韓国で高視聴率を記録した『マイ・ディア・ミスター』『ストーブリーグ』『イルタ・スキャンダル』が、中国、日本、タイでリメイクされました。各国で主演に亀梨和也(카메나시 카즈야)らが起用され、現地文化に合わせた再解釈が行われています。
韓国で社会現象を巻き起こし、作品性も高く評価された人気ドラマたちが、国境を越えてアジア各国でリメイクされる事例が相次いでいます。今回注目を集めているのは、2018年から2023年にかけて放送された『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』、『ストーブリーグ』、そして『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』の3作品です。それぞれの国でどのようにリメイクされ、どのような反応を得ているのか、その詳細をまとめました。
■ 国境を越えて愛される名作『マイ・ディア・ミスター』の中国版
まず、2018年にtvNで放送された『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』が、今年1月に中国でリメイクされました。韓国版では、亡くなったイ・ソンギュン(이선균)とIU(아이유)が主演を務め、人生の重荷を背負って生きる3兄弟と、荒んだ人生を歩んできた一人の女性が互いを通じて癒やされていく姿を描きました。韓国放送当時は、最終回で7.4%という高視聴率を記録し、第55回百想芸術大賞(韓国で最も権威のある総合芸術賞の一つ)でテレビ部門のドラマ作品賞を受賞した名作です。
中国版のタイトルは『秋雪漫過的冬天(秋雪が通り過ぎた冬)』で、全28話の構成です。主演は実力派俳優の趙又廷(조우정/マーク・チャオ)がイ・ソンギュン(이선균)の演じたパク・ドンフン役を、若手女優の張子楓(장자풍/チャン・ズーフォン)がIU(아이유)の演じたイ・ジアン役を務めています。
しかし、現地での評価は少し厳しいものとなっているようです。中国のレビューサイト「豆瓣(Douban)」では、韓国のオリジナル版が10点満点中9.4点という驚異的な高評価を維持しているのに対し、中国リメイク版は6.9点にとどまっています。現地の視聴者からは「原作特有の繊細な雰囲気を再現しきれておらず、どこか不自然に感じる」といった厳しい意見も出ているのが現状です。
■ 日本版『ストーブリーグ』は日韓共同制作プロジェクト
続いて、野球をテーマにした異色のヒューマンドラマ『ストーブリーグ』の日本版も注目されています。2019年から2020年にかけて放送された韓国オリジナル版は、ファンですら見放した万年最下位のプロ野球チーム「ドリームズ」に、野球未経験の新ゼネラルマネージャーが就任し、改革を断行していく物語です。主演のナムグン・ミン(남궁민)のカリスマ性と、パク・ウンビン(박은빈)の熱演が光り、最高視聴率19.1%を記録。第56回百想芸術大賞でドラマ作品賞を受賞するなど、スポーツドラマの枠を超えた傑作として知られています。
日本版は、SBS傘下の制作会社スタジオSと、日本のNTTドコモ・スタジオ&ライブが共同制作するプロジェクトとして進められました。日本では今年3月から、同名のドラマとして放送が始まっています。主演には亀梨和也(카메나시 카즈야)が抜擢され、オリジナルでナムグン・ミン(남궁민)が演じた冷徹なマネージャー役に挑んでいます。また、ヒロイン役は松下奈緒(마츠시타 나오)が務めています。
この日本版は、韓国の動画配信サービス「TVING(ティービング)」でも配信されていますが、現在のところ韓国国内での話題性はオリジナル版に及ばない状況です。日本版は全8話と短く構成されており、オリジナル版の全16話という重厚な物語をどう凝縮しているかが、ファンの間での評価の分かれ目になりそうです。
■ 教育熱心な文化を反映したタイ版『イルタ・スキャンダル』
最後に、2023年にチョン・ドヨン(전도연)とチョン・ギョンホ(정경호)が主演を務めて大ヒットした『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』も、タイでのリメイクが決定しました。韓国版は、熾烈な中学受験・高校受験の世界を舞台に、惣菜屋の店主と数学のスター講師(イルタ講師)のロマンスを描き、最終回では17%という高い視聴率を叩き出しました。
タイ版のタイトルは『Crash Course in Romance(クラッシュ・コース・イン・ロマンス)』で、今年5月7日に放送を開始する予定です。CJ ENMとタイのメディア企業Trueの合弁会社であるTrue CJ Creationsが制作を担当しています。主演はタイの人気俳優であるアレック・ティラデ(알렉 티라뎃)とエスター・サプリーリラ(에스더 수프리릴라)が務めます。
タイも韓国と同様に非常に教育熱心な国として知られており、オリジナル版の「過酷な受験戦争」という設定は、タイの視聴者にとっても共感しやすい要素であると期待されています。タイ独自の教育環境や文化がどのように反映され、再解釈されるのかに注目が集まっています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ イルタ講師(일타강사)
「一番(イル)のスター(タ)講師」の略称で、担当する科目の受講生数や売上が圧倒的に1位である塾講師を指します。韓国の熾烈な受験社会では、彼らの年収は数十億ウォンに達することもあり、芸能人並みの人気と社会的影響力を持っています。
■ 百想芸術大賞(백상예술대상)
1965年から続く、韓国で最も伝統と権威のある総合芸術祭です。映画部門だけでなく、テレビ部門(ドラマ、バラエティなど)も対象としており、「韓国のゴールデングローブ賞」とも呼ばれます。ここで作品賞を受賞することは、非常に高いクオリティの証明とされています。
私は財閥やミステリー系が好きなので、特に『ストーブリーグ』のリメイクがどう展開されるのか気になっています。お仕事ドラマとしての緊張感は、日本と韓国で少し空気感が違いそうですよね。恋愛要素が強すぎない原作のバランスが保たれているのか、ファンの皆さんの評価が分かれるところだと思います。皆さんはお気に入りの作品がリメイクされる際、積極的に観る派ですか?それともオリジナルのイメージを大切にしたい派ですか?
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