椿の花咲く頃の名脇役から10年。実力派女優カソンが語る韓国ドラマ界で生き残るための挑戦

ドラマ「椿の花咲く頃(2019年の大ヒット作、コン・ヒョジン主演)」で、主人公が営む居酒屋のアルバイト店員・ヘレナ役として鮮烈な印象を残した女優を覚えているでしょうか?

ブロンドの髪に流暢な韓国語。一見すると「外国人タレント」のように見える彼女ですが、その実体は、韓国芸能界という厳しい荒波の中で10年間戦い続けてきた一人の「俳優」です。

今回、ファッションマガジン「bnt」のグラビアとインタビューに登場したのは、アメリカ出身の女優カソン(카슨)。デビュー10周年という大きな節目を迎えた彼女が、華やかな世界の裏側にある葛藤と、これからの決意を赤裸々に語ってくれました。

■「安全な選択だけでは面白くない」デビュー10年目の本音

カソンが韓国ドラマ界に足を踏み入れたのは、チ・チャンウク主演のアクションドラマ「THE K2〜キミだけを守りたい〜(2016年)」がきっかけでした。

「正直に言って、10年も経ったなんて信じられません。昨日のことのように感じます」

そう語る彼女は、最近改めてデビュー作を見返したといいます。自分の顔を見るのは少し照れくさいと笑いながらも、「当時はリスクを恐れて、安全な選択ばかりしようとしていました。監督に意見を言うなんて到底できず、自信のなさが画面越しにも伝わってきて……。あの頃に比べれば、今は随分成長したなと感じます」と振り返りました。

韓国の芸能界では、10年という歳月は一つの大きな区切りとされます。特に外国籍の俳優にとって、安定した役どころを確保し続けるのは容易ではありません。それでも彼女が走り続けてこれたのは、「失敗から学ぶのが一番早い」という潔い信念があったからこそでしょう。

■「消耗されるキャラクター」からの脱却

韓国ドラマや映画において、外国人俳優に割り振られる役は、かつては「英語の先生」や「バーの客」といった、ストーリーに深く関わらない、いわゆる「消耗的なキャラクター」がほとんどでした。

しかし、カソンはそこに甘んじることを拒みます。

「単に『外国人』として消費されるのではなく、物語を動かす力を持っていたり、新しい流れを作ったりするキャラクターを選びたいと思っています」

彼女が役作りのために取り入れているのは「マイズナー・テクニック」。これは相手役の反応や対話に極限まで集中する演技法で、俳優同士の「交感(心の通い合い)」を重視するものです。

「一緒にシーンを作る人が自分にとってどんな存在なのか、キャラクターの分析と同じくらい、相手とのストーリーを大切にしています」

このストイックな姿勢こそが、単なる「外国人枠」を超え、一人の実力派俳優として認められる所以(ゆえん)なのです。

■ハリウッド流の現場と、韓国での「アクション」への渇望

最近では、ディズニープラスで配信されたシリーズ「アマーサウルス(Armorsaurs)」にも出演したカソン。この作品は韓国のIP(知的財産)をもとにハリウッドスタイルでリメイクされた特撮ドラマで、彼女はオーディションではなく、制作陣からの熱烈な推薦でキャスティングされました。

「ハリウッドから来た俳優たちとの現場は、韓国の撮影現場とは雰囲気が全く違って新鮮でした。韓国特有の厳しい上下関係や『監督対俳優』という緊張感があまりなく、大先輩の俳優さんから『アメリカ人同士なんだから友達になろうよ!』と言われて驚いたこともあります(笑)」

そんな彼女がいま、最も熱望しているのが「アクション」の世界です。

「何年も前からアクションをやりたいと言い続けていますが、なかなかチャンスに恵まれません。CIA関連の役などは今もオーディションを受けていますが、韓国ではまだ、インパクトのあるアクションシーンの多くが男性キャラクターに割り振られる傾向があるんです」

韓国ドラマ界でも少しずつ女性のアクション作品が増えてきてはいますが、外国人女性俳優という枠組みの中では、まだ超えるべき壁があるようです。しかし、彼女は諦めていません。

「完璧に準備が整うのを待つより、まずは挑戦してみる。失敗しても、そこから学べばいいんです」

■「掃除」で心を整え、次なるステージへ

華やかなスポットライトの裏で、俳優という職業につきまとう「不安定さ」とも向き合っているカソン。昨年は仕事が少ない時期もあり、「この道を歩み続けていいのか」と悩んだ夜もあったといいます。

そんな時、彼女を救うのは意外にも「掃除」なのだとか。

「ストレスが溜まると、スマホの電源を切って一人で家の中を徹底的に片付けます。周囲が整うと、自分の感情や考えも整理されるんです。すべてをピカピカにすると、気持ちもすっきり晴れやかになりますね」

現在は「アマーサウルス」シーズン2の撮影も控えており、再び忙しい日々が始まろうとしています。

韓国語と英語を完璧に操り、演技理論を深く学び続ける彼女。韓国で活動する外国人俳優の中でも、ここまで「演技そのもの」に真摯に向き合う人は稀かもしれません。

「安全な選択だけでは、人生は面白くない」

その言葉通り、彼女はこれからも私たちに、新しく、そして力強い姿を見せてくれるはずです。カソンが韓国アクション映画のスクリーンで暴れ回る日も、そう遠くないかもしれません。

かつて「椿の花咲く頃」で彼女の明るい笑顔に癒やされた皆さんは、ぜひ彼女のこれからの挑戦も応援してくださいね!

出典:https://www.bntnews.co.kr/article/view/bnt202603160134

『椿の花咲く頃』のヘレナ役、とっても印象的でしたよね!韓国で10年も俳優として活動し続ける彼女の強さに圧倒されます。皆さんは、カソンさんにどんな役を演じてほしいですか?ぜひコメントで教えてください!

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