楽天で売られている弁当箱779件を、Oppaya!Buzzが1件ずつ調べました。突き合わせたレビューは69,812件。2,000円前後のプラスチックから、木の曲げわっぱ、5,000円を超える保温弁当箱まで並んでいますが、買った人の後悔は値段の高い安いで決まっていませんでした。しかも、つまずく場所はほとんど同じです。一体どこで失敗しているのか。そして177件でいちばん失敗しにくかった1台はどれなのか。とことん選び抜いた、失敗しない商品はどれなのかをお伝えします。
楽天市場で「弁当箱」を検索し、弁当箱に該当した779件を集めました。うちレビュー100件以上・評価★4.0以上の177件(レビュー計69,812件)に選び方の条件を当てはめています。下の価格の中央値と価格帯、および人気トップ6は、さらにレビュー300件以上に絞った15件の集計です。同じ商品の別出品は1つにまとめています。ピックやカップ・名前シール・ランチバッグ・箸箱などのお弁当グッズ、使い捨ての容器、重箱、2個以上のまとめ売り、パッキンなどの部品だけの出品、そして傷や塗りムラを承知で安く売るアウトレット・訳あり品は集計から外しています(2026年09月22日時点)。
買った人がつまずいたのは、この3か所でした
1. 「においが取れない」「すぐにカビた」という後悔
楽天の弁当箱の売り場は、6割以上が曲げわっぱ(薄い木の板を曲げて作る木の弁当箱)です。今回くわしく調べた177件のうち111件が木の弁当箱で、レビューの数では約7割を占めていました。そして後悔の書き込みも、この木の弁当箱に集中しています。
いちばん多いのがにおいです。「ニスっぽい臭いが1週間たっても消えない」「ウレタンの匂いがおかずやご飯に染み渡り食べれませんでした」「何回も洗って乾かしてを繰り返しても取れない」。木に塗った塗料のにおいが、詰めたご飯に移ってしまうという声です。一方で「米の研ぎ汁に2〜3分浸すのを2回繰り返したら気にならなくなった」「ぬるま湯に酢を数滴入れて30分置くのを繰り返した」と、使い始めに手をかけて乗り切った人もいます。最初ににおいがすることと、その取り方を知っていたかどうかで、使い続けられるかが分かれていました。
次がカビと黒ずみです。「使って一週間で黒くかびてきました」「10日で底が黒くなった」「つなぎ目に隙間ができて水が入り、カビが生えた」。書き込みの多くは「毎日しっかり乾かしていたのに」と続きます。木の弁当箱は、プラスチックと同じ感覚で洗って伏せておくと水が抜けません。店によっては「水気を拭き取り、上向きにして風通しのよい日陰で乾かす」「水に浸け置きしない」と書いています。だから使い始めのにおいについて書いてあるか、洗ったあとの乾かし方が書いてあるかを見ることになります。
2. 「汁が漏れた」「レンジで温められなかった」という後悔
2つめは持ち運びと温めです。曲げわっぱの多くは蓋をかぶせてゴムバンドで留めるだけなので、汁気のあるおかずは漏れます。「汁漏れには気をつけていたつもりでしたが、汁漏れして大変なことになった」という書き込みがあります。プラスチックの弁当箱も安心とは限らず、「まず漏れると言った感じ」「水を入れて試したら10秒ほどで漏れてきた」という声がありました。
ここで差がつくのは、店が「密閉ではない」とはっきり書いているかどうかです。書いてあれば、汁気の多いものは別の容器にする、と最初から決められます。書いていないと、カバンの中で初めて知ることになります。
もうひとつが電子レンジと食洗機です。木の弁当箱はどちらも使えないものが多く、111件のうち65件が「電子レンジ不可」とはっきり書いていました(食洗機に対応した塗りの曲げわっぱも一部にあります)。「レンジや食洗機が使えない制限がある」と承知の上で買った人は満足していますが、職場で温めるつもりだった人には致命的です。だから汁が漏れるかどうかが書いてあるか、電子レンジと食洗機の両方について使えるかどうかが書いてあるかが効いてきます。
