2017年に急性コンパートメント症候群と診断され、計4回の手術を受けた俳優のムン・グニョン。神経壊死や麻痺の危機を乗り越え、18年間続けたダイエットを中断した日常や9年ぶりの舞台復帰について番組で語ります。
■ 壊死の危機と4度にわたる緊急手術の全貌
俳優のムン・グニョン(문근영)が、人気トーク番組『You Quiz on the Block』に出演し、これまで公にされることのなかった希少疾患との闘病生活と、現在の心境を率直に明かしました。
ムン・グニョンは2017年、右腕に「急性コンパートメント症候群(筋肉を包む筋膜内の圧力が上昇し、血流が阻害される疾患。放置すると組織が壊死する恐れがある緊急性の高い病気)」との診断を受けました。番組内で彼女は、当時の状況が非常に深刻であったことを振り返っています。診断当時、すでにゴールデンタイム(適切な治療を行うべき制限時間)を過ぎており、神経の壊死が進む一歩手前という絶体絶命の危機に直面していたといいます。
その後、彼女は計4回にわたる緊急手術を受け、過酷なリハビリテーションの過程を歩むこととなりました。一時は「これ以上俳優として活動できないかもしれない」「指の神経が戻らないかもしれない」という深い不安に襲われたこともあったと告白しています。しかし、手術直後に彼女が口にした言葉は「お母さん、これでやっと心置きなく休めるから嬉しい」という、長年走り続けてきた自分自身への安堵感でした。
■ 「国民の妹」から40代へ、人生のブレーキが教えてくれたこと
13歳で芸能界デビューを果たしたムン・グニョンは、ドラマ『秋の童話』での名演技により「国民の妹」という称号を得て、一躍スターダムに駆け上がりました。その後も映画『箪笥』や『マイ・リトル・ブライド』などヒット作に恵まれましたが、若くして背負った「国民的スター」としてのプレッシャーは想像を絶するものだったといいます。
今回の番組出演は、MCのユ・ジェソク(유재석)とは実に14年ぶりの共演となりました。現在40歳(数え年)となった彼女は、病を経験したことで「体が大きくなると同時に、心も大きくなった」とユーモアを交えて語り、スタジオを和ませました。
特に印象的だったのは、闘病を機に、デビュー以来18年間一度も欠かさず続けてきた過酷なダイエットを止めたというエピソードです。人生で初めて映画館でポップコーンを食べたというささやかな、しかし彼女にとっては大きな変化を笑顔で話し、自分を縛り付けていた完璧主義から解放された様子を伺わせました。彼女は「病気が自分の人生にブレーキをかけてくれた。それがむしろ幸いだった」と、苦難を肯定的に捉えるまでに至った現在の心境を明かしています。
■ 9年ぶりの舞台復帰と「人間ムン・グニョン」としての再出発
現在、ムン・グニョンは9年ぶりとなる演劇舞台への復帰を果たしており、俳優としての第2の人生を歩み始めています。番組では、彼女が自ら撮影したVLOG(ビデオブログ)映像も初公開され、国内旅行を楽しむ様子など、飾らない「人間ムン・グニョン」としての日常が紹介されました。
また、幼少期からマネージャーとして現場を共に支えてくれた祖母との思い出や、長年続けている寄付活動に対する確固たる信念についても触れられました。10代、20代、30代という時間を駆け抜け、病を乗り越えた今だからこそ見える景色について語る彼女の姿は、多くの視聴者に感動を与えています。
彼女の闘病と復帰の全貌が語られる『You Quiz on the Block』第340回は、tvNにて放送されます。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 国民の妹(クンミン・ヨドンセン)
韓国で、全世代から愛される清潔感と親しみやすさ、そして高い実力を持つ若手女性芸能人に送られる最高の褒め言葉です。ムン・グニョンはその元祖とも言える存在で、後にIU(아이유)やキム・ヨナ(김연아)などもこう呼ばれました。
■ 急性コンパートメント症候群
骨折や打撲などの外傷により、筋肉を包む「コンパートメント」という区画内の圧力が上昇する病気です。激痛を伴い、数時間以内に処置しないと筋肉や神経が壊死してしまい、最悪の場合は切断や重い後遺症が残るため、韓国のニュースでも非常に衝撃的なニュースとして扱われました。
ムン・グニョンさんといえば、私にとってはやっぱり『秋の童話』のイメージが強くて、ずっと「国民の妹」という印象でした。40歳になられたことにも驚きですが、想像以上に壮絶な闘病をされていたんですね。ポップコーンを食べられるようになったというお話、なんだかこちらまでホッとしてしまいました。皆さんは彼女の出演作で、どの作品が一番心に残っていますか?『秋の童話』の切ない演技派?それとも『マイ・リトル・ブライド』の可愛らしい姿派でしょうか?
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