日本でも映画『新聞記者』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞するなど、圧倒的な演技力で知られるシム・ウンギョン(심은경)が、ついに韓国ドラマの舞台に戻ってきます。彼女が復帰作に選んだのは、2026年3月14日から放送開始予定のtvN新土日ドラマ『大韓民国でビルオーナーになる方法(原題)』(대한민국에서 건물주 되는 법)。韓国を代表する実力派俳優たちが集結する本作で、彼女はこれまでのイメージを覆す「冷酷な悪役」に挑戦します。
■ 6年ぶりの韓国ドラマ復帰、選んだのは「念願のヴィラン」
シム・ウンギョンが韓国のドラマ作品に出演するのは、2020年の『マネーゲーム』以来、実に6年ぶりのことです。その間、日本を拠点に活動し、日本アカデミー賞をはじめとする数々の賞を手にしてきた彼女が、満を持して母国の茶の間に帰還します。
今回のインタビューで、シム・ウンギョンは「ヴィラン(悪役)を演じたいという長年の念願が叶った」と晴れやかな表情で語りました。彼女が演じるのは、再開発事業を推進する金融会社「リアルキャピタル」の実務者、ヨナ。ハ・ジョンウ(하정우)演じる主人公を追い詰める、冷徹でミステリアスなキャラクターです。
韓国ドラマにおいて「ビルオーナー(コンムルジュ)」という言葉は、単なる不動産所有者以上の意味を持ちます。韓国では「神の上にビルオーナー(建物主)あり」という言葉があるほど、不動産収入で生活するビルオーナーは国民の憧れの象徴です。その一方で、無理なローンを組んでビルを買い、借金に苦しむ「ヨンクル(魂までかき集めて投資すること)」層の悲哀も社会問題となっています。本作は、そんな韓国特有の不動産事情を背景に、家族とビルを守るために偽装誘拐事件に巻き込まれていく人々の欲望を描くサスペンスです。
■ 徹底的な役作り!「時計じかけのオレンジ」から着想したディテール
シム・ウンギョンは、今回の「ヨナ」というキャラクターを構築するために、並々ならぬ情熱を注いでいます。彼女いわく、ヨナは「本心が読めず、どこに飛んでいくか予測できない人物」とのこと。これまでのシム・ウンギョンといえば、映画『怪しい彼女(邦題:あやしい彼女)』で見せたような、純粋でコミカル、あるいは芯の強いポジティブなキャラクターが印象的でしたが、今回はその面影を一切封印しています。
特に注目したいのは、彼女自身がアイデアを出したというビジュアルのディテールです。
「ヨナの不気味さと子供のような二面性を視覚的に表現したかった」と語る彼女は、映画『時計じかけのオレンジ(1971年の名作映画)』をリファレンス(参考資料)として提案したそうです。
「ヨナの右手のシャツの袖口(カフス)に注目してほしい」という彼女のアドバイスには、キャラクターの狂気とこだわりが凝縮されています。さらに、目元に赤い陰影を加え、どこか疲弊したような、それでいて獲物を狙うような鋭い雰囲気を演出。また、これまでのキャリアでほとんど見せてこなかった本格的なアクションシーンにも挑戦しており、数ヶ月間にわたる猛練習を経て撮影に臨んだといいます。
■ 超豪華キャストとのシナジーに期待
本作の見どころは、シム・ウンギョンの変身だけではありません。共演陣もまさに「映画級」のラインナップです。
主人公を務めるのは、韓国映画界の至宝ハ・ジョンウ。そして、洗練された魅力を持つイム・スジョン(임수정)、さらにドラマ『賢い医師生活』などで人気を集めたキム・ジュナン(김준한)、アイドルグループf(x)出身で女優としても高い評価を得ているチョン・スジョン(정수정/クリスタル)らが出演します。
制作は、日本でも大ヒットした『愛の不時着』や『涙の女王』を手掛けたスタジオドラゴン(韓国最大のドラマ制作会社)が担当。スピーディーな展開と緻密な構成で知られるスタッフが揃っており、クオリティの高さは折り紙付きです。
シム・ウンギョンは最後に、日本のファンに向けてもメッセージを感じさせるような言葉を残しました。
「ビルを巡るさまざまな人物の欲望が描かれます。彼らが果たしてどこまで突き進んでしまうのか、息つく暇もない展開に最後までついてきてほしいです」
日本での活動を通じてさらに深みを増したシム・ウンギョンが、韓国の巨匠たちとどのような火花を散らすのか。彼女が「これまでの自分とは全く違う顔」と自信を見せるヴィラン・ヨナの登場は、2026年の韓国ドラマ界で最も強烈なトピックの一つになりそうです。
日本アカデミー賞を受賞し、私たち日本のファンにとっても親しみ深いシム・ウンギョンさん。そんな彼女が6年ぶりに韓国で、しかも「悪役」として復帰するなんて、期待せずにはいられませんよね!皆さんは、彼女にどんな悪役を演
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