楽天で売られているトースター539件を、Oppaya!Buzzが1件ずつ調べました。突き合わせたレビューは30,458件。2,000円台の小型から3万円を超えるスチーム式まで並んでいますが、買った人の後悔は値段の高い安いで決まっていませんでした。しかも、つまずく場所はほとんど同じです。一体どこで失敗しているのか。そして60件でいちばん失敗しにくかった1台はどれなのか。とことん選び抜いた、失敗しない商品はどれなのかをお伝えします。
楽天市場で「トースター」を検索し、トースターに該当した539件を集めました。うちレビュー100件以上・評価★4.0以上の60件(レビュー計30,458件)に選び方の条件を当てはめています。下の価格の中央値と価格帯、および人気トップ6は、さらにレビュー300件以上に絞った11件の集計です。同じ商品の別出品は1つにまとめています。ふるさと納税、ノンフライヤーやホットサンドメーカーなどトースター以外の調理家電、ブレッドケースやレンジ上ラックなどの周辺家具、焼き網や受け皿だけの出品は集計から外しています(2026年09月23日時点)。
買った人がつまずいたのは、この3か所でした
1. 「真っ黒に焦げた」「5分たっても白いまま」という後悔
トースターのレビューでいちばん多い後悔は、焼き加減が思いどおりにならないことです。「表示の時間どおりにセットして離れていると表面が黒く焦げます」「扉に『トースト2枚230℃ 2〜3分』と目安がありますがこの通りに焼くと焦げます」。逆に「230度にして5分にしてもパンが焼けない」「最後までダイヤルを回して設定しても4分程でほぼ白」という声もあります。同じ売り場に、焦げすぎる後悔と焼けない後悔が両方並びます。
原因の多くは、その機械が温度で焼き加減を決める作りなのかどうかにあります。1,000円台から4,000円台のトースターには、温度のつまみが付いておらず、上のヒーターだけ・下のヒーターだけ・両方、の3通りを切り替えるだけのものがあります。コイズミ KOS-1036 の商品ページには、仕様の「調節機能」の欄に「両面or上面or下面」とだけ書かれています。買った人の書き込みが、この作りをそのまま映しています。「上下ヒーターの切り替えを火力の高い切り替えと勘違いして買ってしまい、正直少しだけ後悔しています」「肝心な温度調整ができないことに、使用してから気づきました」。
さらにやっかいなのが、同じ商品ページで、温度調節のある型とない型を売り分けていることです。今回くわしく比較した6件のうち2件がこの形でした。山善のページは「スタンダード 2,980円」と「温度調節16段階付き 3,980円」が選べますが、一覧に出る値段は安いほうの2,980円です。COMFEE’のページも「スタンダード 3,080円」と「80-230℃無段階温度調節 3,280円」に分かれています。買い替えた人の書き込みに、こうあります。「注文履歴より再注文という方法で購入しましたので、全く同じ商品だと思っていたのですが、同じモデルの簡単なタイプ?がきました。以前付いていた温度調節が無くなっていて」。商品名に「16段階温度調節」と入っていても、注文画面でどれを選んだかで別の機械が届きます。
もう一つ、焼きムラの声も多く集まります。「2枚同時に焼くと半分ずつ焼き色がつきます」「厚いパンだと奥の方、薄いのだと真ん中ばかり焦げました」。ここに効くのがヒーターの本数と種類で、上下に1本ずつのものと、上下2本ずつ計4本のもの、0.2秒で発熱するグラファイトヒーターを使ったものでは、熱の当たり方が変わります。だから温度調節の範囲か刻みが書いてあるか、ヒーターの種類か本数が書いてあるかを見ることになります。
2. 「グラタン皿が入らなかった」という後悔
2つめは大きさです。「パン以外のものを(たとえばグラタン・ピザ)焼くには小さすぎてしまいました」「想定していたサイズより少し小さかったです」「庫内狭く火が近い為、入れられるものは、限定されます」。外から見た大きさは商品ページのほぼ全部に書いてあるのに、中がどれだけ空いているかは書いていない出品が多いのがこの売り場です。
数字で見ると、差は思っているより大きくなります。同じ「2枚焼き」でも、コイズミ KOS-1036 の庫内は幅26×奥行17.5×高さ8.5cm、COMFEE’ CF-MD081 は幅26×奥行19.3×高さ17.5cmで、高さが2倍違います。枚数が多ければ背が高いわけでもありません。アイリスオーヤマの4枚焼き POT-413 は25cmのピザが焼ける広さがありますが、庫内の高さは約7cmで、今回読み取れた中でいちばん低い部類でした。グラタン皿や耐熱容器を入れるつもりなら、幅ではなく高さで決まります。
