韓国の実力派女優・心銀京(シム・ウンギョン)が、日本映画界で最も権威ある賞として知られる「キネマ旬報」の主演女優賞を受賞した。心銀京の所属事務所「パンパレ」が2月20日に発表した。
2月19日に東京で開催された第99回キネマ旬報授賞式に出席した心銀京は、宮ケ谷尚監督の映画『二つの季節、二人の見知らぬ人』(原題:2025 Two Seasons, Two Strangers)でベストテン主演女優賞を受賞した。
1919年創刊の「キネマ旬報」は、日本を代表する映画専門誌である。毎年、映画評論家と記者が選定する「ベスト10」は、日本国内で最も信頼性の高い映画賞として認識されている。
今回の受賞は極めて歴史的な快挙である。心銀京は韓国の女優として初めて、同賞の主演女優賞を獲得。さらに1993年にルビー・モレーノが『月はどちらに出ているか』で受賞して以来、実に32年ぶりの外国人受賞となった。
さらに注目すべきは、受賞した『二つの季節、二人の見知らぬ人』が、今年の最高傑作として「ベスト10」の第1位に選ばれたという点だ。同作品での受賞だからこそ、その価値がより一層深いものとなっている。
授賞式のステージで心銀京は、感動を抑えながら日本の映画関係者と観客に心からの謝辞を述べた。
「『キネマ旬報』という歴史深い授賞式で賞をいただくことができて、大変光栄です。特に『二つの季節、二人の見知らぬ人』という作品で受賞できたことがさらに嬉しいです」
彼女は続けて、この作品を通じて感じた映画制作の本質について語った。
「この映画を通じて、共に映画を作り上げていくことの意味と喜びを大きく感じることができました」
その後、心銀京は女優という職業に向き合う自分の葛藤を率直に打ち明けた。
「『女優』という職業は、いつも悩みが多く、時には困難に感じられました。時には諦めたいと思った瞬間もありました。しかし、この作品を通じて、これからも精進し続けたいと決心することができました。『共に』作り上げる瞬間があったからこそ、この決心ができたのです」
心銀京の言葉からは、この受賞と作品への深い愛情が伝わってきた。
また、製作陣への感謝の言葉も忘れなかった。
「このような現場を作ってくださった宮ケ谷尚監督と全てのスタッフの皆さん、貴重な機会をくださった庶野芳春(つげよしはる)作家さん、そして一緒に作品を作ってくれた共演者の皆さんに、心より感謝申し上げます」
受賞スピーチの締めくくりでは、次への強い決意を示した。
「現在に満足することなく、これからもより一層勉強し、努力する人間になります」
このように、韓国人として、そして女優としての責任感に満ちた言葉で感謝の気持ちを表現した。
一方、この栄誉を手にした心銀京は、韓国での活動もいよいよ本格化する。3月にはtvNドラマ『韓国で建物のオーナーになる方法』が放映予定で、6年ぶりにテレビ画面に復帰する。新しい演技の変身も見せるという。
さらに5月には、国立劇団の舞台『般若アジェ』に出演。デビュー以来初となる国内舞台作品への挑戦となる。
国や媒体を問わず、その活動の幅を次々と広げていく心銀京。世界的な舞台から韓国の小説、そして舞台作品へと、多様な分野で実力を発揮する彼女の今後の活躍に、大きな期待が寄せられている。
出典:https://www.abcn.kr/news/articleView.html?idxno=86568
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