3. 「思ったより大きかった」「足りなかった」という後悔
3つめは大きさです。「海苔半分の大きさと説明のとおり、大きいです。息子に使ってもらえていません」「思ったよりかさが高くて、かばんに入れるとかさばります」。反対に「父には少し量が少なかったみたい」「ウチの男性陣には小さく、物足りなかった」。同じ商品に、大きすぎたと小さすぎたが両方並ぶのがこの売り場の特徴です。
原因は、容量の数字だけでは中身の量が分からないことです。弁当箱の「◯mL」は、満杯まで入れたときの量と、ふつうに詰めたときの量のどちらなのかが店によって違います。ドーム型の蓋の商品では「750mL、ただし蓋のふくらみまで使えば最大1,150mLまで詰められる」と、同じ商品で数字が1.5倍変わります。外から見た大きさ(縦×横×高さ)が分かればカバンに入るかは判断できますが、ご飯がどれだけ入るのかまで書いてある商品はごく一部でした。だから容量と外寸の両方が書いてあるか、ご飯が茶碗何杯分・何グラム入るのかが書いてあるかを見ます。
よくある疑問
曲げわっぱが黒くなったら、カビですか
店の説明では、長く使うと木の成分とお米のデンプンが反応して黒ずむことがあり、体に害はないとされています。一方でレビューには、白いカビや青カビが出て処分した、という書き込みもあります。見た目だけでは区別がつきにくく、実際に写真を送って店に見てもらい「カビではなく木の変色」と答えてもらった人もいました。気になったら、捨てる前に店に確かめられます。
保温弁当箱なら、お昼まで温かいですか
商品によってかなり違います。人気の保温弁当箱には「朝どんなにあたためて持たせても昼には常温に冷めている」「冷たくない程度、ぬるい」という書き込みが並ぶものがあり、その商品ページには何時間後に何度かが書かれていませんでした。今回の保温タイプ26件のうち、「6時間後に◯℃以上」という保温効力を書いていたのは10件で、51℃から68℃まで開きがあります。温かさを求めて買うなら、この数字が書いてある商品のほうが見当をつけやすいです。
国産の曲げわっぱと、そうでないものは何が違いますか
木の弁当箱111件のうち、外国製・中国で製造と書いていたのが30件、秋田・大館・国産・国内仕上げなど国内に触れていたのが32件(両方を書いているものもあります)で、54件はどこで作ったかに触れていませんでした。人気の曲げわっぱのひとつは「中国の協力工場にて製造、輸入後、国内仕上げ」とはっきり書いています。値段の差は、こうした作りの違いから来ていることが多いので、産地を気にするなら商品ページの材質や生産の欄を確かめてください。
後悔しないための6つの確認
ここまでを、注文する前に商品ページで見るだけの形にまとめました。上の3つの後悔に、順番に対応しています。
- ①使い始めのにおいと、その取り方が書いてあるか。木や塗り物の弁当箱でいちばん多い後悔です
- ②洗ったあとの乾かし方が書いてあるか。カビや黒ずみは、乾かし方で差が出ます
- ③汁が漏れるかどうか(密閉かどうか)が書いてあるか。書いてあれば、汁気のあるおかずを最初から分けられます
- ④電子レンジと食洗機の両方について、使えるかどうかが書いてあるか。木の弁当箱は、どちらも使えないものが多いです
- ⑤容量(mL)と外寸(縦×横×高さ)の両方が書いてあるか。中身の量とカバンに入るかは、別々の数字でしか分かりません
- ⑥ご飯がどれだけ入るか(茶碗◯杯・◯グラム)が書いてあるか。大きすぎた・足りなかったを防ぐいちばん確かな手がかりです
楽天の弁当箱177件に、6つを当てはめました
