「最近のボーイズグループの曲、なんだか聴きやすくなった?」
そんな風に感じているファンの方も多いのではないでしょうか。今、韓国の音楽シーンではボーイズグループの「設計図」が劇的に変化しています。
かつてK-POPといえば、緻密に作り込まれた「世界観(セゲグァン / 세계관)」や、一度見ただけでは理解しきれない壮大なストーリー設定が当たり前でした。しかし、2023年以降に登場した新世代、いわゆる「第5世代」と呼ばれるグループたちは、あえてその重厚な設定を脱ぎ捨て、より「等身大のキャラクター」と「聴き心地の良さ」を武器に快進撃を続けています。
今回は、韓国の最新ニュースから紐解く、ボーイズグループ戦国時代の新たな勝ち筋について解説します。
■ 難解な物語より「心地よい音楽」を。イージーリスニングへの転換
韓国の音源チャート「Melon(メロン)」のトップ100を覗くと、以前とは明らかな変化が見て取れます。トゥアス(TWS / 투어스)の『OVERDRIVE』や、発売から1年以上経っても愛され続けている『Plot Twist(初めての出会いは計画通りにいかない)』、そしてデイシックス(DAY6(데이식스) / 데이식스)やボーイネクストドア(BOYNEXTDOOR(보이넥스트도어) / 보이넥스트도어)といったグループの楽曲が上位に食い込んでいます。
これらの楽曲に共通しているのは、「イージーリスニング(心地よく聴ける音楽)」であるという点です。
かつてのボーイズグループは、一部の熱狂的なファンによる「スミン(ストリーミングを回す応援文化)」によってチャートを押し上げるのが一般的でした。しかし最近では、通勤・通学中や作業中など、日常の風景に溶け込むような爽やかで親しみやすい楽曲が増えたことで、ライトなリスナー層からも自然に再生される構造ができつつあります。
韓国では「世界観が難しすぎて、新規ファンが入りにくい」という反省の声も上がっていました。以前はEXO(エクソ)などが「超能力を持つ少年たち」といった設定で一世を風靡しましたが、現在はそうしたファンタジーよりも「学校帰りの日常」や「等身大の悩み」を歌うスタイルが、今のZ世代の共感を集めているようです。
■ 特定のグループに縛られない「雑食型ファン」の急増
ファンの応援スタイルも、一昔前とはガラリと変わりました。
かつては「オルペン(グループ全員のファン)」という言葉があるように、特定の1グループに深い忠誠心を誓い、情熱を注ぐスタイルが主流でした。しかし最近では、複数のグループを同時に推す「雑食型(チャプシキョン / 잡식형)ファン」が増えています。
取材に応じた20代後半のK-POPファンは、「以前はEXOだけを一途に追っていましたが、今はライズ(RIIZE / 라이즈)、コルティス(CORTIS / 코르티스)、エヌシーティー・ウィッシュ(NCT WISH / 엔시티 위시)など、気になるグループを並行してチェックしています」と語っています。
この背景には、SNSやプラットフォームの変化があります。最近のアイドルは、グループ全体の活動と同じくらい、個々のメンバーのキャラクターを際立たせる戦略をとっています。
大衆文化評論家のキム・ホンシク(김헌식)氏は、「現在のK-POPは、完全体としての活動と個人活動を往復しながら、メンバー個人の力量を強化する構造になっています。そのため、自然とメンバーごとの個別ファン層が形成されやすいのです」と分析しています。
■ 課金型コミュニケーションが生んだ「個の繋がり」
さらに、ファンとアイドルを繋ぐプラットフォームの進化も無視できません。
「Weverse DM(ウィバース・ディーエム / HYBE系が運営するファン交流アプリ)」や「bubble(バブル / 事務所別・アーティスト別の有料チャットサービス)」といったサービスの普及により、ファンはグループ全体という単位よりも、「推しメンバー個人」との1対1のようなやり取りを重視するようになりました。
月額料金を払って特定のメンバーのメッセージを購読することで、ファンとアイドルの距離感はかつてないほど近くなっています。この仕組みが「グループ全体への忠誠心」を求める形から、「個人のキャラクターへの愛着」へと、消費の優先順位をシフトさせたのです。
どのグループが好きか、という境界線が曖昧になり、魅力的なキャラクターがいれば気軽に「掛け持ち」をする。こうした柔軟なファン構造が、新しいボーイズグループ市場をさらに大きく広げる原動力となっています。
かつての「カリスマ性あふれる遠い存在」から、「日常に彩りをくれる親しみやすい存在」へ。韓国のボーイズグループは、ファンとの新しい向き合い方を見つけたのかもしれません。
皆さんの今の「推し活」はどうですか?「昔は1グループ全力投球だったけど、最近はあの子もこの子も気になっちゃう!」という方も多いのではないでしょうか。今のK-POP界の「親しみやすさ」、皆さんはどう感じているかぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.dailian.co.kr/news/view/1618701/?sc=Naver





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