YouTubeで再生数120万回を突破したユ・ジェソク演出作など、1話数分の「ショートドラマ」に大物監督やスターが続々と参戦しています。低予算・短期間で制作できる利点を生かした新たなサバイバル番組も始動しました。
■ 大物MCから映画監督までがショートドラマに注目
韓国のコンテンツ市場で、1分から2分程度の短いランニングタイムで展開する「ショートドラマ(ショートフォームドラマ)」の存在感が増しています。これまでSNSや特定のアプリを中心に流行していたこのジャンルに、最近ではユ・ジェソク(유재석)やイ・ジュスン(이주승)といった人気タレントや俳優、さらには映画界の巨匠たちまでが続々と足を踏み入れ、参入障壁が急速に低くなっています。
国民的MCとして知られるユ・ジェソクは、MBCの人気バラエティ番組『遊びにいくなら?(놀면 뭐하니?)』のプロジェクトの一環として、ショートドラマの演出に挑戦しました。タイトルは『弟が盗んだ僕の女を奪い返すことにした』という、いわゆる「マクチャン(日常ではあり得ない過激な展開)」の要素を詰め込んだ作品です。脚本をハハ(하하)、助監督をチュ・ウジェ(주우재)が務め、キャストにはイ・ソクフン(이석훈)やキム・ソクフン(김석훈)といったベテラン俳優も参加。YouTubeで公開されたフルバージョンは再生回数120万回を記録し、コメディアンたちのユーモアと意外な完成度の高さが大きな反響を呼びました。
■ ショートドラマ特化のサバイバル番組も登場
ショートドラマの制作熱は地上波バラエティに留まりません。2026年5月15日から放送が始まったENAの番組『ディレクターズ・アリーナ』は、韓国初の「ショートドラマ監督サバイバル」を掲げています。「2分以内に観客の心を掴む」というショートドラマの本質に焦点を当て、制作費の低さと制作期間の短さを武器に、新しいクリエイターの発掘を目指しています。
この番組には、映画『エクストリーム・ジョブ』のイ・ビョンホン(이병헌)監督や、俳優のチャ・テヒョン(차태현)、チャン・グンソク(장근석)、コメディアンのチャン・ドヨン(장도연)がパネラーとして出演。また、俳優のイ・ジュスンや人気ユーチューバーのオム・ウニャン(엄은향)、ウェブドラマ『A-TEEN』を演出したハン・スジ監督などが参加者として名を連ね、業界内でも高い関心を集めています。
■ 「韓国型ショートドラマ」の課題と可能性
これまで韓国の視聴者は、物語の「整合性」や「深い叙事」を重視する傾向が強いと言われてきました。そのため、衝撃的な展開を詰め込んだ中国式のショートドラマがそのまま韓国で受け入れられるかについては、懐疑的な見方もありました。
しかし、最近の動きはこうした懸念を払拭しつつあります。映画界の巨匠であるイ・ジュニク(이준익)監督が手がけた『父さんの手料理』や、イ・ビョンホン監督の『子の父親は男友達』のように、確かな演出力をベースにした良質なショートドラマが登場しています。マクチャン的な面白さを逆手に取って笑いに昇華させる手法や、俳優たちの高い演技力を活かした「韓国型」のスタイルが確立されつつあるのです。
クリエイターにとっては表現の場が広がり、視聴者にとっては隙間時間に手軽に楽しめるショートドラマ。映画監督、俳優、バラエティ界が融合することで、コンテンツ市場に新たな変化の風が吹いています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
最近ショート動画ばかり見ちゃうので、ドラマまで短くなるのは時代の流れを感じます。個人的には『財閥家の末息子』みたいな重厚なミステリーをじっくり楽しむのが好きですが、忙しい時に2分でスカッとできるマクチャンものも気になっちゃいます。ユ・ジェソクさんの作品も、あのシュールな笑いがショートフォームにぴったりですよね。皆さんは、1話1分の超短尺ドラマと、1話60分のじっくり観るドラマ、今どっちに惹かれますか?





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