2026年4月25日から3日間にわたり開催されたワールドツアー日本追加公演。海外アーティストとして史上初めて国立競技場の単独ステージに立ち、累計24万人を動員しました。360度開放された舞台で全36曲を披露しています。
■ 日本デビュー10年目の集大成、聖地・国立競技場への凱旋
2026年4月28日、東京。前日までの雨模様が嘘のように晴れ渡った春の日、国立競技場(MUFGスタジアム、2021年東京五輪のメイン会場、収容人数約8万人)は熱狂の渦に包まれました。建築家・隈研吾氏が日本全国47都道府県の杉の木を用いて設計したこの「杜のスタジアム」は、日本デビュー10年目を迎えたK-POPの看板ガールズグループTWICEと、彼女たちを待つ8万人のONCE(ファンの名称)を温かく迎え入れました。
TWICEは今回、6度目のワールドツアー『THIS IS FOR IN JAPAN』の追加公演を通じて、海外アーティスト史上初となる東京・国立競技場での単独コンサートという金字塔を打ち立てました。4月25日から28日にかけての3日間で、合計24万人という驚異的な観客を動員。今月、この場所で公演を行ったONE OK ROCKや櫻坂46、Mrs. GREEN APPLEといった日本のトップアーティストたちと肩を並べ、名実ともに日本の「国民的ガールズグループ」であることを証明しました。
国立競技場は、日産スタジアムと並んで日本のライブシーンにおいて最高峰の権威を持つ場所です。特にオリンピックの主競技場という象徴的な意味を持つため、現地のトップ歌手であっても入城が困難とされる場所です。NHK『紅白歌合戦』の常連でもあるTWICEが歩んできた道は、そのままK-POPが日本で切り拓いてきた領土拡大の歴史と言っても過言ではありません。
2017年7月の東京体育館でのデビューショーケース(約1万5,000人動員)から始まった彼女たちの挑戦は、2019年にK-POPガールズグループ初のドームツアーを実現。そして2024年7月には海外女性アーティスト初の産スタジアム進出を果たし、ついに自身最大規模となる国立競技場3回公演(累計24万人)という目的地に到達しました。最初のショーケースと比較すると、観客数は実に16倍に膨れ上がっています。これは単なる数字の増加ではなく、彼女たちが日本の大衆の生活の中にどれほど深く浸透したかを示す象徴的な出来事です。
■ 360度の開放的なステージと多彩なパフォーマンス
今回の公演は、ライブバンドによるアレンジが施されたサウンドとともに、アンコールを含めて全36曲を消化する壮大な叙事詩となりました。ツアーの主題歌でもある『THIS IS FOR』と『Strategy』で幕を開けたステージは、死角のない360度フル開放の円形ステージとして設計されました。これはメンバーたちが10年間で培ってきた舞台掌握力が試される場でもありましたが、彼女たちは9つのリフトを自由自在に操りながら、どの席からも楽しめる立体的なパフォーマンスを展開しました。
各メンバーの個性が光るソロステージも、客席を圧倒しました。
ツウィ(쯔위)は『Run Away』でワインレッドの魅惑的な世界を演出し、ミナ(미나)は『Stone Gold』で幻想的な黄金色の輝きを放ちました。ナヨン(나연)の『MEEEEEE』は弾けるようなエネルギーに満ち、ブルース調のランウェイを歩いたジョンヨン(정연)の『Fix a Drink』、ピアノ演奏と群舞を組み合わせたダヒョン(다현)の『Chess』、シンセポップの旋律に乗せたチェヨン(채영)の『Shoot』、そしてアーバンR&Bで舞台を圧倒したジヒョ(지효)の『ATM』まで、9人9色の魅力が詰まっていました。さらに、優雅な美学を見せたサナ(사나)や、ヒップなダンスに重点を置いたモモ(모모)の『Move Like That』も大きな歓声を浴びました。
ユニットステージでは、ジョンヨン、ジヒョ、チェヨンがNetflixのアニメーション映画『K-POPデーモン・ハンターズ』のOSTである『TAKEDOWN』を披露し、カリスマ性あふれるヒップホップ公演のような雰囲気を演出。一方で、日本人メンバー3人によるユニット「MISAMO」の『Confetti』は、華やかで爽やかな魅力を振りまきました。
■ 逆境を乗り越えた「9人の完全体」への意志
今回の公演において、もう一つの感動的な場面はダヒョン(다현)のステージでした。疲労骨折のため激しいパフォーマンスが制限されていた彼女は、ダンス中心の曲では椅子の座りながら上半身だけで振り付けをこなし、自らの強い意志で9人完全体としてのステージを守り抜きました。メンバーたちも彼女を囲むようにパフォーマンスを行い、10年間で築き上げた家族のような深い絆をファンに見せました。
会場には、かつての『TT』ブームでファンになった20代の社会人だけでなく、子供連れの家族や学生など、幅広い層が集まりました。26歳の会社員女性は「学生時代の良い思い出も、つらい記憶も、いつもTWICEの音楽と一緒にあった。これからも彼女たちの音楽を聴き続けたい」と語っており、彼女たちが単なるアイドルを超え、ファンの人生の伴走者となっていることがうかがえます。
TWICEは来年、日本デビュー10周年という大きな節目を迎えます。階段を一歩ずつ踏みしめるように成長してきた彼女たちの歴史は、これからも日本の音楽市場において大きな軸として輝き続けることでしょう。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 推し活(オシカツ)
記事内でも触れられている「オシカツ」は、自分が好きなアーティストやキャラクター(推し)を情熱的に応援する活動のことです。韓国では「ドクジル(덕질)」と呼ばれますが、日本のファンはコンサートのチケット代だけでなく、遠征費やグッズ購入、広告掲出など、経済的な消費を伴う応援を惜しまないのが特徴です。
■ 360度ステージ
円形のスタジアムなどの中央に設置される、全方位から観賞可能なステージのことです。通常のステージよりもメンバーの移動距離が長く、ダンスのフォーメーションを全方向から美しく見せる高度な技術が求められます。これを成功させることは、そのグループのパフォーマンス能力が高いことの証明にもなります。
正直なところ、私は恋愛中心のドラマより『財閥家の末息子』のような成功の物語が大好物なんですが、TWICEの10年の歩みって、まさにそんな最高のサクセスストーリーですよね。骨折を抱えながらもステージに立ったダヒョンさんのプロ根性には、ファンとして本当に頭が下がります。皆さんはTWICEの楽曲の中で、どの曲が一番「自分の人生の主題歌」だと思っていますか?やっぱり原点の『TT』?それとも最新曲?





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