韓国映画界を代表する名優、ユ・ジテ(유지태)さんの「映画愛」が、再び大きな話題を呼んでいます。
現在、韓国で観客動員数1200万人を突破するという驚異的な記録を更新中の映画『王と生きる男(왕과 사는 남자)』(架空の歴史大作)。この作品で、冷徹で知略に長けた歴史上の人物、ハン・ミョンフェ(한명회)を圧倒的な演技力で演じ、俳優としてのキャリアの絶頂を迎えているユ・ジテさん。そんな彼が次に選んだステージは、意外にも「独立映画(インディーズ映画)」の支援でした。
今回は、トップスターでありながら韓国映画界の底上げに尽力するユ・ジテさんの活動と、彼が自ら開催する特別なイベントについて詳しくご紹介します。
■「1000万俳優」が自ら企画!独立映画『ハミング』への熱いエール
ユ・ジテさんは3月24日、ソウルにあるKUシネマテーク(建国大学内にある芸術映画専用の映画館)にて、映画『ハミング(허밍)』のGVイベントを直接開催することを発表しました。
ここで注目したいのが「GV」という言葉です。韓国の映画ファンにはお馴染みの単語ですが、これは「Guest Visit」の略で、上映後に監督やキャストが登壇し、観客と直接対話を繰り広げるティーチイン・イベントを指します。日本の「舞台挨拶」よりもさらに踏み込み、作品の解釈や制作秘話をじっくり語り合う、韓国独自の熱い映画文化の一つです。
今回のイベントは「ユ・ジテと一緒に独立映画を観よう」という彼の長年のプロジェクトの一環。ユ・ジテさんはこれまでも、自腹で独立映画の座席を買い占めてファンを招待するなど、資金力や宣伝力が乏しい良質な小規模作品を支援し続けてきました。超大作で「1000万俳優(観客動員数が1000万人を超えるヒットを飛ばした俳優に贈られる称号)」となった今、その影響力をあえて独立映画に注ぐ姿は、まさに「映画人の鏡」として称賛を浴びています。
■静かなブームを呼ぶミステリー『ハミング』とは?
ユ・ジテさんが今回「支援射撃」の対象に選んだ『ハミング』は、イ・スンジェ(이승재)監督が手掛けたミステリードラマです。この世を去った女優「ミジョン」の最後のセリフを追跡することになったサウンドエンジニア「ソンヒョン」の旅路を描いています。
2月4日の公開以来、大手シネコンでの大規模な上映はないものの、実際に映画を観た人たちの口コミによって、じわじわと人気が広がっています。韓国では今、「N次観覧(N차 관람:同じ映画を何度もリピートして観ること)」という文化が定着していますが、この作品もその深い余韻から、リピーターが続出しているといいます。
24日のイベントには、ユ・ジテさんが進行役(MC)として登壇し、イ・スンジェ監督をはじめ、主演のキム・チョリュン(김철윤)さん、パク・ソユン(박서윤)さん、キム・イェジン(김예진)さんらと共に、作品の魅力を深掘りする予定です。
■韓国映画界を支えるユ・ジテの「ノブレス・オブリージュ」
ユ・ジテさんといえば、ドラマ『ヒーラー〜最高の恋人〜』や『ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え』で見せた知的な姿や、映画『オールド・ボーイ』での狂気的な演技など、日本でも非常に人気が高い俳優さんですよね。
彼がここまで独立映画を大切にする背景には、韓国映画の多様性を守りたいという強い信念があります。韓国は映画大国として知られていますが、一方で大作へのスクリーン独占が問題になることも少なくありません。そんな中、ユ・ジテさんのような影響力のあるスターが「小さな映画」にスポットライトを当てることは、若手監督や俳優にとって計り知れない希望となっています。
自分の成功を自分だけのものにせず、業界全体に還元しようとする姿勢。これこそが、彼が長年ファンから愛され、同僚からも尊敬される理由なのでしょう。
『王と生きる男』で演じている野心家なキャラクターとは正反対の、温かくて映画愛に満ちたユ・ジテさんの素顔。今回のGVイベントを通じて、また一つ素敵な作品がより多くの人に届くことになりそうです。
歴史的大ヒット作の直後に、あえて小さな劇場でファンと語り合う場を作るユ・ジテさん。そんな彼のギャップに、改めて胸を打たれたファンも多いのではないでしょうか?
皆さんは、ユ・ジテさんの出演作で一番好きな作品は何ですか?また、今回の「独立映画支援」のような推しの活動についてどう思いますか?ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.bntnews.co.kr/article/view/bnt202603120121
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