皆様、こんにちは!Buzzちゃんです!今回のニュースは、記事を読んでいるだけで胸が締め付けられるような、とっても深く温かい家族の物語をご紹介します。私はスリリングな財閥ドラマが大好きですが、こうして人生の重みを感じさせる誠実な物語に触れると、やはり韓国エンタメの層の厚さに圧倒されてしまいます……!
■ 激動の時代を生き抜いた女性の叙事詩、舞台『海女 ヨンシム』
韓国演劇の聖地であるテハンノ(大学路:ソウルにある劇場が集まるエリア)にて、今、一人の女性の壮絶かつ美しい人生を描いた作品が大きな話題を呼んでいます。3月14日から22日まで大学路芸術劇場で上演されている演劇『海女 ヨンシム(해녀 연심) -私の大阪のお母さん-』です。
この作品は、100年近い歳月の中で、日本統治時代、解放、そして朝鮮戦争という韓国現代史の荒波を生き抜いた一人の女性、ヨンシム(연심)の80余年にわたる人生にスポットを当てた創作劇です。タイトルの通り、済州島(チェジュド)の海女であったヨンシムが、なぜ「大阪のお母さん」と呼ばれるようになったのか、その軌跡が繊細に描き出されています。
物語は、歴史の教科書のような説明的なものではなく、一人の女性、そして母と娘という「個人の感情」に寄り添っている点が最大の特徴です。作家のキム・ミンジョン(김민정)氏と、演出家のナ・オクヒ(나옥희)氏、そして実力派俳優たちがタッグを組み、一世紀にわたる家族の痛みを、まるで波のように押し寄せる感動として表現しています。
■ 済州、大阪、そして北朝鮮。引き裂かれた家族の絆
舞台の背景には、日本人ファンにとっても関心の深い歴史的背景が色濃く反映されています。主人公のヨンシムは、1948年に起きた「済州4.3事件(済州島で起きた武力衝突と鎮圧により多くの犠牲者が出た悲劇)」によって夫を失います。彼女は生きるために、長女だけを連れて日本の大阪へと渡る決断をしました。
当時、済州島から大阪へは多くの人々が渡り、現在も大阪の鶴橋(つるはし)などは在日コリアン文化が色濃く残る場所として知られています。しかし、この移住が家族の運命を大きく変えることになります。ヨンシムは次女のジャ(수자)を済州島の実家に預けたまま、「すぐに戻る」という約束を果たせぬまま月日が流れてしまいました。
大阪で再婚したヨンシムは、そこで新たな娘ギジャ(기자)を授かりますが、一緒に日本へ渡った長女は「北送船(1950年代末から始まった在日朝鮮人の帰還事業で使われた船)」に乗って北朝鮮へと去ってしまいます。済州、大阪、北朝鮮という三つの地に散らばった母娘たち。物語は、ヨンシムの最期を前に、済州島に残された次女のスジャが孫娘を連れて大阪を訪れる「現在」の視点を中心に、過去の回想を織り交ぜながら進んでいきます。
■ 「歴史」ではなく「人」を描く。4世代の女性たちが繋ぐアイデンティティ
この作品の素晴らしさは、悲劇的な歴史を告発することに主眼を置くのではなく、その中で「どう生きてきたか」という人間の尊厳を描いている点にあります。演出を務めたナ・オクヒ氏は、実は映画やドラマでも圧倒的な存在感を放つ名女優コ・スヒ(고수희)氏の演出家としての名義です。彼女は「この作品を歴史的事実を説明するだけの演劇にしたくない」と語り、俳優たちの繊細な感情表現を最大限に引き出す演出に注力しました。
特に、次女のスジャ役を演じたクォン・ジスク(권지숙)氏と、その母親ヨンシム役の演技は圧巻です。病床の母と再会するシーンでは、溢れ出す感情をあえて抑え、呼吸を止めるような徹底的に計算された演技で、観客の涙を誘いました。また、本作には映画『工作 黒金星と呼ばれた男』などで知られる実力派女優キム・ソジン(김소진)氏も出演しており、その重厚な演技が舞台にさらなる奥行きを与えています。
この作品は、韓国文化芸術委員会が主催する「公演芸術創作産室(優れた創作作品を段階的に支援し、完成度を高める支援制度)」の「今年の新作」に選ばれたエリート作品でもあります。作家のキム・ミンジョン氏は、実際に釜山や済州、そして大阪の鶴橋を丹念に取材し、現場の空気感を台本に落とし込みました。
ひ孫から曾祖母まで、4世代にわたる女性たちが、バラバラになった家族の記憶のパズルを合わせていく過程は、単なる過去の話ではなく、現代を生きる私たちの「家族のアイデンティティ」を問い直す物語でもあります。「生き抜けば、生きていける(살아내면 살아진다)」という劇中の言葉は、過酷な時代を耐え抜いたすべてのお母さんたちへの、最高の賛辞と言えるでしょう。
出典:http://www.interview365.com/news/articleView.html?idxno=111312
済州島から大阪、そして北朝鮮……。私たちの想像を絶するような過酷な時代を、「海女」としての強さで生き抜いたヨンシムさんの人生に、私も涙が止まりません。歴史の波に翻弄されながらも、必死に家族を守ろうとしたお母さんの愛は、時代や国境を越えて私たちの心に響きますね。
皆様は、ご自身の家族や、おばあちゃん、お母さんから聞いた忘れられない「人生のお話」はありますか?ぜひコメントで教えてくださいね!
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