【イ・ソジン】vs【チョ・ソンハ】が舞台で激突!チェーホフの名作ワーニャ伯父さんで描く中年男性の悲哀と希望

Buzzちゃんの見どころ

俳優イ・ソジン(이서진)がデビュー後初めての舞台に挑戦します。2024年9月にLGアートセンターで開幕した『ワーニャ伯父さん』では、同じ原作を異なる解釈で描くチョ・ソンハ(조성하)主演の『ワーニャおじさん(パンヤアジェ)』との異色の競演が実現しました。

■ 演劇界で巻き起こる「ワーニャ対決」の幕開け

2024年の韓国演劇界において、最大の注目を集めているのがアントン・チェーホフの名作『ワーニャ伯父さん』を巡る二つの公演です。一つは9月7日からLGアートセンター・ソウルで開幕した『ワーニャ伯父さん』(ソン・サンギュ演出)、もう一つは9月22日から国立劇場で開幕する国立劇団の『ワーニャおじさん(パンヤアジェ)』(チョ・グァンファ演出)です。

2年前に複数の劇場で『ハムレット』が同時期に上演され「ハムレット大戦」と呼ばれたように、今年はワーニャというキャラクターを通じたベテラン俳優たちの演技合戦が火花を散らしています。特に、これまで映像メディアを中心に活躍してきたトップスターたちが、純粋演劇の舞台に相次いで挑戦している点が大きな話題となっています。

■ イ・ソジンの意外な変身とチョ・ソンハの徹底した現地化

まず注目を集めているのは、今回が演劇デビュー作となるイ・ソジン(이서진)です。彼はこれまでドラマやバラエティ番組で見せてきた、知的で裕福な「都会の男」や「ツンデレ」といったイメージを覆し、無能でうだつの上がらないワーニャという役柄に挑んでいます。実際の公演では、自身のパブリックイメージを逆手に取り、インテリでありながらも無職で憂鬱な中年男性の空虚さを、あえて過度な演技をしない「クールなスタイル」で表現し、観客を驚かせています。

一方、国立劇団の舞台に立つチョ・ソンハ(조성하)は、また異なるアプローチを見せます。物語の背景を1930年代の韓国の田舎町にある精米所に移し、タイトルも韓国的なニュアンスを含む『パンヤアジェ(半夜おじさん)』へと変更。映画『哀しき獣』などで強烈な悪役を演じてきたチョ・ソンハが、そのカリスマ性を脱ぎ捨て、親しみやすくも哀愁漂う韓国の「アジョシ(おじさん)」へと変身します。共演にはコ・アソン(고아성)シム・ウンギョン(심은경)といった実力派女優たちも名を連ね、新旧の世代交代や葛藤をより鮮明に描き出しています。

■ なぜ今、チェーホフの中年男性が共感を集めるのか

チェーホフの作品は、しばしば「中年のための文学」と呼ばれます。今回の公演でも、予約者の約50%が40代以上を占めています。劇中、ワーニャが放つ「私は自分の人生の最も輝かしい瞬間をすべて無駄にしてしまった」「あと13年も生きなければならないのか、あまりに長すぎる」といったセリフは、現代社会で不安を抱える中高年層の心に深く刺さっています。

イ・ソジン自身も開幕前のインタビューで「更年期を患っているので、役の理解は難しくなかった」と冗談を交えつつ語っており、チョ・ソンハもまた「年齢とともに消えゆく情熱や無力感は、大韓民国の代表的なアジョシとして大きく共感できる部分だ」と述べています。AIが主導する予測可能な現代において、100年前の不器用な人々がもがく姿を描くこのドラマは、人間らしさとは何かを問い直す契機となっているようです。

出典:https://www.joongang.co.kr/article/25426852

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ アジョシ(아저씨)

本来は「おじさん」を指す言葉ですが、韓国社会では親族以外の中年男性を親しみ、あるいは敬意を込めて呼ぶ際にも使われます。ドラマ『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』の原題も『私のアジョシ』であり、単なる年齢層を指すだけでなく、人生の哀愁や責任を背負った男性像を象徴する言葉として定着しています。

■ 国立劇団(국립극단)

韓国を代表する演劇団体で、1950年に設立されました。質の高い演劇作品を制作し、演劇文化の普及を目的としています。今回の『ワーニャおじさん(パンヤアジェ)』のように、海外の古典名作を韓国の歴史や情緒に合わせて再解釈する試みも積極的に行っています。

Buzzちゃんの感想

イ・ソジンさんといえば『財閥家の末息子』のようなバリバリの財閥系も似合いますが、舞台で「冴えないおじさん」を演じるなんて意外すぎます!でも、あの独特の落ち着いた声で人生の虚しさを語られたら、ファンとしてはたまらないですよね。皆さんは、シュッとした完璧な役のイ・ソジンさんと、今回のような人間味あふれるダメ男役、どちらがより惹かれますか?

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