芸歴37年のベテラン俳優【キム・ミョンス(김명수)】が59歳でバレエに初挑戦!名作沈清で盲目の父を熱演

Buzzちゃんの見どころ

1989年デビューのベテラン俳優キム・ミョンス(김명수)が、ユニバーサルバレエ団の創立40周年公演『沈清』に客演します。5月1日から3日までソウルで開催される舞台で、自身初の台詞のない演技に挑みました。

■ 37年の演技人生で直面した「言葉のない舞台」という壁

韓国を代表する時代劇や現代劇で、その重厚な存在感を放ってきた芸歴37年の俳優キム・ミョンス(김명수)が、自身初となるバレエの舞台に挑戦しました。彼は、韓国を代表するバレエ団の一つであるユニバーサルバレエ団の創立40周年を記念した創作バレエ『沈清(シムチョン)』において、物語の鍵を握るヒロインの父、沈ボンサ(シム・ハクギュ)役を演じます。

キム・ミョンス(김명수)は1989年にMBC第19期公採タレントとしてデビューして以来、ドラマ『不滅の李舜臣(イ・スンシン)』や『大祚栄(テジョヨン)』といった大作時代劇で中心的な役割を担い、視聴者に強い印象を残してきました。最近では国立劇団の演劇『満船』や『リタの教育』などで、深みのある人間ドラマを演じ高い評価を得ています。そんな彼が、59歳という年齢で足を踏み入れたのは、台詞が一切ない「身体の言語」だけで物語を伝えるバレエの世界でした。

今回の公演は、ソウルの瑞草(ソチョ)区にある芸術の殿堂(ソウルを代表する総合芸術施設。最大規模のオペラ劇場を有する)のオペラ劇場にて、5月1日から3日までの計5回にわたって開催されました。その中でキム・ミョンス(김명수)は5月2日の午後2時公演と、3日の午後7時公演の計2回、舞台に立ちました。

■ 舞踊家たちの「聖なる陣痛」に触れた3ヶ月間の猛練習

これまで演劇、ドラマ、映画とあらゆるフィールドで活躍してきたキム・ミョンス(김명수)にとって、バレエの舞台は全くの未知数でした。彼は今回の役作りのために、約3ヶ月間にわたって他の演劇の仕事と並行しながら、ほぼ毎日バレエ団の練習室に通い詰めました。

沈ボンサという役柄は、他のプロのバレリーナのような高度な回転やジャンプといった超絶技巧を要求されるわけではありません。しかし、舞台上で自然な動きを見せるためには、バレエの基本である「プリエ(膝を曲げる動作)」や「タンジュ(足先を伸ばす動作)」といった基礎から学ぶ必要がありました。彼は「相手のダンサーを持ち上げるような基本的な動作でさえ、自分にとっては大きな挑戦だった」と語っています。

特に苦労したのは、台詞がないことによる表現の難しさでした。これまでの俳優人生で言葉を使って感情を伝えてきた彼にとって、身体の動きだけで物語を進行させることは、時に「もどかしさ」を感じる瞬間もあったといいます。また、役柄が盲目の人物であるにもかかわらず、練習中に無意識に目がはっきりと見えているかのような演技をしてしまい、何度も修正を重ねる日々でした。

こうした過酷な練習の中で、彼は共演するプロのダンサーたちの姿に深く感銘を受けたといいます。一瞬の美しい動きを作るために、血の滲むような努力を続ける舞踊家たちの姿を、彼は「聖なる陣痛(神聖な苦しみ)」と表現しました。「身体を通じて美しさを表現しようとする彼らのもがきと努力は、まさに驚異的だった」と、改めて芸術に対する敬意を表しています。

■ 娘を持つ一人の父親として描く、普遍的な「父性愛」

バレエ『沈清』は、1986年の初演以来、フランス、ロシア、アメリカなど世界12カ国で上演されてきた韓国創作バレエの傑作です。盲目の父の目を治すために自らを犠牲にする娘・沈清(シムチョン)の物語は、韓国人にとって最も馴染み深い古典の一つですが、今回の舞台でキム・ミョンス(김명수)は、あえて「父性愛」に焦点を当てました。

自身も三人の娘を持つ父親である彼は、物語の中で娘が成長していく過程を見守る沈ボンサの感情に、自身の私生活を重ね合わせることが多かったといいます。「最近では沈ボンサを無能で強欲なキャラクターとして描く解釈もありますが、このバレエ作品は非常に純粋な父性愛と孝行心が凝縮されています」と語る彼は、父親の愛が現代の観客にも届くよう心を尽くしました。

今回の40周年記念公演には、他にもユニバーサルバレエ団出身のソ・ヤンボム(서양범)(現在はソウル芸術大学教授)や、キム・ヒョヌ(김현우)(バレエジョア舞踊学院代表)が沈ボンサ役としてトリプルキャストで出演しました。また、ヒロインの沈清役には、ユニバーサルバレエ団の看板ダンサーであるカン・ミソン(강미선)、ホン・ヒャンギ(홍향기)、イ・ユリム(이유림)が名を連ね、首席舞踊手のイム・ソヌ(임선우)が「竜王」と「船長」の二役を演じるなど、非常に豪華なラインナップとなりました。

俳優として確固たる地位を築きながらも、新たな領域へ挑戦し続けるキム・ミョンス(김명수)の姿勢は、多くの演劇ファンやバレエファンに深い感動を与えています。

出典:https://www.joongang.co.kr/article/25424456

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 耳順(イ・スン)

韓国では年齢を表現する際に、論語に由来する言葉を使うことがあります。60歳を指す「耳順(イ・スン)」は、人の言葉を素直に聞き入れられるようになる年齢という意味です。記事では、59歳の俳優がこの年齢で新しい挑戦をすることの意義を象徴する言葉として使われています。

■ 沈清伝(シムチョンジョン)

韓国で最も有名な古典小説の一つで、盲目の父の目を開けさせるために、供え物として海に身を投げた孝行娘・沈清(シムチョン)の物語です。韓国の「孝(ヒョ)」の精神を象徴する作品であり、パンソリ(伝統歌唱芸能)やバレエ、映画など、現代でも様々な形でリメイクされ続けています。

■ ユニバーサルバレエ団

1984年に設立された韓国を代表する民間バレエ団です。韓国の伝統的な物語とクラシックバレエを融合させた「創作バレエ」に力を入れており、今回紹介した『沈清』はその代表作です。世界中で公演を行っており、K-バレエの先駆者的な存在として知られています。

Buzzちゃんの感想

時代劇でよくお見かけする渋い演技のキム・ミョンス(김명수)さんが、59歳でバレエに挑戦だなんて、本当に驚きでした。私は『財閥家の末息子』のようなスリリングなドラマも大好きですが、ベテランの方が全力で新しい分野にぶつかる姿には、年齢に関係なく胸が熱くなっちゃいますね。皆さんは、自分の「推し」の俳優さんに、いつかこんな意外な役をやってほしいというリクエストはありますか?それとも今のイメージを大切にしてほしい派ですか?

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