楽天で売られている除湿機243件を、Oppaya!Buzzが1件ずつ調べました。突き合わせたレビューは36,820件。4,000円台の小型から6万円台まで並んでいますが、買った人の後悔は値段の高い安いで決まっていませんでした。しかも、つまずく場所はほとんど同じです。一体どこで失敗しているのか。そして97件でいちばん失敗しにくかった1台はどれなのか。とことん選び抜いた、失敗しない商品はどれなのかをお伝えします。
楽天市場で「除湿機」を検索し、除湿機に該当した243件を集めました。うちレビュー30件以上・評価★4.0以上の97件(レビュー計36,820件)に選び方の条件を当てはめています。下の価格の中央値と価格帯、および人気トップ6は、さらにレビュー300件以上に絞った21件の集計です。同じ商品の別出品は1つにまとめています。電気を使わない除湿ボトルや乾燥剤、スポットクーラーや靴乾燥機など別の家電、空気清浄機が主の機種、部品だけの出品は集計から外しています(2026年09月25日時点)。
買った人がつまずいたのは、この3か所でした
1. 「水はたまるのに、湿度が下がらない」という後悔
除湿機のレビューでいちばん多い後悔は、思ったほど湿気が取れないことです。「湿温計の数値が1%しか下がらないのには落胆させられますね」「湿度70%の部屋で5時間ほど動かしてみましたが、変わらず70%のままでした」。タンクに水はたまっているので、壊れているわけでもありません。取れる量が、部屋に対して足りていないのです。
この声が集まるのは、4,000〜6,000円台の小型機です。多くはペルチェ式(電子部品で空気を冷やして水を取る方式)で、音が静かで軽い代わりに、取れる量が少なくなります。人気のHysure Q1は、商品ページに除湿量「300ml/日」と書かれています。コンプレッサー式(冷蔵庫と同じ仕組みで空気を冷やす方式)のアイリスオーヤマ IJC-R65 は6.5L/日です。同じ「除湿機」でも、1日に取れる水の量がこれだけ違います。
ところが、この数字をそのまま比べることもできません。除湿量は、測ったときの室温と湿度で大きく変わるからです。今回いちばん分かりやすかったのがタンスのゲンの10L/日の型で、同じ機械について「室温30℃・湿度80%で8L/日」「室温27℃・湿度60%で3.3L/日」(どちらも50Hzの地域)と両方が書かれていました。条件が変わるだけで、2倍以上の差が出ます。そして売り場には、30℃・80%で測った数字、27℃・60%で測った数字、20℃・60%で測った数字が混ざって並んでいます。先ほどのHysureの300mlは30℃・80%、アイリスオーヤマの6.5Lは27℃・60%での数字です。
さらに、東日本(50Hz)と西日本(60Hz)でも量が変わります。アイリスオーヤマ IJC-R65 は、60Hzで6.5L/日、50Hzでは5.5L/日です。そして何℃・何%で測ったのかを書いていない出品もあります。人気上位でも「最大除湿量16L/日」「約10L/日(60Hz)」とだけあるものがあり、その数字がほかの機種より多いのか少ないのかは判断できません。だから除湿量が、測った室温と湿度つきで書いてあるかを見ることになります。
2. 「冬になったら乾かない」「部屋が暑くなる」という後悔
2つめは季節です。「3ヶ月前から、除湿量が極端に減り洗濯物が乾かなくなりました」と書いた人は、メーカーに問い合わせてコンプレッサー式は冬に除湿が減る、故障ではないと説明されたそうです。「知っていたら買わなかった」と続きます。コンプレッサー式は空気を冷やして水を取るので、部屋がもともと寒いと取れる量が落ちます。山善の商品ページには「低温(約20℃以下)や低湿度の環境下では、除湿量が低下したり、正常に動作しない場合がございます」と書かれていました。
夏には逆の後悔が出ます。「室温がやはり確実に2℃は上がってしまい」「熱風が出るので梅雨時期、夏は使えません」。除湿機は動かすと熱を出すので、どの方式でも部屋は暖まります。冬に強いと言われるデシカント式(乾燥剤に水分を吸わせ、ヒーターで乾かす方式)は、ヒーターを使うぶん部屋がより暑くなります。デシカント式からコンプレッサー式に買い替えた人は「以前は部屋の温度がかなり上がり夏場最悪でしたが」と比べていました。つまり、どの季節に・どの部屋で使うかで、合う方式が変わります。それなのに、この弱点を商品ページに書いている出品は多くありません。だから苦手な条件(寒いと除湿量が落ちる・室温が上がる)が書いてあるかを見ます。
