世界中で空前のブームを巻き起こしているNetflix(ネットフリックス)のオリジナルシリーズ『ブリジャートン家(英国のリジェンシー時代を舞台にしたロマンスドラマ)』。その待望のシーズン4で、物語の中心となるヒロイン「ソフィー・ベク」役に抜擢された韓国系女優ハ・イェリン(하예린)に今、熱い視線が注がれています。
2026年3月4日、ソウル市内で行われた懇談会に出席した彼女は、グローバルスターとしての階段を駆け上がる現在の心境や、自身のルーツについて率直に語りました。日本の韓流ファンにとっても興味深い、彼女の知られざる素顔と驚きの家族構成に迫ります。
■ 「ベク(白)」という姓に込めた韓国人としてのアイデンティティ
『ブリジャートン家』シーズン4は、自由奔放な次男ベネディクト・ブリジャートン(演:ルーク・トム프ソン)のロマンスを描く物語です。ハ・イェリンが演じるのは、仮面舞踏会でベネディクトと運命的な出会いを果たすミステリアスな女性、ソフィー・ベク。
実はこの「ソフィー・ベク」という名前、原作小説では「ソフィー・ベケット」という名前でしたが、ドラマ化にあたってハ・イェリンが演じることが決まり、彼女自身のアイデンティティを反映させたキャラクターに変更されました。
ハ・イェリンは会見で、「制作陣からBで始まる韓国の姓を提案してほしいと言われ、すぐに『ベク(白)』を提案した」と明かしました。ハリウッドの超大作において、自分のルーツである韓国の姓を冠すること。それは彼女にとって、単なる役作り以上の大きな意味を持っていました。「韓国人としてのアイデンティティを自然に表現できることが誇らしかった」と語る彼女の言葉からは、アジア系俳優としての強い覚悟が感じられます。
韓国では「名前」や「姓」を非常に大切にする文化があります。特に海外で活躍する韓国系俳優が、役名に自分のルーツを反映させることは、現地の韓国ファンからも「誇らしい」と大きな支持を得るポイントになっています。
■ 伝説の女優ソン・スクの孫娘として、そして一人の俳優として
ハ・イェリンを語る上で欠かせないのが、彼女の輝かしい家系です。彼女は「韓国演劇界の大母(テモ/その分野で最も尊敬される女性)」と呼ばれるベテラン大女優ソン・スク(손숙)の外孫娘なのです。
ソン・スクといえば、韓国では誰もが知る国民的俳優。日本でいえば、樹木希林さんのような圧倒的な存在感と演技力を持ち、長年舞台や映画で第一線を走り続けてきた人物です。そんな偉大な祖母を持つハ・イェリンですが、彼女自身もオーストラリアで育ちながら、韓国の芸術高校に通って基礎を固めるなど、並々ならぬ努力を重ねてきました。
会見では、祖母ソン・スクとの心温まる(?)エピソードも披露されました。劇中での露出シーンについて、祖母は「少し恥ずかしかった」と率直な反応を見せたそうですが、一方でハ・イェリンの活躍を誰よりも喜び、後輩俳優たちと一緒に作品を観ながら「自慢の孫だ」というメッセージを送ってくれたといいます。
「おばあちゃんと一緒に演劇を観に行ったことが、俳優を夢見るきっかけだった」と語るハ・イェリン。韓国では、親孝行や家族の絆を重視する「孝(ヒョ)」の精神が根強く残っています。大女優の孫というプレッシャーを跳ね除け、自身の力でハリウッドの座を勝ち取った彼女の成長物語は、多くの韓国国民に感動を与えています。
■ 「仮面症候群」を乗り越えて。アジア系俳優としての新たな挑戦
華々しい活躍の裏で、ハ・イェリンは「時々、仮面症候群(インポスター症候群/自分の成功を実力ではなく運だと思い込み、不安になる心理状態)に陥ることがある」と告白しました。これほどの大きな役に選ばれたことへの恐怖と責任感に、押しつぶされそうになる夜もあるといいます。
しかし、彼女は「アジア系俳優としての役割を軽く考えてはいない。まだ行くべき道は遠いけれど、多様な人種が自然に溶け合う撮影現場は本当に幸せだった」と前を向いています。
ハ・イェリンはこれまで、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めたSFドラマ『ヘイルロ(人気ゲームを原作とした実写ドラマ)』や、オーストラリアのドラマでキャリアを積んできました。さらに2024年11月には、大ヒット映画『DUNE/デューン 砂の惑星』のスピンオフドラマである『デューン:プロパシー(砂の惑星の数千年前を描く前日譚ドラマ)』への出演も控えています。
『ブリジャートン家』で見せる、単なる「シンデレラ」ではない、主体的で強い女性像。そして、ハリウッドという大きな舞台で自身のルーツを大切にする姿勢。ハ・イェリンという新星の登場は、日韓を含むアジアのファンにとって、新たな希望となるに違いありません。
ベネディクトとの身分違いの恋、そして隠された家族の秘密……。シーズン4で彼女がどんな魔法をかけてくれるのか、今から配信が待ちきれませんね。
皆さんは、ハ・イェリンさんが演じる「韓国の姓を持つヒロイン」についてどう感じましたか?ベネディクトとのケミ(相性)も気になりますよね。ぜひ、皆さんの期待の声をコメントで教えてください!
出典:https://www.thegolftimes.co.kr/news/articleView.html?idxno=80275
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