モナコが誇るモンテカルロ・バレエ団の『白鳥の湖』が2026年5月に韓国で初上演されます。韓国人初のソリストアン・ジェヨンも出演し、京畿道、ソウル、大田の3都市を巡る大規模なツアーとなります。
世界中のダンスファンを魅了し続けているモナコの「モンテカルロ・バレエ団」が、その代表作である『白鳥の湖』を携えて初めて韓国の舞台に立ちます。
クラシック・バレエの代名詞とも言える『白鳥の湖』は、通常、チャイコフスキーの叙情的な音楽にのせて、白鳥たちの優雅な群舞や高難度のテクニックを披露する童話的な物語として知られています。しかし、今回韓国で披露されるのは、芸術監督ジャン・クリストフ・マイヨが再解釈した全く新しいステージです。
■ 人間の心の闇を描く「心理劇」としての再解釈
2011年に初演されたこのマイヨ版『白鳥の湖』は、原題をフランス語で「湖」を意味する『LAC』と名付けられています。タイトルからあえて「白鳥」という言葉を外した点に、従来の甘い愛の物語とは一線を画すという強い意図が込められています。
本作では、人間の内面にあるトラウマや怨念、復讐といった「闇」にスポットを当てた心理劇が展開されます。王子の運命をコントロールしようとする「王妃(王子の母)」や「黒い騎士」といったキャラクターが登場し、善と悪が衝突する緻密な人間ドラマが描かれます。脚本には、フランス最高峰の文学賞であるゴンクール賞の受賞者ジャン・ルオが参加しており、物語の奥行きを深めています。
■ 「野獣性」を強調した革新的な演出と衣装
視覚的な演出も大きな話題を呼んでいます。フランスのセザール映画祭で衣装賞を受賞したフィリップ・ギヨテルが手がける衣装は、従来のバレエ衣装であるチュチュ(板状に広がったスカート)を解体。動物の毛のように見える加工を施し、白鳥を「森に住む未知の生命体」として表現しました。
また、優雅な羽ばたきではなく、爪を立ててひっかくような鋭い動作を取り入れたアンヌー(振り付け)も特徴的です。無用手の筋肉やラインが露わになる照明演出は、まるで一本の映画を観ているかのような緊張感を客観に与えます。マイヨ監督は「無用手たちの有機的な呼吸と調和を重視し、自由な表現空間を大切にしている」と語っています。
■ 豪華な来韓メンバーと公演スケジュール
今回の初公演に合わせて、バレエ団の創設者であるモナコのカロール公女も来韓する予定です。彼女は伝説的な女優グレース・ケリーの娘であり、母の遺志を継いで1985年にこのバレエ団を創設しました。さらに、2016年に韓国人として初めて入団し、現在はプリンシパルとして活躍しているアン・ジェヨンも母国での舞台に登場します。
公演は2026年5月13日に「京畿・華城(ファソン)芸術の殿堂」で幕を開け、16日から17日に「ソウル芸術の殿堂」、20日に「大田(テジョン)芸術の殿堂」で開催される予定です。
出典:https://www.donga.com/news/Culture/article/all/20260511/133898806/1
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 芸術の殿堂(イェスレ・チョンドン)
ソウルの瑞草区(ソチョグ)にある韓国最大級の総合芸術施設です。オペラハウス、音楽堂、美術館などを備えており、韓国の芸術家にとってここでの公演は一つの大きなステータスとされています。
■ 公女(コンジュ)
一般的には「王女」や「プリンセス」と訳されます。今回の記事に登場するカロール公女は、モナコ公国の公室メンバーであり、芸術への造詣が深く、文化支援に多大な貢献をしていることで有名です。
私は普段ドロドロの復讐ドラマが大好きなので、この「心理劇」としてのバレエはすごく興味があります。白鳥が爪を立てて威嚇するなんて、私たちが知っている優雅なイメージと真逆でドキドキしちゃいますね。バレエに詳しい方も、普段はあまり見ない方も、この演出なら引き込まれると思うんです。皆さんは、王道でキラキラした童話の世界観が好きですか?それとも、こういうダークで深みのあるアレンジに惹かれますか?





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