韓国のドラマや映画を観ていると、ふとした瞬間に目を引く外国出身の俳優たちがいます。かつては「通りすがりの観光客」や「英語の先生」といったステレオタイプな役どころが多かった彼らですが、最近では物語の重要な鍵を握るキャラクターとして、韓国人俳優と肩を並べて熱演する姿も珍しくありません。
そんな韓国芸能界で、着実にキャリアを積み重ね、今年でデビュー10周年を迎えた俳優がいます。Netflixシリーズ『ホント無理だから(原題:明日が来なければいいのに)』などでもお馴染みのカーソン(카슨)です。
今回、エンタメメディア「bnt」が公開した最新グラビアとインタビューでは、10年という歳月を経て、より深みを増した彼女の俳優哲学と、現在進行形の挑戦についてたっぷりと語られています。
■ 「ただの配役」ではなく「魂の交流」を。カーソンが挑む演技の真髄
今回のグラビアでカーソンは、自身が出演した話題作『アーマーザウルス(Armorsaurs)』を彷彿とさせる恐竜のオブジェを取り入れた、遊び心あふれるカットを披露しました。カメラの前に立つ彼女の表情からは、10年前の新人時代にはなかった余裕と、内面の強さが滲み出ています。
インタビューの中で特に印象的だったのが、彼女の演技に対する姿勢です。カーソンは、相手役の反応やセリフに全身全霊で集中する「マイズナー・テクニック」という手法を大切にしています。
ここで少し補足すると、韓国の現場では脚本に忠実であることが強く求められる傾向にありますが、カーソンが重視するのは「教感(キョガム=心の通い合い)」です。単に用意されたセリフをこなすのではなく、現場で生まれる生きた感情を大切にすること。彼女が「ただの外国人キャラクター」として消費されるのではなく、深みのある物語を持った人物として選ばれ続けてきた理由は、まさにこの情熱にあると言えるでしょう。
「昔は新しい試みよりも安全な道を選んでいましたが、今は現場で自分から意見を提案するようになりました」と語る姿からは、韓国という異国の地で生き抜いてきた一人のプロフェッショナルとしての自負が感じられます。
■ ハリウッドの風を感じた『アーマーザウルス』と、次なる目標「アクション」
カーソンの近況として外せないのが、Disney+(ディズニープラス)で配信されたシリーズ『アーマーザウルス』への出演です。この作品は、恐竜とロボットが融合して戦うという、韓国の特撮技術を駆使した野心作。
韓国の撮影現場に慣れ親しんでいた彼女にとって、ハリウッドの俳優たちと友人関係を築きながら進めた今回の作業は、新鮮な刺激になったといいます。「ハリウッド式のコミュニケーション」と「韓国式の情熱的な現場」の融合は、彼女にとって新たな活力となりました。
残念ながら、権利関係の問題で現在は韓国国内での視聴が制限されているというもどかしい状況もあるようですが、彼女はすでに前を向いています。「シーズン2では、必ず韓国の視聴者の皆さんにもお会いしたい」と、強い意志をのぞかせました。
そして、彼女が次に見据えているのは「アクション」という新ジャンルです。
「安全な選択ばかりしていては面白くない」という彼女の哲学は、韓国でもまだ数の少ない「女性主導のアクション」という高い壁に向かっています。これまでも困難を乗り越えてきた彼女なら、いつかスクリーンで華麗なアクションを決める姿を見せてくれるに違いありません。
■ 「完璧を待たずに、今すぐ始めて」——10年目の彼女が贈るエール
華やかに見える俳優という職業ですが、カーソンにとっても「仕事がない時期の不安」は避けて通れない課題でした。「この道が本当に合っているのか」と悩むたびに、彼女を救ったのは不思議なことに「オーディション」という試練の場でした。
極限の緊張感が漂うオーディションこそが、自分を磨く最高の刺激になると語る彼女。まさに「実戦派」の俳優です。そんな彼女が俳優を夢見る後輩たちに贈ったアドバイスは、非常にシンプルで力強いものでした。
「完璧に準備ができるまで待たないで。今すぐ始めて、現場で失敗しながら学ぶことが、何倍も価値のある経験になります」
これは、言葉も文化も違う韓国の現場で、体当たりで道を切り拓いてきた彼女だからこそ言える重みのある言葉です。
普段は掃除をして身の回りを整えることで、心の平穏を保っているというカーソン。その几帳面で芯の強い性格が、彼女の演技をより盤石なものにしているのでしょう。
一人の女性として、そして一人の俳優として、韓国で逞しく成長を続けるカーソン。彼女が次にどんなキャラクターで私たちの前に現れるのか、期待せずにはいられません。
韓国ドラマを彩るバイプレーヤーとしてだけでなく、一人のアーティストとして歩む彼女の物語を、これからも応援していきたいですね。皆さんが最近、韓国ドラマや映画で見かけて「この俳優さん、気になる!」と思った外国出身の俳優は誰ですか?ぜひコメントで教えてください!
出典:https://www.bntnews.co.kr/article/view/bnt202603160137
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