フィリピンでも人生4カットが大流行!韓国式セルフ写真館がMZ世代を虜にする理由とは?

日本のコリアンタウン・新大久保や原宿でもおなじみの「人生4カット(インセンネコッ)」。皆さんは、推しのイベントや友達との思い出作りに撮ったことはありますか?

今、この韓国式のセルフ写真館(セルフフォトブース)が、海を越えたフィリピンで爆発的なムーブメントを巻き起こしています。単なるブームに留まらず、現地の「MZ世代(1980年代半ばから2010年代初頭に生まれたミレニアル世代とZ世代を合わせた韓国の造語)」の生活に深く入り込み、新たな文化の拠点として定着しつつあるようです。

なぜ今、フィリピンでこれほどまでに「韓国式の写真」が求められているのでしょうか?大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の最新レポートから、その舞台裏を探ってみましょう。

■「アナログ回帰」と「SNS映え」の幸福な融合

2020年代半ば、フィリピンにおける韓国コンテンツ(K-コンテンツ)の消費は、一過性の流行を超えて「主流文化」へと進化しました。その流れに乗って登場したのが、韓国発のセルフフォトブースです。

デジタルカメラやスマートフォンでいつでも高画質な写真が撮れる現代において、あえて「実物の写真(現物)」を手にするというアナログな体験が、フィリピンの若者たちに新鮮な価値を提供しています。

ここで注目したいのが、フィリピンのSNS事情です。統計データによると、2025年時点でのフィリピンのSNS利用者は約7,692万人に達し、スマートフォンユーザーの約9割近くがSNSを利用しているという「超・SNS社会」なのです。

韓国式のフォトブースには、撮影した写真に印字されるQRコードから、動画データやデジタル写真をスマホに直接ダウンロードできる機能が備わっています。この「アナログな写真も手に入るし、すぐにSNSでシェアもできる」というハイブリッドな仕組みが、シェアが大好きなフィリピンの若者の心をがっちりと掴みました。

■数字で見る驚異の成長:韓国産印材の輸入が300%増!

この熱狂は、貿易統計にもはっきりと現れています。フォトブースの運営に欠かせない「印画紙」の輸入量は、前年比で約30%増加。なかでも韓国産の印画紙の輸入額は、なんと前年比約300%という驚異的な伸びを記録しました。

これは、単に設置台数が増えただけでなく、実際に撮影を楽しむ人の数と頻度が急増していることを意味しています。

現在、マニラ首都圏をはじめとする主要都市のショッピングモールには、数百ものフォトブースがひしめき合っています。その先駆者であり、市場を牽引しているのが、日本でも有名な韓国ブランド「人生4カット(인생네컷/インセンネコッ)」です。彼らはすでにフィリピン国内に約90もの拠点を確保しており、圧倒的なシェアを誇っています。

続いて「オールドムーン(올드문/Old Moon)」が20店舗、「フォトイズム(포토이즘/Photoism)」が7店舗と、韓国の人気ブランドが続々と上陸。さらには現地のローカルブランドも誕生し、市場はまさに戦国時代の様相を呈しています。

■「推し活」の聖地へ!アーティストとのコラボが加速

日本のファンにとっても見逃せないのが、K-POPアーティストや人気コンテンツとのコラボレーションです。

韓国のフォトブースがこれほどまで支持される大きな要因の一つに、「アーティストIP(知的財産)」を活用した限定フレームの存在があります。例えば、好きなアイドルのカムバック時期に合わせて、そのグループのメンバーと一緒に写っているかのようなフレームが登場するのです。

韓国では「フォトイズム(포토이즘)」などが有名ですが、フィリピンでもこうしたコラボへの需要が急増しています。ファンにとっては、コンサートに行けなくても「推し」との記念写真が撮れる大切な場所、いわゆる「推し活の聖地」としての役割を果たしているのです。

また、最近では固定の店舗だけでなく、企業のプロモーションやブランドのローンチイベント、ポップアップストア向けの「移動式フォトブース」も人気です。アパレル大手のH&Mなどのイベントでも韓国式フォトブースが導入されており、もはや単なる遊びの道具ではなく、最先端のマーケティングツールとして定着しています。

■韓国文化が「体験型」として根付く未来

これまで、海外における韓流は「見る(ドラマ)」「聞く(音楽)」が中心でした。しかし、このセルフフォトブースの普及は、ファンが自ら「体験する」ステップへと進んだことを象徴しています。

韓国のMZ世代が楽しんでいる文化を、時差なく同じように体験できること。そして、それを自分たちの感性でアレンジしてSNSにアップすること。この一連の流れが、フィリピンの若者にとっての「カッコいい(Cool)」の定義になっているようです。

日本でも、イベントのたびにフォトイズムや人生4カットに並ぶファンの姿をよく見かけますが、フィリピンでのこの熱狂ぶりを見ると、韓国の「フォトカルチャー」がいかに世界的なスタンダードになりつつあるかを実感させられます。

さて、皆さんも最近「人生4カット」や「フォトイズム」で撮影しましたか?「このグループのコラボフレームが可愛かった!」「韓国みたいに小物が充実してて楽しかった!」など、あなたのフォトブース体験や、お気に入りの「推しフレーム」について、ぜひコメントで教えてくださいね!

出典:http://dream.kotra.or.kr/kotranews/cms/news/actionKotraBoardDetail.do?SITE_NO=3&MENU_ID=180&CONTENTS_NO=1&bbsGbn=243&bbsSn=243&pNttSn=239635

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