下に並ぶ人気6件から選ぶ話ではありません。探しているのは失敗しない1台です。そこで楽天の売り場を端から当たり、弁当箱に該当した779件のうち、レビュー100件以上・★4.0以上の177件(レビュー計69,812件)について、商品ページの説明文を1件ずつ照合しました。
- ①使い始めのにおいと、その取り方を書いている … 2件
- ②洗ったあとの乾かし方を書いている … 33件
- ③汁が漏れるかどうか(密閉かどうか)を書いている … 27件
- ④電子レンジと食洗機の両方について、使えるかどうかを書いている … 121件
- ⑤容量と外寸の両方を書いている … 69件
- ⑥ご飯がどれだけ入るかを書いている … 8件
6つとも書いていた商品は、177件のうち0件でした。5つを満たしたのが1件、4つを満たした商品はなく、3つが25件です。反対に、6つのうち1つも書いていない出品が35件ありました。
いちばんの発見は①です。レビューでいちばん多い後悔がにおいなのに、使い始めのにおいに触れていたのは177件でたった2件、木の弁当箱111件に限れば1件だけでした。においは「木の香りに癒される」という売り文句としては何度も出てくるのに、塗料のにおいがご飯に移ることや、その取り方は売り場にほとんど出ていません。取り方はレビューの中で、買った人どうしが教え合っている状態です。
⑥も8件と少なく、内訳はプラスチックが3件、保温弁当箱が5件でした。木の弁当箱で、ご飯の量まで書いた出品はありませんでした。大きさの後悔が多いのは、ここが見えないまま選んでいるからだと考えられます。
ひとつ断っておくことがあります。この数え方は商品ページの説明文に文字で書いてあるかを見ています。同梱の説明書や、写真の中に書いてある内容は数えられません。同じ店が形やサイズ違いを何十件も出しているため、店の書き方ひとつで件数が大きく動く売り場でもあります。
Oppaya!Buzzが選ぶ、いちばん失敗しにくい1台
宮本産業 Mon mode ランチボウル 花(2,200円・★4.45・レビュー508件)。177件で5つを満たした、ただ1つの弁当箱です。上段280mL・下段420mLの2段の丼型で、石川県の山中漆器の産地で作られた日本製です。
- ①「塗り物なのでにおいがする場合があります。ご使用前に温水で数回洗ってください」と、においと取り方の両方が書かれています
- ②洗ったあとの乾かし方は書かれていません。ここだけが外れました
- ③「密閉容器ではないので汁漏れすることがあります」とはっきり書かれ、水分の多いおつゆは別の容器に、とまで書いています
- ④電子レンジも食洗機も、蓋以外は使えます。下段にご飯、上段にカレーや丼の具を入れて、食べる前に温められます
- ⑤容量700mL(上段280mL・下段420mL)と、外寸約13.4×14.8×高さ9.2cmの両方が書かれています
- ⑥ご飯は下段に一合弱(約300g)入る、と量まで書かれています
決め手は、3つの後悔のうち2つめと3つめに、ほぼ全部答えていることです。レンジで温められ、どれだけ入るかが分かり、漏れることも最初から分かります。レビューでも「丼やカレーを持って行ける」「パーツが少なく洗うのが楽」という声が多く、ご飯300gで量に満足したという書き込みがありました。
弱点もはっきりしています。店が書いているとおり、汁は漏れます。「豚丼を入れたら両サイドの留めがゆるく、きっちり汁がもれた」「丼ものを入れたら初回で汁漏れした」という書き込みがあり、数回で留め具が緩んだ、1〜2週間で留める所が壊れたという声もあります。汁気の多い具は袋に入れる、ゴムバンドを足す、といった手当ては前提です。量は女性向きの大きさで、「男性や男子には少ない」という書き込みが繰り返し出てきます。おかずの段の底に水滴がつきやすい、という指摘もありました。