部屋干しに使う人には、もう一つ落とし穴があります。風の向きです。「風が右方向にしか出ないのはいかがなものかと思います」「この商品は吹き出し口から左方向に風が吹き出します。真上には出ません」。風が洗濯物に当たらなければ、除湿していても乾きは遅くなります。だから風向きをどこまで変えられるか(角度・上下左右・自動か手動か)が書いてあるかを見ます。
3. 「寝室では使えない音」「床が水浸しになった」という後悔
3つめは、使い始めてから毎日効いてくる2つです。ひとつは音で、とくにコンプレッサー式に集まります。「エアコン室外機くらいの音がします」「隣の部屋までしっかり響くし、下の階にも響いていないか心配」「静かなのはコンプレッサーが回っていない時だけ」。寝室に置くつもりで買って、置けなかったという書き込みが、人気上位のどの機種にもありました。音の大きさはdB(デシベル)という単位で表し、数字が10大きくなると、耳にはおよそ2倍の大きさに聞こえます。
もうひとつは水です。「一晩で水もいっぱいになり、朝まで稼働してはいませんでした」「満水時、貯水タンクを引き出す際にかなり気を付けないと水がこぼれてしまいます」。タンクが満水になると止まるので、夜に部屋干しをすると、朝には止まっていることがあります。ホースをつないで排水口へ流し続けられる機種なら、この心配は減ります。
そして寿命です。「3年間、夏場以外は部屋の除湿と衣類乾燥に1日4時間から8時間使用し」たあとで壊れ、「修理、送料込みで約13000円かかるとの事です」「購入してちょうど1年で故障。保証期間は終わってる」。タンクのひび割れで水漏れした、という声も複数の機種で見つかりました。だから運転音がdBで書いてあるか、ホースで連続排水できるかが書いてあるか、保証期間が書いてあるかを見ることになります。
よくある疑問
コンプレッサー式・デシカント式・ペルチェ式は、どれを選べばいいですか
使う季節で決まります。梅雨から夏の部屋干しが中心なら、コンプレッサー式がいちばん多く取れて、電気代も抑えやすい方式です。ただし寒い部屋では取れる量が落ちます。冬の部屋干しや結露が中心なら、デシカント式が向きますが、部屋が暖まり、電気代はコンプレッサー式より高くなりがちです。両方を組み合わせたハイブリッド式もあり、季節を問わず使えますが、値段は4万円を超えるものが中心です。ペルチェ式は、クローゼットや靴箱のような小さな場所の湿気取り向けで、部屋全体や洗濯物には量が足りません。
小さなペルチェ式は買う意味がありませんか
置く場所が合えば役に立ちます。同じHysure Q1のレビューでも、「はじめは一畳ほどの収納に、2台目は二畳ほどの収納に使っています。2日も放っておくとたっぷりたまります」という声があります。一方で、6畳や12畳ほどの部屋に置いた人は「室内の湿度は下がらず」「数値が1%しか下がらない」と書いていました。商品ページの「対応12畳」のような表記と、実際に湿度が下がる広さは別だと考えたほうが安全です。
電気代はどれくらいかかりますか
商品ページに書かれていた1時間あたりの目安は、ペルチェ式の小型機で約0.6円、コンプレッサー式で約5〜8円でした。1日8時間使えば、コンプレッサー式で1日40〜60円前後になります。デシカント式はヒーターを使うぶん高くなります。ただしレビューには「使いだして、電気代が跳ね上がったんですが…その差4,000円ほど」という声もありました。湿度が下がりきらない部屋で連続運転させると、目安どおりにはなりません。
後悔しないための6つの確認
ここまでを、注文する前に商品ページで見るだけの形にまとめました。上の3つの後悔に、順番に対応しています。
- ①除湿量が、測ったときの室温と湿度(◯℃・◯%)つきで書いてあるか。条件が違う数字どうしは比べられません。50Hzと60Hzでも量が変わります
- ②苦手な条件(寒いと除湿量が落ちる・室温が上がる)が書いてあるか。コンプレッサー式は寒さに、デシカント式は暑さに弱い方式です
- ③運転音がdBで書いてあるか。寝室に置くつもりなら、ここを見ずに買うと後悔します
- ④ホースをつないで連続排水できるかが書いてあるか。タンクだけだと、夜のうちに満水で止まることがあります
