1930年代の京城を舞台にした演劇『容疑者Xの献身』の衣装を、韓服ブランドの代表イ・ジョンウ氏が担当。BTSや海外セレブにも愛される彼女が、自身の演劇経験を活かして創り上げる舞台衣装の哲学に迫ります。
■ 演劇への情熱が息づく「韓服界のシャネル」イ・ジョンウの挑戦
「韓服界のシャネル」と称される世界的なデザイナー、故イ・ヨンヒ(이영희)氏。その志を継ぎ、現在ブランド『メゾン・ド・イ・ヨンヒ(메종 드 이영희)』を率いているのが、娘でありデザイナーのイ・ジョンウ(이정우)氏です。彼女が今回、演劇『容疑者Xの献身』の20周年を記念した再演ステージで、舞台衣装のディレクターとして特別な世界観を作り上げ、注目を集めています。
この作品は、東野圭吾氏のベストセラー小説を原作としていますが、韓国の舞台版では背景を1930年代の京城(キョンソン:日本統治時代のソウルの呼称)に移し替えているのが大きな特徴です。イ・ジョンウ氏は、当時の「モダン・ガール」や「モダン・ボーイ」たちが愛したファッションを韓服のラインと融合させ、繊細な衣装へと昇華させました。
■ BTSから海外セレブまでを魅了する『メゾン・ド・イ・ヨンヒ』の哲学
イ・ジョンウ氏は、2004年に母と同じ道へ進み、自身のブランド『イ・ジョンウ・ハピ(이정우 하피)』を立ち上げました。その後、2013年からは『メゾン・ド・イ・ヨンヒ』の代表を務めています。彼女たちの作る韓服は、単なる伝統衣装の枠を超え、世界的なスターたちからも愛されています。
過去にはBTSのメンバーや、Tilda Swinton(틸다 스윈튼)、Cate Blanchett(케이트 블란쳇)といったハリウッドのトップスター、さらにはフランスの俳優Isabelle Huppert(이자벨 위페르)も彼女たちの韓服を身に纏い、その美しさを世界に知らしめました。
また、数多くの韓国ドラマや映画でも、彼女たちの衣装は欠かせない存在となっています。映画『王になった男』やドラマ『シークレット・ガーデン』、『シュルプ』、『還魂』、『恋人』など、時代劇から現代劇まで幅広く衣装を提供してきました。特に、ドラマの中での色彩豊かな韓服は、韓国国内のみならず海外のファンをも魅了し続けています。
■ 演劇を学んだ過去が活きる舞台衣装の制作
実はイ・ジョンウ氏は、20代の頃に演劇を専門的に学んでいたという異色の経歴を持っています。韓国の名門である中央大学演劇映画科で学び、当時は演出や演技に情熱を注いでいました。しかし、ある時「自分よりも才能がある人があまりにも多い」と痛感し、母と同じデザインの世界へと進むことを決意したそうです。
しかし、その時の演劇の経験は、現在の彼女の活動に大きな影響を与えています。「舞台衣装は、単に綺麗な服ではありません。俳優がその人物になりきるための最後のパズルです」と彼女は語ります。今回の演劇『容疑者Xの献身』でも、俳優が動きやすく、かつ1930年代の空気感を感じさせる衣装にするため、5〜6回もの修正を重ねて完成させたといいます。
最近では演劇『オセロ』やミュージカル『シカゴ』、バレエ『コッペリア』など、ジャンルを問わず舞台衣装の依頼が絶えません。彼女は「舞台という空間は、私の故郷のような場所。そこで衣装を通じて物語を語れることは、デザイナーとして最大の喜びです」と、演劇への深い愛を表現しています。
伝統を大切にしながらも、現代的な感性を忘れず、舞台の上で新しい命を吹き込むイ・ジョンウ氏の仕事は、これからも韓国エンターテインメントの美しさを支え続けることでしょう。
出典:https://www.kmib.co.kr/article/view.asp?arcid=1777455859&code=13110000&cp=nv
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 京城(キョンソン)
1910年から1945年までの日本統治時代における、現在のソウルの呼び名です。この時代のソウルは、西洋文化と伝統文化が混ざり合い、「モダン・ガール」「モダン・ボーイ」と呼ばれる流行に敏感な若者たちが登場しました。韓国のドラマや映画では、この独特のレトロで華やかな雰囲気を舞台にすることが多く、非常に人気のある時代背景の一つです。
■ 韓服(ハンボク)の現代的アレンジ
伝統的な韓服の美しさを保ちつつ、日常でも着やすいように改良された「生活韓服」や、ファッションショーや舞台用に芸術性を高めた衣装が韓国では広く親しまれています。特にK-POPアイドルがステージ衣装やミュージックビデオで韓服を現代風にアレンジして着用することで、若い世代や海外からも「ヒップでクールなファッション」として再評価されています。
ミステリー要素がある『容疑者Xの献身』を1930年代の設定にするなんて、私好みの予感がしてワクワクしちゃいます!特に当時のモダニズムなファッションを韓服で再現するなんて、想像するだけでうっとりしちゃいますよね。最近のドラマだと『シュルプ』の衣装も色彩が本当に綺麗で印象的だったのを覚えています。皆さんは、ドラマや映画を観る時に「この衣装素敵だな」って注目する派ですか?それともストーリーに全集中する派ですか?





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