CJ ENMとグーグルが初のAI長編映画アパートメントを公開!全編の背景をAIで構築し4日間で撮影完了

Buzzちゃんの見どころ

CJ ENMがグーグルと共同制作した映画『アパートメント』は、俳優の演技を除く全背景と特殊効果をAIで生成した作品です。撮影期間はわずか4日間で、2026年5月1日にTVINGで独占公開されます。

韓国のエンターテインメント大手であるCJ ENMが、グーグル・クラウドと手を組み、AI(人工知能)技術を駆使したコンテンツ制作の新たな地平を切り拓きました。実写映像とAI技術を融合させた「ハイブリッド制作方式」を全編に導入し、約1時間の長編映画をわずか4日間で撮影するという驚異的な効率性を実現しています。

2026年4月30日午前、ソウル龍山区にあるCGV龍山アイパークモールにて「2026 AI カルチャー TALK(トーク)」が開催され、AI長編映画『アパートメント』が初上映されました。現場には、出演俳優のキム・シニョン(김신용)、CJ ENM AIスタジオチーム長のチョン・チャンイク、コンテンツイノベーション担当のペク・ヒョンジョン、グーグル・クラウド・エンジニアリング・ディレクターのアン・ソンミン、そして制作会社である「ザ・ハンフィルム」代表のハン・ソングンが出席し、制作の裏側や今後のビジョンについて語りました。

■ 実写とAIのハイブリッド!異例のスピードで完成した『アパートメント』

映画『アパートメント』は、亡くなった人の魂を見ることができる主人公のユミが、新しく引っ越したアパートで奇妙で恐ろしい事件に遭遇する物語を描いた韓国型オカルトスリラーです。この作品の最大の特徴は、俳優の演技をロケーション移動なしですべて室内のスタジオで撮影し、背景や視覚効果のすべてをAIで構築した点にあります。

CJ ENMのペク・ヒョンジョン担当は、「今回のプロジェクトは、ドラマや映画などの専門的なコンテンツに適用可能なAI技術を検証する上で大きな意味がある」と説明しました。これは単なる技術的な実験にとどまらず、グローバルなコンテンツ市場においてAIを新たな競争力として活用していくための先駆的な試みであることを強調しています。

実際に、俳優の演技以外のすべての要素にAIが適用されており、これにはグーグルの最新AIソリューションである「Imagen(画像生成)」、「Nano Banana(画像補正・最適化)」、「Veo(動画生成モデル)」が活用されました。これにより、従来の制作手法では数ヶ月を要するポストプロダクション(後処理作業)を大幅に短縮しながらも、完成度の高い映像を実現しています。

■ クリエイターを支える「協力型AI」としての役割

グーグルのアン・ソンミン・ディレクターは、AIがクリエイターの職を奪うのではないかという懸念に対し、「AIは創作を代行するのではなく、既存の制作プロセスの中で制作者の意図を最大限に具現化するための協力者として機能した」と説明しました。画像や動画の生成技術が企画からポストプロダクションまでの全段階に溶け込むことで、クリエイターが本来の創造性に集中できる環境を整え、効率性を極大化したといいます。

また、本作には産学協力機関である「AIコンテンツアライアンス」に所属する制作スタジオ「ザ・ハンフィルム」と「ソルトメイカーズ」も共同参加しました。ザ・ハンフィルムのハン・ソングン代表は、AI映像制作における課題として「一貫性」を挙げました。キャラクターの見た目を一定に保つ技術は向上しているものの、物語が長い映像作品において背景の一貫性を保つことは依然として難易度が高い作業であり、今後さらなる技術強化を通じて完成度を高めていく計画であると明かしました。

■ 俳優も驚く没入感、韓国コンテンツ界が描く次世代のビジョン

本作で警備員役を演じた俳優のキム・シニョン(김신용)は、AIを活用した撮影現場について「一般的なクロマキー撮影(緑色の背景での撮影)とは異なり、現場でAIによって生成された背景や効果を直接確認しながら演技できたため、非常に没入感が高かった」と振り返りました。また、全編を室内スタジオでわずか4日間で撮り終えたというスピード感にも、驚きを隠せなかったといいます。

CJ ENMは今後、ドラマ、映画、アニメーションなど、現在制作中のあらゆるジャンルにおいてAIプロセスを導入し、品質向上と制作効率化を加速させる方針です。ペク・ヒョンジョン担当は、「AIは避けることのできない未来だ。変化する環境の中で、世界中の視聴者に楽しんでもらえるコンテンツを提供し続けたい」と、グローバル市場での競争力確保に向けた強い意欲を示しました。

AI技術の進化がコンテンツ制作の常識を覆す一歩となった映画『アパートメント』は、5月1日より韓国の動画配信サービスTVING(ティービング)を通じて公開されます。

出典:https://news.tf.co.kr/read/entertain/2318792.htm

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ K-オカルト(韓国型オカルト)

韓国特有の土着信仰やシャーマニズム、仏教、キリスト教などの宗教的要素を背景にしたスリラーやホラーのジャンルを指します。近年では映画『破墓/パミョ』の大ヒットなど、独自の恐怖演出と深い人間ドラマを掛け合わせた作品が世界的に注目されています。

■ TVING(ティービング)

韓国のエンターテインメント大手CJ ENMから派生した動画配信サービス(OTT)です。人気ドラマの独占配信やオリジナルコンテンツが豊富で、韓国国内ではトップクラスのシェアを誇ります。最新技術を活用した実験的な作品やバラエティも積極的に配信しています。

Buzzちゃんの感想

普段は財閥系やミステリーが大好きなんですが、今回のオカルトスリラーとAIの組み合わせはすごく興味を惹かれます。背景が全部AIなのに4日で撮り終えるなんて、ドラマ制作の形がガラッと変わりそうですよね。皆さんは、最新技術を駆使したAI映像と、伝統的なロケ撮影、どちらの作品をより観てみたいですか?

  • X

コメント

PAGE TOP