- ⑤風向きをどこまで変えられるか(角度・上下左右・自動か手動か)が書いてあるか。片側にしか風が出ない機種があります
- ⑥保証期間が年数で書いてあるか。1年ちょうどで壊れたという書き込みが繰り返し出てきます
楽天の除湿機97件に、6つを当てはめました
下に並ぶ人気6件から選ぶ話ではありません。探しているのは失敗しない1台です。そこで楽天の売り場を端から当たり、除湿機に該当した243件のうち、レビュー30件以上・★4.0以上の97件(レビュー計36,820件)について、商品ページの説明文を1件ずつ照合しました。
- ①除湿量を、測った室温と湿度つきで書いている … 58件
- ②苦手な条件(寒さで落ちる・室温が上がる)を書いている … 10件
- ③運転音をdBで書いている … 31件
- ④連続排水できるかを書いている … 43件
- ⑤風向きを変えられる範囲を書いている … 25件
- ⑥保証期間を年数で書いている … 20件
6つとも書いていた出品は、97件のうち3件でした。機種で数えると2つで、どちらもタンスのゲンの除湿機です(10L/日の型は2つの店が出しています)。5つを満たしたのが2件、4つが5件と続き、1つも書いていない出品も16件ありました。
いちばんの発見は②です。レビューで繰り返し出てくる「冬に乾かない」「部屋が暑い」という後悔に対して、そうなることを商品ページに書いていたのは97件でたった10件でした。人気1位のアイリスオーヤマ IJC-R65 も書いていません。その結果、買った人が問い合わせて初めて「冬は減る、故障ではない」と知る、ということが起きています。
①も、数えると見え方が変わります。除湿量の数字そのものは、97件中81件が書いています。それでも、測った室温と湿度まで書いていたのは58件で、残りは何の条件での数字か分かりません。書いてある58件の中でも、30℃・80%、27℃・60%、20℃・60%と基準がばらばらです。商品名の「10L/日」「16L/日」を横に並べて比べても、どれがよく取れるのかは分からないということです。
ひとつ断っておくことがあります。この数え方は商品ページの説明文に文字で書いてあるかを見ています。同梱の説明書や、写真の中に書いてある内容は数えられません。また、書いてある数字が実際と合っているかどうかも、この照合では分かりません。
Oppaya!Buzzが選ぶ、いちばん失敗しにくい1台
タンスのゲン コンプレッサー式除湿機 10L/日(12,999円・★4.30・レビュー603件)。97件で6つすべてを満たした2機種のうち、レビューの多いほうです。同じページで12L/日の型(14,999円)も選べます。
- ①除湿量を2つの条件で書いています。10L/日の型は「室温30℃・湿度80%で8L/日(50Hz)・10L/日(60Hz)」「室温27℃・湿度60%で3.3L/日(50Hz)・4L/日(60Hz)」。商品名の「10L」が、いちばん条件のよいときの60Hzの数字だと分かります
- ②「使用環境によっては室温が1〜2℃上昇する場合があります」と、弱点を先に書いています
- ③運転音「40dB以下」、おやすみモード「38dB以下」と書かれています
- ④長さ3mのドレンホース(排水用のホース)が付いています。タンクは3Lで、満水になると自動で止まります
- ⑤「風向きを変えられる手動ルーバー」が付いています
- ⑥「安心の1年保証付き」と書かれています
決め手は、3つの後悔のすべてに、買う前に分かる形で答えていることです。除湿量を2通り以上の条件で書いている出品は、97件で7件しかありません。レビューでも「80%以上あった部屋もあっという間に60%近くまで下がり快適」「6時間くらいで水がタンクいっぱいに」という声があり、ホースを浴室へ伸ばして使っている人もいました。人気上位のコンプレッサー式が15,800〜24,800円の中で、12,999円はいちばん安い部類です。
弱点もはっきりしています。まず音です。「40dB以下」と書かれていますが、レビューには「測ってみたところ弱でも60dB以上出ていました」「低音が床に響くときもあります」「寝室にはお勧めしません」という声が複数ありました。③は「数字が書いてある」ことを数えた条件で、書いてある数字どおりに静かだと感じた人ばかりではありません。寝室に置くつもりなら、ここは割り引いて考えてください。