そしてもう一つ、食パンが何枚入るのかも、商品ページに書いていないものがあります。商品名の「2枚焼き」「4枚焼き」は売り文句として付いていても、山型パンが入るのか、市販の冷凍ピザが丸ごと乗るのかまでは触れていないことが多いです。「食パンは2枚ピッタリ入ります」という書き込みと「チルドピザを入れるには小さいです」という書き込みが同じ商品に並びます。だから庫内の寸法が書いてあるか、食パン何枚・何cmのピザが入るかが書いてあるかを見ます。
3. 「網が外せなくて洗えない」「2年で焼けなくなった」という後悔
3つめは、買ったあとに長く効いてくる2つです。ひとつは掃除です。「何より困ったなと思っているのは焼き網が外れないために洗うことが出来ないことです」「パンくずトレーも、すごくはめにくくて毎回洗って戻すのに手間がかかる」「扉の隙間からパンくずがでてくるので、毎回掃除が大変です」。毎日使うものなので、外して洗えるかどうかは効いてきます。コイズミ KOS-1036 は2025年10月に後継機種へ切り替わった際、変更点として「焼き網の取り外し可能に」と商品ページに書かれていました。裏を返せば、それ以前は外せませんでした。
もうひとつが寿命です。「1年ちょいで電源が入らなくなり潰れてしまいました」「やっと慣れた1年1ヶ月、上が切れて焼けなくなりました…保証期間1年以内なら未だしも」「1年半年後→毎朝食パン焼いて、壊れました」。3万円台のトースターにも同じ書き込みがあり、値段では決まっていません。じわじわ焼けなくなる型の故障もあります。「3年目からサーモスタットが効きまくりで5分経っても食パンが焼けず白いまま」「2年くらい前から温度が上がらず焼けにくくなりました」。だから外して洗える部品が書いてあるか、保証期間が書いてあるかを見ることになります。
よくある疑問
高いトースターを買えば失敗しませんか
値段と後悔は、今回読んだかぎりでは結び付いていませんでした。3万円台の人気トースターのレビューにも「この値段を考えると割に合わない」「これまで使っていた5000円以下のトースターと比較すると、全く違いがわからないです」「一年ちょいで電源が入らなくなり」という書き込みが並びます。一方で3,000円台の機械に「安いのを探して購入したので仕方がないのですが」と、値段に納得している人もいます。高い機械はスチームや熱風など焼き方そのものに仕掛けがありますが、焦げる・入らない・洗えないという3つの後悔は、値段帯を問わず出てきます。
保証は何年が普通ですか
今回の60件のうち保証期間を書いていたのは23件です。書かれていた長さは1年だけで、2年や3年をうたう出品は1件もありませんでした。つまり保証の長さで選べる売り場ではなく、見るべきなのは「保証期間が書いてあるかどうか」になります。残りの37件は、商品ページの文章に保証への言及がありませんでした(同梱の保証書には書かれている場合があります)。レビューには「7ヶ月前に購入し、焼けなくなりました。保証期間内なのでショップに問い合わせたところ、返信もありません」という書き込みもあり、書いてあることと、実際に応じてもらえることは別です。
レビューの★の数は、そのまま信じてよいですか
このジャンルでは、レビューの中身まで見たほうが確かです。理由は2つあります。ひとつは、届いた直後に書かれた「まだ使っていませんが楽しみです」という書き込みが多いことです。もうひとつは、故障の声が数年後に集まることで、「3年目から」「2年を前に」という内容は、買ったばかりの人の★には出てきません。評価の低い書き込みだけを読む方法があり、商品ページのレビュー欄で★の数を選べば、気になる点だけをまとめて読めます。
後悔しないための6つの確認
ここまでを、注文する前に商品ページで見るだけの形にまとめました。上の3つの後悔に、順番に対応しています。
- ①温度調節の範囲か刻み(◯℃〜◯℃・無段階・◯段階)が書いてあるか。「調節機能:両面or上面or下面」はヒーターの切り替えで、温度ではありません
- ②ヒーターの種類か本数が書いてあるか。焼きムラの出方が変わる部分です
- ③庫内の寸法(幅×奥行×高さ)が書いてあるか。グラタン皿が入るかは、外寸ではなく庫内の高さで決まります
- ④食パン何枚・何cmのピザが入るかが書いてあるか。商品名の「2枚焼き」だけでは、山型パンや冷凍ピザが入るかは分かりません
- ⑤焼き網・受け皿・パンくずトレーを外して洗えると書いてあるか。外れない機械が実際にあります
- ⑥保証期間が年数で書いてあるか。1年ちょうどで壊れたという書き込みが繰り返し出てきます
楽天のトースター60件に、6つを当てはめました
