韓国演劇界の重鎮パク・ジョンジャが、6月15日にソウルで朗読劇『永遠の別れ、完全な別れ』を披露します。18歳で夫と離別し、82歳まで孤独に生きた定順王后の生涯を、音楽や絵画と共に深く描き出します。
■ 演劇界の巨星が届ける「定順王后」の真実
韓国演劇界の生き証人であり、大韓民国芸術院の会員でもある俳優のパク・ジョンジャ(박정자)が、悲運の王として知られる端宗(タンジョン)の王妃、定順(チョンスン)王后の物語を朗読劇で伝えます。
作品のタイトルは『永遠の別れ、完全な別れ(ヨンヨンイビョル ヨンイビョル)』。6月15日午後4時から、ソウル・仁寺洞(インサドン)にある仁寺アートプラザで開催される文化芸術祭「仁寺アートウィーク」の開幕公演として上演されます。
この作品は、キム・ビョルア(김별아)の同名小説を原作としています。定順王后は15歳で王妃となりましたが、叔父である世祖(セジョ)によって端宗が王位を追われ、江原道・寧越(ヨンウォル)へ流刑になったことで運命が暗転しました。18歳で夫と生き別れた後、彼女は罪人の妻として、時には物乞いや日雇い労働で生計を立てる過酷な日々を送りながら、82歳でその生涯を閉じました。
■ 歴史と現代をつなぐ深い響き
パク・ジョンジャは、この物語を単なる「昔の話」ではなく、現代を生きる私たちへのメッセージだと語っています。「権力の前に犠牲にならざるを得なかった人々の痛みは、今もなお存在しています。定順王后が端宗に伝えられなかった言葉を通じて、観客自身の人生や現実を振り返る時間にしてほしい」と述べています。
今回の公演は、朗読だけでなく音楽や美術が融合した「ドラマコンサート」形式で行われるのが特徴です。
・ヘグム(韓国の伝統的な擦弦楽器)奏者のカン・ウニル(강은일)
・ギタリストのイ・ジョンヨプ(이정엽)
・画家ソ・ヨンソン(서용선)による端宗をテーマにした絵画10点余り
これらの芸術が融合し、定順王后の孤独と深い思慕の情を立体的に描き出します。パク・ジョンジャは、現在ミュージカル『ビリー・エリオット』への出演や、7月開幕の舞台『オイディプス』の稽古という多忙なスケジュールの合間を縫って、この特別な舞台に立つことを決めました。
■ 世代を超えて受け継がれる物語
この作品には、2023年にこの世を去った名女優ユン・ソクファ(윤석화)との深い縁もあります。かつて小説を読んだパク・ジョンジャが、後輩であるユン・ソクファに「あなたが演じるべきだ」と勧め、2005年に一人芝居として初演されました。その後、パク・ジョンジャ自身も約10年前から朗読劇としてこの物語を演じ続けています。
最近では端宗をテーマにした映画『王と生きる男(原題)』も話題となっており、歴史上の人物である定順王后への関心も再び高まっています。パク・ジョンジャは、映画では描ききれなかった彼女の静かな力強さと悲しみを感じ取ってほしいと伝えています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 端宗(タンジョン)
朝鮮王朝第6代国王。12歳で即位しましたが、叔父である首陽大君(後の世祖)によって王位を奪われ、最終的に毒殺(賜死)されるという悲劇的な最期を遂げました。韓国では「悲運の王」の象徴として、多くのドラマや映画の題材になっています。
■ 定順王后(チョンスンワンフ)
端宗の正妃。夫が王位を追われた後、庶民に降格させられましたが、気高く生き抜いた女性として知られています。彼女が夫の無事を祈って毎日登ったとされるソウルの「東望峰(トンマンボン)」などの地名が今も残っています。
私は『財閥家の末息子』のような権力争いが描かれる作品が大好きなんですが、その裏で犠牲になった女性の82年間の人生を思うと、胸が締め付けられます。18歳から60年以上も夫を想い続けるなんて、想像を絶する孤独ですよね。パク・ジョンジャさんの重厚な声で聴いたら、きっと圧倒されるはず。皆さんは、歴史上の人物で「この人の人生をもっと詳しく知りたい」と思う推しキャラはいますか?





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