パリの恋人パク・シニャンが激白した俳優業の裏側。4度の脊椎骨折と甲状腺疾患を乗り越え画家として生きる理由

「パリの恋人(2004年の大ヒットドラマ)」や「サイン(2011年の法医学サスペンス)」など、数々の名作で日本でも根強い人気を誇る名俳優パク・シニャン(박신양)。近年は表舞台から遠ざかり、画家としての活動に専念している彼が、久々にテレビ番組に出演し、俳優を休止せざるを得なかった壮絶な舞台裏を明かしました。

2026年3月14日に放送されたトーク番組「キム・ジュハのデイ&ナイト(MBNの看板キャスターによる対談番組)」に出演したパク・シニャンは、13年におよぶ画家としての歩みと、その影にあった心身の限界について赤裸々に語り、視聴者に大きな衝撃を与えています。

■ 俳優活動で満身創痍に。脊椎骨折4回と甲状腺疾患の衝撃告白

かつて「演技の神」とまで称されたパク・シニャンですが、その輝かしいキャリアの裏では、文字通り命を削るような努力が続いていました。番組の中で彼は、俳優活動中に計4回もの脊椎骨折を経験し、現在は腰にチタン製のディスクが入っていることを告白しました。

「当時は夜通しの撮影が当たり前で、やるべきことが山積みだった。寒さや暑さ、睡眠不足に関係なく、がむしゃらに働いた結果、腰にガタが来てしまった」と振り返る彼。日本でも大ブームを巻き起こした「パリの恋人」の撮影時でさえ、実は松葉杖をつきながら現場に入っていたというから驚きです。カメラが回る瞬間だけ松葉杖を外し、不屈の精神で完璧な御曹司役を演じきっていたのです。

さらに、追い打ちをかけるように甲状腺の病にも見舞われました。「最初はたいしたことないと思っていたが、一時期は起き上がることもできなかった」と語るほど、病状は深刻だったようです。視聴者に最高の演技を届けるために全てを注ぎ込み、力尽きるように倒れ込んでしまったパク・シニャンの言葉からは、当時の韓国ドラマ制作現場の過酷さと、彼の並々ならぬプロ意識が伝わってきます。

ちなみに、当時の韓国では「生放送ドラマ」と呼ばれるほど、放送当日に撮影が完了するようなハードなスケジュールが一般的でした。現在は働き方改革が進んでいますが、パク・シニャンが第一線で活躍していた時代は、まさに体力と精神力の限界に挑むような環境だったのです。

■ 画家としての第二の人生。ロシアで受けた衝撃と「パリの恋人」名セリフの再来

現在、パク・シニャンはソウルの世宗(セジョン)文化会館(韓国を代表する総合芸術施設)で大規模な個展を開催するなど、画家として確固たる地位を築いています。彼をアートの道へと突き動かしたのは、若き日に演技修行で訪れたロシアでの経験でした。

「ある美術館で、心の中にミントキャンディーが溢れ出すような、不思議な体験をした。自分と絵画だけが存在するような特別な感覚が、10年、20年経っても消えなかった」と語るパク・シニャン。かつてロシアで芸術について自由に語り合った友人たちへの思慕の念が、彼をキャンバスに向かわせる原動力となったそうです。

番組では、共演者のムン・セユン(문세윤、人気コメディアン)が、「パリの恋人」の伝説的な名セリフ「なぜ言えないんだ!(ネ サラミダ、ウェ マレル モッテ!:僕の女だ、なぜ言えないんだ!)」を引用し、個展の会場代の交渉に絡めて笑いを誘う場面もありました。パク・シニャンもこれに応え、「そうだ、あの言葉を言えばよかった。過去に戻れるなら(安くしてくれと)言いたいよ」とユーモアたっぷりに後悔してみせ、ファンを喜ばせました。

一部では「俳優から逃げ出したのではないか」という心ない噂もありましたが、彼はこれを否定。「絵は逃げ場にはならない。描くことへの問いと表現への集中は、俳優業と同じくらい真剣な戦いだ」と、芸術家としての矜持を見せました。

■ ヒット作「サイン」誕生秘話と巨匠たちとの絆

また、パク・シニャンの代表作の一つであるドラマ「サイン」の裏話も披露されました。今や「キングダム」などで世界的に知られる脚本家キム・ウニ(김은희)や、その夫であるチャン・ハンジュン(장항준)監督がまだ新人だった頃、パク・シニャンが出演を決めたことで、地上波での放送枠(編成)が勝ち取れたというエピソードです。

韓国のテレビ業界では、主演俳優のネームバリューによって放送局が決まる「俳優パワー」が非常に強く、パク・シニャンの決断が、のちのヒットメーカーたちの誕生を支えたと言っても過言ではありません。パク・シニャンは「当時は誰も彼らに編成を振らなかった。誰がやるかによって(局の判断が)変わるんだ」と、当時の業界のリアルな側面を淡々と語りました。

現在は画家として、自ら美術館のセットを建てるほどの熱量で創作活動に励んでいるパク・シニャン。俳優としての復帰を待ち望む声も多いですが、彼が今、心身の健康を取り戻し、魂を込めてキャンバスに向かっている姿は、多くのファンに勇気を与えています。

ボロボロになるまで私たちを楽しませてくれた「俳優パク・シニャン」への感謝とともに、これからは「画家パク・シニャン」が描き出す新しい世界を、温かく見守っていきたいですね。

俳優としてのパク・シニャンさんの情熱が、あの大ヒット作の裏でこれほど過酷な犠牲の上に成り立っていたとは驚きですね。皆さんは、彼の出演作の中で一番心に残っているのはどの作品ですか? ぜひコメントで思い出を聞かせてください!

出典:https://www.mk.co.kr/article/11988204

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