下に並ぶ人気6件から選ぶ話ではありません。探しているのは失敗しない1台です。そこで楽天の売り場を端から当たり、トースターに該当した539件のうち、レビュー100件以上・★4.0以上の60件(レビュー計30,458件)について、商品ページの説明文を1件ずつ照合しました。
- ①温度調節の範囲か刻みを書いている … 30件
- ②ヒーターの種類か本数を書いている … 23件
- ③庫内の寸法を書いている … 42件
- ④食パン何枚・何cmのピザが入るかを書いている … 22件
- ⑤外して洗える部品を書いている … 8件
- ⑥保証期間を年数で書いている … 23件
6つとも書いていた商品は、60件のうち1件だけでした。5つを満たしたのが1件、4つが8件、3つが17件、2つが23件と続き、1つも書いていない出品も2件ありました。
いちばんの発見は⑤です。レビューで繰り返し出てくる「網が外せない」「トレーがはめにくい」という後悔に対して、外して洗えると書いていたのは60件でたった8件でした。洗えないわけではなく、書いていないのです。実際、注文した人が「もしかして網がはずせない!?とドキドキしましたが、はずせるタイプでした」と書いていました。届くまで分からない状態で買っていることになります。
①も、数えてみると見え方が変わります。「温度調節」という語そのものは60件中40件に出てきますが、何℃から何℃までか、何段階かまで書いていたのは30件でした。残りの10件は、語だけがあって中身がありません。商品名に「温度調節」をうたっているのは20件です。
もうひとつ、この売り場ならではのことがあります。同じ機械でも、出している店によって書いてある量がまるで違います。アラジンの2枚焼きグラファイトトースターは、今回の60件の中に6つの出品がありました。同じ本体なのに、6つすべてを書いていた店が1つ、4つを書いた店が2つ、1つだけの店が2つ、そして1つも書いていない店が1つあります。値段も11,980円から14,080円まで開きます。買う前に分かることの多い少ないは、機械ではなく店で決まっていました。
ひとつ断っておくことがあります。この数え方は商品ページの説明文に文字で書いてあるかを見ています。同梱の説明書や、写真の中に書いてある内容は数えられません。
Oppaya!Buzzが選ぶ、いちばん失敗しにくい1台
アラジン グラファイトトースター 2枚焼き 特別セット(11,980円・★4.76・レビュー214件)。60件で6つすべてを満たした、ただ1つの出品です。本体はアラジンのグラファイトトースター(AET-GS13B/AET-GS13C)で、ハーフホットサンドメーカーが付いています。
- ①「温度調節つまみ:100〜280(無段階調節)」と、範囲と刻みの両方が書かれています。230℃までの機械が多い中で、280℃まで上げられます
- ②「上にはグラファイトヒーターを1本、下には石英管ヒーター1本」と、上下それぞれの種類と本数が書かれています。上のヒーターは約0.2秒で発熱します
- ③庫内は約幅31×奥行23.5×高さ8.7cmと書かれています
- ④「パン2枚が焼ける大きさ」と書かれ、ホーロー加工の受皿が付きます
- ⑤「焼き網とパンくずトレイ・受け皿は外して洗浄可能」と書かれています。60件で8件しかなかった側です
- ⑥「保証期間 本体:1年間」と書かれています
決め手は、3つの後悔のうち1つめと3つめに、書面で答えていることです。温度を100〜280℃で決められるので「切り替えだけで焦がす」型ではなく、網もトレーも受け皿も外して洗えます。レビューでも「網が細かいので、スライスしたフランスパンも落ちる事なく焼けます」「タイマーを回す瞬間に庫内が明るくなります」「マニュアルに設定の温度と時間の目安もあり、良かったです」という声がありました。同じ本体を出している6つの出品の中で、トープ色の11,980円がいちばん安い値段で、しかもホットサンドメーカーが付きます。
弱点もはっきりしています。まず庫内の高さ8.7cmは、今回数字を読み取れた中では低いほうです。パンと餅と揚げ物の温め直しには十分ですが、背のあるグラタン皿を入れるつもりなら向きません。次に焼き網の形が、選ぶ色によって変わります。商品ページに「AET-GS13B(トープ)と AET-GS13C(その他の色)で形状が異なります」と書かれていて、レビューも「網が細かいので、フランスパンも落ちない」という声と「他店では細かい網が付属しているのにこちらは粗めの網」という声に割れています。11,980円はトープだけの値段で、他の4色は12,980円です。焼けるのが速いことも裏返しになり、「焼けるスピードが早すぎて、早速焦がしてしまいました」という書き込みがありました。