次にアース線です。電源プラグにアース線が付いていて、「アース線必須なので実質持ち運びして使用できません」「延長コード禁止ならもう少し長くないと」という書き込みがありました。コードは1.7mです。アース端子のあるコンセント(洗濯機や冷蔵庫の近くにあることが多い)の近くに置く前提になります。ほかに、タンクを外すときに水が垂れるという声と、湿度が60%より下がらないという声もありました。
そして、これはコンプレッサー式なので寒い部屋では取れる量が落ちます。商品ページには推奨の使用環境として「温度5〜38℃」とありますが、冬にどれだけ落ちるかは書かれていません。レビューの603件は、下の人気6件のどれより少ない数で、★4.30も人気6件と同じくらいの水準です。★1〜2の書き込みは読めていて、上に書いた音・アース線・水漏れがその中身です。6つを満たしたのは「買う前に分かることが多い」という意味で、ほかより必ずよく取れるという意味ではありません。
ほかの答えもあります。広い部屋や大家族の洗濯物なら、同じタンスのゲンのウルトラ除湿 35L/日(24,999円・★4.42・レビュー161件)も6つすべてを満たしています。こちらは自動スイングで風向きが動き、運転音は強43.6dB・弱41dBと書かれています。メーカー品で選ぶなら、シャープ CV-R180(39,980円・★4.55・レビュー115件)が⑥以外の5つを満たしました。上下左右の自動スイングで、除湿も衣類乾燥も運転音を強・弱ごとに書いています。外れた⑥は、この店の商品ページに保証期間の記載がなかったためです。冬の部屋干しが中心なら、ハイブリッド式のシャープ CV-TH150(47,200円・★4.55・レビュー177件)が①③④⑤を満たしていました。
97件で6つすべてを満たした2機種のうちの1つ。10L/日は室温30℃・湿度80%での数字で、27℃・60%では3.3〜4L。12,999円は10L型で、12L型は14,999円です。
- 湿度80%が60%近くまで下がった声
- 6時間ほどでタンクが満水になる声
- キャスター付きで移動が楽という声
- 40dBの表記より音が大きいという声
- アース線が必須でコードが短い指摘
人気の除湿機トップ6
実際に買った人の数が多い順に並べています。レビュー件数を主軸にしているため、こちらもお勧めです。
アイリスオーヤマのコンプレッサー式。6.5L/日は室温27℃・湿度60%での数字で、50Hzの地域では5.5Lです。15,800円は6.5Lの単品で、7.3Lの型は19,800円です。
- タンクにすぐ水がたまるほど取れる声
- キャスターで部屋を移動しやすい声
- ボタンが少なく操作が簡単という評価
- 運転音と振動が床に響くという指摘
- 冬に除湿量が落ちて乾かないという声
最大16L/日をうたうコンプレッサー式。何℃・何%で測った数字かは書かれていません。タンクは2Lで、ホースをつなげば連続で排水できます。
- チャイルドロックが助かるという声
- 浴室へホースで排水して使える声
- 気に入って2台目を買った声
- コンプレッサーが動くと音が大きい声
- タンクが小さく満水時にこぼれやすい声
Hysureのペルチェ式の小型機。除湿量は1日300ml(室温30℃・湿度80%)、タンクは600mlで、クローゼットや脱衣所のような狭い場所向けの大きさです。
- 寝室でも音が気にならないという声
- 収納に置くと2日ほどで水がたまる声
- 部屋の湿度がほとんど下がらない声
- タンクの蓋が外しにくいという指摘
コンプレッサー式のAR-30HC。除湿量は11.4L/日(室温30℃・湿度80%)、運転音は46dB以下と書かれています。タンクは約1.8Lで、排水ホースが付きます。
ライシンのコンプレッサー式。室温27℃・湿度60%で12.5L/日(60Hz)と書かれ、タンクは6.5Lと大きめです。そのぶん本体は14kgあります。
- 8畳が75%から50%まで下がった声
- タンクが大きく捨てる回数が少ない声
- おやすみモードでも起動音が大きい声
- 使い始めて電気代が上がった声
モダンデコのコンプレッサー式。除湿量は約10L/日(60Hz)とありますが、何℃・何%での数字かは書かれていません。タンク約1.8L、本体は約8.6kgです。
最終更新: 2026年09月25日/価格・評価は取得時点のものです。最新の価格は各ストアでご確認ください。




