韓国のエンターテインメントが世界を席巻する中、その「教え」の技術もまた、国境を越えて大きな注目を集めています。今回は、ベトナムのトップスターたちが「師」と仰ぐ、韓国のある女性俳優のニュースをお届けします。
■ベトナムの「演技の師匠」パク・リディア(박리디아)が仕掛けるAI演技教育
韓国の俳優であり、プロデューサーとしても活躍するパク・リディア(박리디아)が、ベトナムの「MTHアカデミー(ベトナムの人気俳優マイ・トゥ・フイェンが設立した、映画・ドラマ・デジタルコンテンツの次世代人材を育成する教育機関)」で開催された国際マスタークラスを成功裏に終えました。
このニュースの最大のポイントは、単なる演技指導ではなく、最新の「AI技術」をフル活用している点です。会場となったスタジオには、仮想プロダクション環境やAI映像分析システム、リアルタイムのモーションキャプチャー、さらにはカメラトラッキングシステムまで完備。学生たちは仮想背景の中で演技をし、AIがその感情表現を分析して即座にフィードバックするという、まさに未来型のレッスンが行われました。
パク・リディアは今回の講義で、「AIは俳優を代替するものではなく、表現の可能性を広げる道具。技術を理解する俳優こそが、グローバル市場で大きな競争力を持てる」と熱く語りました。
ここで少し韓国の文化的背景を補足すると、韓国では「演技の師匠(演技の先生)」という存在が非常に重く敬われます。日本でも「恩師」という言葉がありますが、韓国芸能界では有名俳優が「私の演技の土台を作ってくれた先生」として、無名時代の恩師をテレビ番組で紹介したり、生涯にわたって交流を続けたりする姿がよく見られます。厳しい練習生時代を経てデビューするK-POPアイドルと同様に、俳優もまた、徹底した「基礎」と「師の教え」を重んじる儒教的な師弟関係が色濃く残っているのです。
■韓国×ベトナムの共同制作プロジェクトも進行中
パク・リディアは現在、演技指導だけにとどまらず、両国の文化交流のキーマンとして奔走しています。彼女は「京畿道(キョンギド/ソウルを囲む韓国最大の広域自治体)」の文化芸術国際交流広報大使に任命されたほか、現在は韓国とベトナムの合弁ブロックバスター映画「チャン・フン・ダオ(Tran Hung Dao/13世紀にモンゴル軍を退けたベトナムの英雄を描く歴史大作)」のプロデューサーも務めています。
ベトナムにおける「韓流」の熱気は日本以上とも言われており、現地の若者にとって「韓国式の演技メソッド」を学ぶことは、スターへの最短距離と捉えられています。今回のようなAIを活用した教育は、韓国が持つコンテンツ制作のノウハウを、技術ごと輸出するという新しいモデルケースと言えるでしょう。
ちなみに、最近の韓国ドラマや映画の撮影現場でも、こうした「バーチャルプロダクション(巨大なLEDスクリーンに背景を映し出し、ロケに行かずに撮影する手法)」は当たり前になりつつあります。「イカゲーム(Netflixで世界的にヒットしたサバイバルドラマ)」や「ムービング(Disney+で配信された超能力アクション大作)」など、圧倒的なクオリティを支える裏側には、こうした最先端技術と、それを使いこなす俳優たちの「適応力」があるのです。
■未来のスターを育てる「韓国流」の情熱
今回のマスタークラスへの反響は凄まじく、早くも4月にはホーチミンで少人数精鋭の集中トレーニングが開催されることが決まりました。
パク・リディアは「教育は結局、未来の産業とつながっていなければならない。韓国とベトナムが技術と創造力を共有すれば、アジアのコンテンツ市場に新しいモデルを作れる」と、そのビジョンを語っています。
私たちが普段楽しんでいる韓国ドラマの「胸を打つ演技」の裏側には、こうした徹底した教育システムと、常に進化し続けるテクノロジーの融合があるのですね。今後はベトナムの映画やドラマでも、韓国で学んだ「次世代スター」たちの活躍を見かける機会が増えるかもしれません。
俳優個人の魅力だけでなく、その「育て方」まで世界に広がっていく今の韓流。パク・リディアのような「教えるプロ」が架け橋となることで、さらに面白いアジアの作品が生まれるのが楽しみですね!
皆さんは、俳優さんの「演技力」について、どんなポイントに注目してドラマを見ていますか?「この人の泣きの演技は世界一!」「AIでも分析できないほどの表現力だ」と思う推しの俳優さんがいたら、ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.ppss.kr/news/articleView.html?idxno=287233
コメント