皆さん、パク・ソジュン(박서준)さんの最新作ということで、もうチェックされている方も多いのではないでしょうか!実は私、恋愛中心のストーリーは少し苦手なのですが、この作品には私の大好きな「財閥」の要素が絡んでいると聞いて、がぜん興味が湧いてしまいました。18年という長い歳月の中で、何度もすれ違う二人の姿に、胸が締め付けられるような思いでいっぱいです…!
■18年という歳月、3度の出会いと別れを描く物語
ドラマ『ギョンドを待ちながら(경도를 기다리며)』(2025年放送)は、自分たちの意志とは裏腹な別れを経験しながらも、互いへの想いを隠したまま過酷な時間を耐え抜いてきた二人の男女、イ・ギョンド(이경도)とソ・ジウ(서지우)の愛の軌跡を描いた作品です。
主演を務めるのは、日本でも圧倒的な人気を誇るパク・ソジュン。彼は劇中で、あるスキャンダルを追う日刊紙の芸能部次長、イ・ギョンドを演じています。物語の始まりは、彼が「チャリム・アパレル」という巨大財閥の婿と、ある女優の不倫疑惑を執筆するシーンから始まります。しかし、ギョンドはその記事をアップロードできず、朝から手つかずの焼酎の瓶を前に立ち尽くしていました。なぜなら、その不倫相手の妻こそが、かつての恋人であるソ・ジウ(ウォン・ジアン(원지안))だったからです。
10年ぶりに再会した二人の会話は、鋭いトゲに満ちていました。「ゴドーは待っても来ないけれど、ギョンド(韓国語で『経度』と同音)は来るのね?」というジウの皮肉。二人の間には、一言では言い表せない深い因縁が流れていました。
■二十歳の輝きと、残酷な「格差」という壁
二人の物語は、20歳の大学時代にまで遡ります。演劇サークルで出会った二人は、焼酎を片手に青春を謳歌していました。ジウが実は財閥の娘であるという事実は、当初、サークルの仲間たちにとっては「合宿費用を心配しなくて済むスポンサーができた」程度の、笑い話に過ぎませんでした。
しかし、恋人という関係においては、その経済的格差が残酷な壁となって立ちはだかります。ジウがギョンドにプレゼントした1枚のTシャツ。それが、ギョンドの母親が1ヶ月間アルバイトをしてようやく稼げる金額だと知った時、二人の関係に亀裂が入ります。結局、留学生だったジウがアメリカに戻る形で、1度目の別れが訪れました。
韓国社会において「財閥(チェボル:特定の家族によって支配される巨大企業集団)」と一般人の恋愛は、ドラマの定番モチーフではありますが、本作ではその格差がもたらす「自尊心の傷」を非常にリアルに描いています。
■「出生の秘密」と、あまりに悲しい2度目の別れ
8年後、サークルの先輩たちの結婚式で二人は再会します。再び燃え上がる想い。しかし、運命はまたしても二人を切り裂きます。ギョンドの父親が事故で重傷を負い、彼に心の余裕がなくなった時期、ジウの姉であるソ・ジヨン(イ・エル(이엘))が残酷な事実を告げます。
実はジウは、会長の実の娘ではなく、母親の不倫によって生まれた子供だったのです。姉のジヨンは「このまま付き合い続ければ、あなたが母親から受けてきた屈辱の視線を、今度はギョンドが浴びることになる」と警告します。ジウは、ギョンドを守るために何も告げず、思い出の500ウォン硬貨だけを残して再びアメリカへと消えました。この2度目の別れによって、ギョンドはアルコール依存症に陥るほどボロボロになってしまいます。
韓国では、親の不始末が子供の結婚や社会的地位に影響を及ぼすという儒教的な価値観がいまだに根強く、ジウの選択は「愛する人を守るための、究極の自己犠牲」として描かれています。
■愛を守るための「嘘」の記事――3度目の結末
さらに10年が経ち、38歳になった二人は、記者と取材対象者として再会します。ジウはチャリム・アパレルの常務として経営の才能を発揮していましたが、自身の離婚を巡り「記者であるギョンドと共謀して不倫を捏造したのではないか」という疑惑に巻き込まれます。
ギョンドは、彼女のキャリアと名誉を守るため、ある決断を下します。それは、自分とジウの関係を完全に否定する「熱愛説は事実無根」という記事を自ら書くことでした。自分たちの3度目の愛を自ら葬り去ることで、ジウに「不倫女」というレッテルを貼らせないようにしたのです。
このドラマは、サミュエル・ベケット(アイルランド出身の劇作家)の不条理劇『ゴドーを待ちながら(고도를 기다리며)』をモチーフにしています。なかなか現れない「ゴドー」を待つ登場人物のように、ギョンドとジウもまた、お互いを待ち続けながらも、肝心な時に自分の本当の心を言葉にできずにいました。
相手を思いやるがゆえに真実を隠し、その結果として深く傷ついてしまう二人。本作は、仏教的な視点からも語られる「心の執着」と、それを解き放つための「素直になる勇気」の難しさを、18年という長い時間の重みを通して視聴者に問いかけています。
出典:https://www.hyunbulnews.com/news/articleView.html?idxno=502710
自分の愛を否定する記事を自分で書くなんて、ギョンドの選択があまりにも切なすぎて、思い出しただけで涙が出てしまいます…。皆さんは、大切な人を守るために、あえて自分の本当の気持ちを隠して「嘘」をついた経験はありますか?もしよければ、皆さんの切ないエピソードもぜひ教えてくださいね。
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