経営権紛争の余波でADORの2025年売上高は約295億ウォンと前年比73%急落しました。公演や出演による「サービス売上」は99%も消失し、2026年には赤字転落や訴訟費用の増大が懸念されています。
■ 驚異的な成長から一転、財務指標が示す「破局」の兆し
HYBE(ハイブ)傘下のレーベルであり、NewJeansが所属するADOR(アドア)の財務状況に深刻な影が差しています。2023年から2024年にかけて、ADORは連続で1100億ウォン(約124億円)台の売上高と300億ウォン(約34億円)以上の営業利益を達成し、エンターテインメント業界の成功神話として注目されてきました。
しかし、2024年から続くHYBEとミン・ヒジン前代表、そしてNewJeansのメンバーを巻き込んだ激しい経営権紛争により、その勢いは急ブレーキがかかった状態です。2025年の監査報告書によると、同年の売上高は約295億ウォン(約33億円)にまで落ち込み、前年比で約73%もの爆発的な減少を記録しました。営業利益も約87億9000万ウォン(約10億円)へと急減しています。
■ サービス売上99%消失。活動停止がもたらした致命的ダメージ
詳細な財務指標を見ると、状況はさらに深刻です。アーティストの直接的な活動、公演、広告出演などを意味する「サービス売上」は、2024年の約769億ウォンから2025年には約6億8000万ウォンへと激減しました。実質的に99%の売上が蒸発した計算となり、これはNewJeansがグループとしてほぼ活動できなかったことを裏付けています。
また、CDやグッズ販売を指す「財貨売上」も、約342億ウォンから約38億ウォンへと10分の1に縮小しました。さらに、ファンクラブの年会費やアルバムの先行予約など、将来の収益を約束する「流動契約負債」も、2024年の約113億ウォンから2025年には約3億7000万ウォンへと事実上消滅しています。ADORのキャッシュフローがNewJeansという単一のIP(知的財産)に完全に依存しており、そのエンジンが完全に停止したことが浮き彫りとなりました。
■ 2026年に待ち構える「暗雲」と赤字転落の懸念
今後の見通しも決して楽観視できるものではありません。2025年には裁判所が専属契約の有効性を認める判決を下し、メンバーのうち4名がADORへの復帰を決めましたが、依然として火種は残っています。ADOR側は、復帰を拒否しているメンバーのダニエル(다니엘)側とミン・ヒジン前代表に対し、441億ウォン(約50億円)規模の違約罰および損害賠償を求める訴訟を提起しています。
これらの法的手続きに伴う莫大な弁護士費用などは、2026年の「販売費および一般管理費」として計上される見通しです。さらに、すでに製作済みのアルバムやグッズなどの在庫資産(約151億ウォン相当)が、販売の見込みが立たない「悪性在庫」として評価損処理される可能性も高く、これらが収益を圧迫する要因となります。
一部では4人体制でのニューアルバム製作の動きも報じられていますが、完全体での活動が崩れたことによるファン離れや、公演収益の減少は避けられません。かつて営業利益率30%を誇った「夢の企業」ADORは、今や訴訟費用と在庫損失に直面し、創立以来初の赤字転落という厳しい現実に直面しています。
出典:https://www.livebiz.today/news/article_view.html?idxno=201947
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ Big4事務所(HYBE・SM・JYP・YG)
韓国のエンターテインメント業界を牽引する4大芸能事務所のことです。今回の騒動の当事者であるHYBEは、BTSの成功を機に急成長し、複数のレーベルを傘下に置くマルチレーベル体制を採用しています。この体制が生んだ「創作の独立性」と「親会社の統制」の衝突が、今回のADOR事態の背景にあると分析されています。
■ 7年契約問題
韓国の公正取引委員会が定めた標準専属契約書に基づき、アイドルの専属契約期間は通常「最大7年」とされています。この期間を過ぎるタイミングで再契約するか、解散・移籍するかが大きな転機となるため「7年のジンクス」とも呼ばれますが、今回のケースのように契約期間の途中で法的な紛争に発展し、活動が止まってしまうのは非常に異例な事態です。
私はソン・ジュンギさんやキム・スヒョンさんのドラマで財閥のドロドロした争いを見るのは大好きなんですが、現実の推しグループでこういう数字を見せられると本当に切ないです。99%も売上が消えるなんて、エンタメの世界がいかにアーティストの活動一つで左右されるか分かりますよね。皆さんは、新体制での活動再開を応援しますか?それとも完全体じゃないと複雑な気持ちになっちゃいますか?





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