韓国を代表する通信企業KTが、来月スペインで開催される世界最大級の通信・テクノロジー博覧会「MWC26(Mobile World Congress 2026)」に参加し、最新のAI技術とK-カルチャーを融合させた大型展示を展開することが発表されました。この展示は、単なる技術紹介に留まらず、韓国の歴史と未来を象徴する「光化門広場」をテーマに、独創的な空間演出によって来場者を魅了する内容となっています。
■光化門の歴史と未来を表現した空間展示
KTが主催するMWC26の展示会場は、バルセロナの主展示会場4館に設営されます。何より注目すべきは、その展示テーマが「光化門広場」であるという点です。光化門は、ソウルの中心地にあり、朝鮮王朝時代から現代まで韓国の歴史を見守ってきた象徴的な場所。KTはこの場所を再現することで、韓国の過去と現在、そして未来への革新的な歩みを世界に発信しようとしています。
展示の入口では、光化門を中心に広がる大韓民国の革新の歴史を辿る映像が上映されます。セジョン大王(세종대왕)の銅像、KT光化門ビルディングのウエストウイング、セジョン文化会館(세종문화회관)といった光化門周辺の象徴的な施設が、臨場感豊かに再現されるとのこと。単なる技術展示ではなく、韓国の文化的アイデンティティを表現する空間として構想されている点が、このプロジェクトの独自性を際立たせています。
■最先端のAI技術を体験できる複数ゾーン
展示内容としては、複数の体験ゾーンが用意されています。
「AX(エージェント・エクスぺリエンス)ゾーン」では、企業向けにカスタマイズされた次世代型AI基本システム「エージェンティック・ファブリック」が披露されます。これは、複数のAI技術とエージェント(自律型のAIプログラム)を有機的に連携させることで、企業全体の業務を自動化・効率化する仕組みです。さらに、産業別の必須機能を標準テンプレートとして提供する「エージェント・ビルダー」の体験も可能になります。これにより、訪問者は実際に自分たちのビジネスニーズに合わせたAIシステムをその場で構築できるわけです。
同ゾーンでは、高度な顧客対応を自動化する次世代型コンタクトセンターソリューション「エージェンティック・AICC」や、AI画像解析技術を駆使して失踪者を捜索する「ビジョン・トラック」といった、実生活への応用を想定した技術も展示される予定です。
■K-POPアイドルが登場、AR体験でK-カルチャーを発信
特にK-POPファンの心を掴みそうなのが、「K-スクエア・ゾーン」での企画です。K-POPアイドルグループ「コルティス(CORTIS)」とのコラボレーションによるAR(拡張現実)ダンスプログラムが運営されるのです。これは、来場者が実際にコルティスのメンバーとバーチャル空間でダンスを踊ることができるという、テクノロジーとエンタメを融合させた体験。AR技術の可能性を楽しみながら、K-POPの魅力も同時に世界に発信できる優れた施策といえるでしょう。
加えて、光化門を背景に伝統的な韓国の衣装「韓服(한복)」を仮想着用できる「AI韓服体験」コーナーも設営されます。これにより、来場者は最新のAI技術を使いながら、韓国の伝統文化を身近に感じることができます。
K-スクエア・ゾーンには、KTグループの関連企業も参加します。カード会社のBCカード、スポーツ関連のKTスポーツ、電子書籍サービスのKTミリの書斎など、各社が自社の主要サービスを紹介。グループ全体で韓国の多様な産業力をアピールする構成になっています。
■韓国の技術力と文化を世界に発信する戦略
KTブランド戦略室長のユン・テシク常務(윤태식)は、このプロジェクトについて次のようにコメントしています。「光化門広場をモチーフにした空間で、AI技術とK-カルチャーが融合したブランド体験を世界中の来場者に提供する予定です。今後も、KTの革新技術と文化をつなぐ特別なブランディングプログラムを継続的に開発していきます」。
このコメントから見えてくるのは、単なる技術企業としての立場を越えて、韓国の総合的な魅力を世界に伝えようとするKTの戦略です。AI、デジタル化といった最先端分野での韓国の競争力と、K-POPや伝統文化という文化的資産の両方を組み合わせることで、韓国を多面的に紹介しようとしているわけです。
その他、アーカイブゾーン、スポーツゾーン、飲食(F&B)ゾーンなども運営され、AI技術とK-カルチャーが結合した差別化された展示体験が提供される見込みとなっています。
MWC26は毎年世界から数万人のテック業界関係者が集まる注目イベント。今年のKTの「光化門広場」テーマ展示は、韓国のテクノロジー産業の実力と文化的自信を世界にアピールする絶好の機会となるはずです。K-POPやドラマ、K-ビューティなど、様々な分野で世界を席巻している韓国。その背後にある最新技術がどのようなものなのか、世界が注目する場面となりそうです。
出典:https://www.nocutnews.co.kr/news/6474413?utm_source=naver&utm_medium=article&utm_campaign=20260222014155





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