ベテラン女優と若手スターの対峙を描く舞台息、5月16日に済州島で上演

Buzzちゃんの見どころ

認知症を隠して舞台に立つ元大女優と、孤独を抱える現代のトップスター。済州島の「芸術空間オイ」で5月16日に2回公演される本作は、対照的な二人の女性の1日を通して「生きること」の意味を問いかけます。

■ 認知症と芸能界の光影をテーマにした新作舞台
女性の生き方や病、そして存在の重みを深く掘り下げた演劇『息(原題:スム)』が、2026年5月16日に済州(チェジュ)市にある芸術空間オイ(済州島を拠点とする小劇場)で上演されます。今回の公演は済州道と済州文化芸術財団の支援を受けて企画され、演劇人のキム・ギョンミ(김경미)が主催・主管を務めます。公演は午後2時と5時の計2回行われる予定です。

本作は、認知症の診断を受けた中年のベテラン舞台女優と、華々しい成功の裏で深刻な不安と孤独を抱える若手スター女優が、ある1日を共に過ごす中で繰り広げられる物語を描いています。女性、病気、年齢、名声、そして「自分は何者か」という本質的な問題をテーマに、過酷な現実を耐え忍びながら生きる人間の姿を舞台上に浮き彫りにします。

■ 過去の栄光と現在の孤独が交差する分厚い人間ドラマ
物語の主要キャラクターは二人の対照的な女性です。
キム・ギョンミが演じるチェ・ヨンジャは、かつて韓国を代表する大女優としてその名を馳せましたが、現在は認知症という現実に直面しています。彼女はその事実を周囲に隠したまま、最後のプライドをかけて舞台に上がろうとします。

対するハヤン(キム・ソヨ(김소여)演)は、ドラマや広告、バラエティ番組を縦横無尽に駆け巡る現代のトップスターです。華やかなイメージで大衆に愛されていますが、その内面には誰にも言えない不安と寂しさを隠し持っています。

古びた楽屋で初めて対面した二人は、開演前後の張り詰めた緊張感や、互いの告白、そして舞台上で起こる予期せぬトラブルを共に経験します。その過程で、二人は単なる先輩・後輩を超え、お互いの人生を鏡のように映し出す鏡のような存在へと変化していきます。

■ 「生きることは次の息を諦めないこと」
この作品の大きな特徴は、認知症を単なる「悲劇的な病気」として消費しない点にあります。記憶が薄れゆく恐怖の中でも、自分という存在の糸を最後まで手放さない人間の尊厳を描いています。同時に、社会が「女優」「スター」「女性」という記号を通じて、一人の人間をどのように定義し、消費しているのかという鋭い問いも投げかけています。

劇中の終盤に登場する「生きているということは、次の息(呼吸)を諦めないことだ」というセリフは、作品が観客に伝えたいメッセージを象徴しています。

本作はオ・サンウンが脚本を手掛け、キム・ギョンミとオ・サンウンの共同演出で制作されました。出演はキム・ギョンミ、キム・ソヨ、イ・フィヨン(이휘연)の3名。中学生以上が観覧可能で、観覧料は一般2万ウォン(約2,200円)となっています。

出典:https://www.newsjeju.net/news/articleView.html?idxno=420654

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 済州島の演劇シーン

韓国のエンタメといえばソウルの大学路(テハンノ)が有名ですが、近年は済州島(チェジュド)でも独自の芸術活動が活発です。移住したアーティストや地元の劇団が、島独特のゆったりした時間の中で、社会派や実験的な作品を多く発信しています。

■ 認知症(チメ)を扱う韓国作品

韓国では近年、高齢化社会を背景に認知症をテーマにした作品が増えています。ドラマ『ナビレラ -それでも蝶は舞う-』や映画『私の頭の中の消しゴム』のように、病そのものよりも「その人がどう生きたか」や「家族の絆」に焦点を当てる傾向があります。

Buzzちゃんの感想

華やかなスターとベテラン女優の裏側を描く設定、すごく興味深いです。私は財閥ドロドロ系が好きですけど、こういう「自分とは何者か」を問いかける深い人間ドラマも、たまにはじっくり観たくなりますね。特に「次の息を諦めない」という言葉、心に刺さりそうです。皆さんは、自分の推しの俳優さんがいつか年を重ねて、こうした重厚な舞台に立つ姿を想像したことはありますか?それとも、ずっとキラキラしたスターの姿でいてほしい派ですか?

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