世界最高峰の映画の祭典、アカデミー賞。その華やかな舞台で、ついに「K-POP」が歴史的な一歩を刻むことになりました。
2026年3月15日(現地時間)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される「第98回アカデミー賞授賞式」にて、Netflixオリジナルアニメーション映画『K-POP デーモン・ハンター(케이팝 데몬 헌터스)』(以下、『ケデハン』)の主題歌「Golden(ゴールデン)」のパフォーマンスが行われることが決定しました。
昨年の第97回授賞式では、BLACKPINK(ブラックピンク)のリサ(리사)がK-POPアーティストとして初めてお祝いのステージに立ち大きな話題となりましたが、今回はさらに踏み込んだ「韓国語の歌詞を含むK-POPソング」が披露されるという点で、ファンの間では「ついにここまで来たか」と熱い視線が注がれています。
■ 伝統と現代が交差する「最も韓国らしい」ステージを予告
今回のパフォーマンスについて、主催のアカデミー(AMPAS)は公式SNSを通じて「ハントリックス(헌트릭스)のファンの皆さんは、ペンライト(応援棒)を準備する時間です」と粋なコメントを発表しました。ステージに立つのは、劇中のグループ「ハントリックス」のボーカルを務めたイジェ(이재)、オドリー・ヌナ(오드리 누나)、レイ・アミ(레이 아미)の3人です。
特に注目したいのが、その演出内容です。今回のステージは、韓国の伝統楽器の演奏と舞踊を組み合わせた「フュージョン公演」からスタートする予定だといいます。
韓国には「国楽(クガク/韓国の伝統音楽)」という独自の音楽文化があります。日本でいえば雅楽や能楽に近い存在ですが、近年の韓国エンタメ界では、BTS(ビーティーエス)のシュガ(슈가)によるソロプロジェクト、Agust D(オーガスト・ディー)の「Daechwita(テチュィタ)」のように、伝統音楽とヒップホップやポップスを融合させる手法が「ヒップ(洗練されていてカッコいい)」であると再評価されています。
映画『ケデハン』自体が韓国の民俗学的な要素をベースにしているため、オスカーの舞台でもそのルーツを大切にした、神秘的かつパワフルなパフォーマンスが期待できそうです。
■ プロデューサーはあのテディ!世界を席巻した「Golden」の凄さ
なぜ、一編のアニメ映画の楽曲がここまで世界的な注目を浴びているのでしょうか。その答えは、制作陣の名前に隠されています。
主題歌「Golden」の作詞・作曲・編曲を手がけたのは、BLACKPINKやBIGBANG(ビッグバン)の生みの親として知られる、THE BLACK LABEL(ザ・ブラックレーベル)の首領、テディ(테디)を中心としたプロデューサー陣です。IDO(アイディーオー)や24(トゥエンティーフォー)といった、現在のK-POPシーンのトレンドを作り出しているヒットメーカーたちが集結しました。
「Golden」はビルボードのメインシングルチャート「HOT 100」で、サウンドトラックとしては異例の8週連続1位という大記録を達成。さらに、先に行われたゴールデングローブ賞でも最優秀主題歌賞を受賞し、グラミー賞でもトロフィーを手にするなど、まさに「2025年を象徴する1曲」となりました。
K-POP特有のキャッチーなメロディラインと、世界基準の洗練されたビート。それらが「韓国文化」というスパイスと混ざり合うことで、言語の壁を越えて世界中のリスナーを虜にしたのです。
■ 「アイドル=退魔師」という斬新な世界観と共感
映画『ケデハン』のストーリーも、K-POPファンなら思わずニヤリとしてしまう設定が満載です。
舞台はソウル。物語は、世界的な人気を誇るガールズグループ「ハントリックス」が、実は音楽の力で悪霊(デーモン)を退治する「退魔師」だった……という奇想天外なコンセプトで進みます。
これは、K-POP業界でよく使われる「世界観(セゲグァン/グループごとに設定された架空の物語やコンセプト)」をより具現化したものと言えます。例えば、aespa(エスパ)が仮想世界のアバターと共闘したり、EXO(エクソ)が超能力を持っていたりするように、現実とファンタジーが地続きになっている楽しさが、この映画には詰まっています。
また、劇中で彼女たちが食べる「カップラーメン」がアメリカのウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)で「今年のホットアイテム」に選ばれるなど、作品を通じて韓国のライフスタイルそのものが世界的なブームを巻き起こしています。
■ 悲願の「主題歌賞」受賞なるか?
今回のアカデミー賞で『ケデハン』は「長編アニメーション賞」と「主題歌賞」の2部門にノミネートされています。
韓国映画としては、ポン・ジュノ(봉준호)監督の『パラサイト 半地下の家族』が作品賞を受賞するという歴史的快挙を成し遂げましたが、音楽部門での受賞となれば、これもまたK-POPにとって大きな金字塔となります。
映画のハイライトシーンで流れ、多くの観客の涙と興奮を誘った「Golden」。その感動が、今度はハリウッドの会場全体を包み込むことでしょう。
韓国の伝統文化へのリスペクトと、最先端のK-POPが融合する一夜。授賞式当日は、世界中のファンがテレビの前で「ペンライト」を振ることになりそうです。
テディが手がける楽曲がオスカーの舞台で歌われるなんて、ファンとしては胸が熱くなりますね!もし「ハントリックス」が実在するグループだったら、あなたは誰を推しますか?また、今回のステージで期待する演出があれば、ぜひコメントで教えてください!
出典:https://www.hankyung.com/article/2026031126517
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