レビューについても断っておきます。214件は、この記事で名前を挙げた商品の中でいちばん少ない数です。下の人気6件は、少ないものでも1,000件を超えています。さらに★1〜2の書き込みが1件しかなく、それも梱包についての内容でした。厳しい評価をほとんど読めないまま推していることになります。長く使ったあとの故障の声がこれから増える可能性は、このレビュー数では読み切れません。
値段を抑えたい人には、別の答えがあります。60件で5つを満たしたのはCOMFEE’ の4枚焼き CF-AC121(4,380円)で、外れたのは⑥保証期間だけでした。80〜230℃の無段階温度調節、上下2本ずつ計4本のヒーター、庫内27×26.3×高さ17.5cm、トースト4枚と24cmのピザ、パンくずトレーが引き出せることと焼き網・受け皿を水洗いできることまで書かれています。保証について何も書かれていないことを承知できるなら、4,380円でここまで分かります。ただしこのページも売り分けがあり、4,380円は1200Wのブラックとホワイト、杏色は1300Wの別の型で4,980円です。注文画面で色を変えると、届く機械も変わります。
60件で6つすべてを満たした、ただ1つの出品。温度は100〜280度の無段階で、焼き網もトレーも受け皿も外して洗えます。11,980円はトープ色で、他の4色は12,980円です。
- つまみを回すと庫内が明るくなるという声
- 焼き上がりが速いという評価
- ホットサンドメーカーが付くという声
- 速すぎて焦がしたという指摘
- 焼き網が粗いという声(色で形が違う)
人気のトースタートップ6
実際に買った人の数が多い順に並べています。レビュー件数を主軸にしているため、こちらもお勧めです。
合計1300Wのトリプルヒーターと、約80〜250度の無段階温度調節、30分のロングタイマーを備えた1台。庫内有効寸法は幅30×奥行27.5×高さ10cmで、深皿の調理トレイが付きます。
- 1300Wで食パンが早く焼けるという評価
- 庫内が広く25cmのピザも入るという声
- 色とデザインが気に入ったという声
- 2〜3年で焼けなくなったという指摘
- 表示どおりに焼くと裏が焦げるという声
0.2秒で発熱するグラファイトヒーターの4枚焼き。温度は100〜280度の無段階、庫内は約幅31×奥行28.5×高さ9cm。深型と浅型のグリルパンが付き、保証は1年です。
- 余熱なしですぐ高温になるという評価
- グリルパンで料理まで作れるという声
- 家族4人分が一度に焼けるという声
- 置く位置で焼きムラが出るという指摘
- 扉のすき間から蒸気が漏れたという声
5ccの水を入れて蒸気で焼くスチームトースター。トースト・チーズトースト・フランスパン・クロワッサンと、170/200/230度のクラシックの各モードで焼き分けます。食パン2枚。
- 外がサクッと中がもちっと焼けるという評価
- パンの種類でモードを選ぶだけという声
- キッチンに置いた見た目が良いという声
- 値段ほどの差を感じないという指摘
- 1〜2年で電源が入らなくなったという声
1000Wの2枚焼き。温度のつまみはなく、両面・上面・下面の3段階切替で焼き加減を決めます。庫内は幅26×奥行17.5×高さ8.5cm、14cmの冷凍ピザまで。保証は1年です。
- 1000Wで食パンが短時間で焼けるという評価
- 見た目がすっきりしているという声
- 値段の割にしっかり焼けるという評価
- 温度調節がなく焦がしやすいという指摘
- 扉のすき間からパンくずが落ちるという声
食パン2枚と山型パンに対応する小型の1台で、保証は1年。注文画面の2,980円はスタンダードで温度調節が付かず、80〜230度の16段階が付くほうは3,980円です。
- 小さくて置き場所を取らないという評価
- 食パン2枚がぴったり入るという声
- 手ごろな値段で買えて満足という評価
- 焼き網が外れず洗えないという指摘
- 2枚並べると焼きムラが出るという声
上下に石英管ヒーターを1本ずつ、庫内は幅26×奥行19.3×高さ17.5cmと背が高い2枚焼き。3,080円はスタンダードで、80〜230度の無段階温度調節が付くほうは3,280円です。
- 四角い見た目が気に入ったという声
- 1人分にちょうどよい大きさという評価
- つまみを回すだけで使えるという声
- タイマーのつまみが硬いという指摘
- 温度を上げても焼き色がつかないという声
最終更新: 2026年09月23日/価格・評価は取得時点のものです。最新の価格は各ストアでご確認ください。




