなど、ぜひコメントで教えてくださいね!
出典1:https://sports.khan.co.kr/article/202603191152003?pt=nv
出典2:http://www.starnewsk.com/news/articleView.html?idxno=54046
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