今や、私たちの「推し活」に欠かせないものといえば、TikTokやInstagramのリール、YouTubeショートといった「ショート動画」ですよね。新曲がリリースされれば、お気に入りのアイドルの「ダンスチャレンジ」をチェックするのが日課という方も多いはず。
そんな中、韓国のエンターテインメント業界を揺るがす驚きのニュースが飛び込んできました。なんと、AI(人工知能)を活用することで、ショート動画の制作費用がこれまでの「10分の1」にまで激減しているというのです。
今回は、この技術革新がこれからのK-POPや韓国ドラマの世界をどう変えていくのか、韓国ならではの背景を交えながら紐解いていきましょう。
■ 「タイパ」を極める韓国エンタメ界の救世主
元記事によると、現在韓国ではAIによるショート動画制作が急速に普及しており、コストの大幅削減に成功しているといいます。
これまで1本の高品質なショート動画を作るには、企画、撮影、そして何時間もの編集作業が必要でした。特にK-POPの世界では、一分一秒を争うスピード感が命です。韓国には「パリパリ(빨리빨리:早く早く)」という、何事もスピーディーに進めることを美徳とする文化がありますが、コンテンツ制作においてもその精神は健在。トレンドが数日で入れ替わる中、編集に時間をかけていては、せっかくの「バズる」タイミングを逃してしまいます。
そこで導入されたのがAIです。AIは動画の中の重要なシーンを自動で判別し、音楽のビートに合わせてカット割りを行い、さらには字幕やエフェクトまで一瞬で挿入してくれます。人間が数時間かけていた作業をわずか数分で終わらせてしまう。この効率化こそが、制作費を10分の1に抑えられた最大の理由なのです。
■ なぜ韓国では「ショート動画」がこれほど重要なのか?
日本でもショート動画は人気ですが、韓国におけるその影響力は日本の想像以上かもしれません。
例えば、K-POPアイドルの新曲プロモーションにおいて、現在は地上波の音楽番組に出演することと同じ、あるいはそれ以上に「ショート動画での拡散」が重視されています。これを韓国では「ショートフォーム・マーケティング」と呼び、チャート逆走(過去の曲が突然ランクインすること)を狙うための必須戦略となっています。
また、韓国は世界でも有数の「OTT(NetflixやDisney+などの動画配信サービス)」大国です。ドラマの一場面を短く切り取った動画がSNSで話題になり、そこから本編の視聴率が跳ね上がるケースが非常に多いため、放送局や制作会社もショート動画制作に血眼になっています。
しかし、膨大な数のコンテンツをすべて手作業で作るには限界がありました。特に中小規模の芸能事務所にとっては、制作費の負担が重くのしかかっていました。今回のようなAIによるコストダウンは、いわば「コンテンツの民主化」をもたらし、資金力に関わらず面白いアイデアがあれば世界中に発信できるチャンスを広げたといえるでしょう。
■ 私たちの「推し活」はどう変わる?
では、この変化は私たちファンにとってどんなメリットがあるのでしょうか?
まず期待できるのは、「供給量の圧倒的な増加」です。これまでは時間や予算の都合でボツになっていたようなオフショットや、メンバーごとのフォーカス動画などが、AIの手によって次々とコンテンツ化されるようになるでしょう。
ただし、一方で懸念されるのが「コンテンツの均一化」です。AIが効率を重視するあまり、どれも同じような編集スタイルの動画ばかりになってしまう可能性もあります。
韓国のファンコミュニティ「ペンカペ(팬카페:ファンたちが集まるオンライン上のコミュニティ)」などでは、時折、事務所の手抜き編集に対して厳しい声が上がることもあります。儒教的価値観からくる「誠実さ」を重んじる韓国のファンにとって、AIが作った効率的な動画だけでなく、やはりスタッフやアーティストの「愛」が感じられる丁寧な編集も、変わらず求められ続けるはずです。
■ まとめ:技術と情熱が融合する未来へ
今回の「制作費10分の1」というニュースは、単なるコスト削減の話ではなく、より多くの魅力的な韓国コンテンツが世界に届くための大きな一歩と言えます。
AIという強力な武器を手に入れた韓国エンタメ界が、次にどんな驚きの仕掛けを見せてくれるのか。私たちのスマホ画面の中に、さらに彩り豊かな「推し」の姿が溢れる日は、すぐそこまで来ています。
皆さんは、AIが作った完璧な編集の動画と、少し粗削りでもスタッフの愛が感じられる動画、どちらをたくさん見たいですか?ぜひ皆さんの意見をコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.mk.co.kr/article/11982987
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