K-POP界に激震?東南アジアで広がる嫌韓の正体と、新ワードSEAblingsが問いかけるもの

世界中で愛されるK-POP。その熱狂的な人気を支えているのは、韓国国内のファンだけではありません。特に東南アジア(SEA)のファンベースは非常に大きく、推しの楽曲をストリーミングしたり、YouTubeの再生回数を伸ばしたりする活動において、今や欠かせない存在となっています。

しかし今、その東南アジアのネットユーザーたちが、韓国のネットユーザー(Knetz)に対して強い反発を示しているという衝撃的なニュースが飛び込んできました。その背景には、あるコンサート会場での「マナー問題」と、長年積み重なってきた「感情のしこり」があるようです。

■発端はDAY6(デイシックス)マレーシア公演でのトラブル

騒動のきっかけは、2026年1月下旬にマレーシアのクアラルンプールで開催された、人気バンドのデイシックス(DAY6/JYPエンターテインメント所属の5人組ボーイズバンド)のコンサートでした。

現場を訪れていた一人の韓国人男性が、会場で持ち込みが禁止されていた「大砲カメラ」と呼ばれる大型の望遠レンズ付きカメラで無断撮影を強行。現地のセキュリティスタッフに制止され、退場処分を受けるという騒動が起きたのです。

ここで注目したいのが、この男性が「ホームマ(홈페이지 마스터/ホームページマスターの略)」と呼ばれる存在だったことです。ホームマとは、特定のアイドルのハイクオリティな写真を撮影し、SNSや自身のサイトで公開するファンのこと。韓国の推し活文化においては、事務所側が黙認することも多く、ファンにとっても貴重な供給源として一定の地位を確立しています。

しかし、海外公演では話が別です。現地のルールを無視して大きな機材で視界を遮る行為は、純粋にライブを楽しみたい現地のファンにとって「非常に無礼で迷惑な行為」と映りました。この様子がSNS(旧Twitter)で拡散されると、韓国のファンと東南アジアのファンの間で激しい論争が巻き起こったのです。

■「SEAblings」という連帯と、K-POP界の「格差」への不満

論争は単なる「撮影マナー」の域を超え、人種差別的な発言や中傷合戦へと発展してしまいました。一部の韓国人ネットユーザーが東南アジアの人々を蔑むような表現を使ったことで、怒りの火に油を注ぐ形となったのです。

これに対抗して、マレーシア、インドネシア、ベトナム、タイ、フィリピンなど東南アジア諸国のネットユーザーたちが使い始めたのが「#SEAblings(シーブリングス)」というハッシュタグです。これは、東南アジア(Southeast Asia)と、兄弟姉妹(siblings)を掛け合わせた造語で、「東南アジアの仲間たちよ、団結しよう」という意味が込められています。

東南アジアのファンたちは、これまで一途にK-POPを応援してきた一方で、韓国の一部ファンから受けてきた「外見や人種に関する差別的な視線」や「文化的な優越感」に限界を感じていたと吐露しています。「K-POPは好きだが、一部の韓国人の傲慢さは受け入れられない」という声が、このハッシュタグと共に急速に広がっているのです。

■「Kカルチャー」の影に隠れた、複雑な感情

この対立はさらに激化し、東南アジアのネットユーザーの中には、韓国の社会問題(高い自殺率や過度な整形文化など)を揶揄したり、独立運動家の写真を持ち出して外見を攻撃したりするといった極端な反応も現れています。一部では「K-POP・Kドラマの不買運動」を叫ぶ声すら上がっています。

韓国国内では、こうした動きを危惧する声がある一方で、冷静な見方もあります。釜山ドットコムのソン・ギュファン(성규환)記者のレポートによると、オンライン上での激しい言い争いとは対照的に、オフラインでの政治・経済的な交流は安定しているといいます。

最近では、イ・ジェミョン(이재명)大統領がフィリピンやシンガポールを歴訪し、インドネシア大統領の国賓訪問も調整中であるなど、国家間の関係は良好です。しかし、文化の受容者である「ファン」の心に生まれた溝は、決して無視できるものではありません。

K-POPが真に「グローバルな文化」として持続していくためには、現地のルールを尊重するマナーはもちろん、互いの文化や背景を尊重し合う姿勢が、これまで以上に求められているのかもしれません。

日本のファンにとっても、韓国の「ホームマ文化」や「情熱的な応援スタイル」は馴染み深いものですが、それが行き過ぎて他国のファンを傷つけていないか、改めて考えさせられる出来事と言えるでしょう。

「推し」を愛する気持ちは国境を越えて共通のはず。SNSでの対立ではなく、音楽を通じてお互いを尊重し合える日が来ることを願わずにはいられません。

皆さんは、コンサートでの撮影マナーや、今回の「SEAblings」の動きについてどう感じましたか?ぜひ皆さんの考えをコメントで聞かせてください。

出典:https://www.busan.com/view/busan/view.php?code=2026030318160717558

  • X