レビューについても断っておきます。508件は、この記事で名前を挙げた商品の中でいちばん少ない数です。下の人気6件は、少ないものでも1,000件を超えています。
曲げわっぱで選びたい人もいるはずです。木の弁当箱で条件をいちばん多く満たしたのは3つで、祭りのええもんの小判弁当箱(650mL)がその代表です。乾かし方・レンジと食洗機が使えないこと・容量と外寸は書かれていますが、においと汁漏れとご飯の量には触れていません。人気の1位のみよし漆器本舗の高背小判も含め、曲げわっぱを選ぶなら、においの取り方と汁漏れは自分で引き受ける、というのが今回の結論です。
177件で5つを満たした、ただ1つの弁当箱。ご飯は下段に約300g入ると量まで書かれ、蓋以外はレンジも食洗機も使えます。汁気の多いおかずは漏れると店が明記しています。
- 丼やカレーを持って行けるという声
- パーツが少なく洗うのが楽という評価
- 花柄の蓋がかわいいという声
- 汁気の多い丼で汁が漏れたという声
- 男性には量が少ないという指摘
人気の弁当箱トップ6
実際に買った人の数が多い順に並べています。レビュー件数を主軸にしているため、こちらもお勧めです。
漆を摺りこんで仕上げた曲げわっぱの1段。高さ6cmあり、詰める量を加減しやすい形です。電子レンジ・食洗機には対応していません。仕切りとランチバンド付き。
- いつものおかずでもおいしそうに見えるという声
- 高さがあり男性にもちょうど入るという評価
- 冷めてもご飯がおいしいという声
- 塗料のにおいがご飯に移り使えないという声
- 蓋の隙間やずれ・塗りムラなど個体差の指摘
中国の協力工場で作った木地を国内で仕上げた、ウレタン塗装の曲げわっぱ。重さは約150gです。仕切り2種類とランチバンド付きで、電子レンジ・食洗機は使えません。
- 軽くて持ち歩きが楽という声
- お弁当の見栄えがよくなるという評価
- 大きさがちょうどいいという声
- 数日から1か月で内側が黒ずんだという声
- ウレタンのにおいが取れないという指摘
ドーム型の蓋で、本体750mLに蓋のふくらみまで使うと最大1,150mLまで詰められる日本製の1段。密閉容器ではないと明記。蓋やパッキンは部品だけでも買えます。
- ドーム型の蓋でたっぷり詰められるという声
- 角が丸く洗いやすく食洗機も使えるという評価
- 色が明るく気分が上がるという声
- 蓋の留め具の爪が数か月で折れたという声
- パッキンが緩く汁が漏れやすいという指摘
上段500cc・下段650ccを重ねる入れ子の曲げわっぱで、食べる量が少ない日は1段にできます。3,699円は箸と箸袋・ゴムバンドが付いた値段。外国製で、レンジ・食洗機は不可です。
- 入れ子で1段にもできて便利という声
- たっぷり入り男性も満足という評価
- ニスのようなにおいが何度洗っても残るという声
- 木が薄く蓋がガタつくという指摘
国内の職人が漆を手で塗った曲げわっぱの1段で、17.5×13×高さ6cm・約750mL。名入れができ、ランチベルトが付きます。使い方や手入れの説明は商品ページにありません。
- 艶がありお弁当が豪華に見えるという声
- 汚れがさっと落ち乾きも早いという評価
- 軽くて思ったより使いやすいという声
- 仕切りや本体にカビが出たという声
- 洗うとき木がきしむ音がするという指摘
くすみ色の楕円形の1段で、重さ約182g・日本製。蓋を外せば電子レンジ、食洗機も使えます。2,750円はブラック・グリーン・ホワイトで、ほかの色は3,300円です。
- 軽くてシンプルで洗いやすいという声
- くすみ色がかわいいという評価
- サンドイッチも入るちょうどいい大きさという声
- 水を入れると漏れてくるという指摘
- 蓋が閉まりにくく作りが安っぽいという声
最終更新: 2026年09月22日/価格・評価は取得時点のものです。最新の価格は各ストアでご確認ください。




