いまや世界中でその名を聞かない日はないほど、圧倒的な存在感を放っている「K-コンテンツ」。最新の調査で、その勢いが数字としても証明されました。韓国文化体育観光部が発表した「2024年基準コンテンツ産業調査」によると、2024年のコンテンツ輸出額は約140億7543万ドル(約2兆円超)を記録し、わずか1年で過去最高記録を塗り替えたのです。
かつては「一部のファンの熱狂」だった韓流ブームは、いまや「世界経済を動かす巨大産業」へと進化を遂げました。なぜここまでK-コンテンツは強いのか、その背景を詳しく紐解いていきましょう。
■ K-POPの歴史を塗り替えるBLACKPINKとBTSの世界的インパクト
今回の輸出額アップに大きく貢献したのは、やはりK-POPの爆発的な人気です。特に目覚ましい活躍を見せているのが、世界的なガールズグループ・BLACKPINK(ブラックピンク)のメンバーたちです。
先月、イギリスのマンチェスターで開催された「第46回ブリット・アワード(英国版グラミー賞とも呼ばれる権威ある音楽賞)」では、ロゼ(로제)がブルーノ・マーズとコラボした楽曲『APT.(アパート)』で「インターナショナル・ソング・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。これはK-POP史上初の快挙であり、韓国の音楽がもはや言語の壁を超え、世界のポップス界の中心に位置していることを象徴する出来事となりました。
ちなみに、この『APT.』という曲名は、韓国の飲み会などで親しまれている「アパートゲーム」がモチーフ。韓国の若者文化をそのまま音楽に落とし込み、それを世界的なヒットに繋げる手腕は、今のK-POPの強さそのものと言えるでしょう。
また、BLACKPINKの新しいミニアルバム『DEADLINE(デッドライン)』は世界32か国のiTunesチャートで1位を記録。さらに、今月にはBTS(防弾少年団)の新しいアルバムのステージも控えており、K-POP界のツートップが市場をさらに熱く盛り上げています。
■ 「おうち時間」の枠を超えた!OTTで快進撃を続ける韓国ドラマ
音楽と並んで、韓流の「顔」となっているのがドラマや映画などの映像コンテンツです。特にNetflix(ネットフリックス)をはじめとするOTT(オーバー・ザ・トップ:インターネットを介した動画配信サービス)での勢いが止まりません。
最近話題を集めているのは、俳優のシン・ヘソン(신혜선)とイ・ジュニョク(이준혁)が主演を務めるNetflixシリーズ『レディ・ドゥア(레이디 두아)』です。この作品は、公開後すぐにグローバル1位を記録し、視聴数は瞬く間に1000万回を突破。非英語圏のドラマ部門で圧倒的な首位に立ちました。
こうしたドラマのヒットは、単なる作品の面白さだけでなく、韓国の「ウェブトゥーン(スマホで読む縦スクロール漫画)」文化とも深く関わっています。韓国では「NAVERウェブトゥーン」や「カカオエンターテインメント」といったプラットフォームが日本や東南アジア、北米でシェア1位を誇っており、そこで人気を博した原作がドラマ化されるという「ヒットの黄金方程式」が確立されています。日本でも人気の『梨泰院クラス』や『女神降臨』のように、原作ファンを巻き込んだ多角的な展開が、輸出額の底上げに一役買っています。
■ 意外な主役?輸出を支える「ゲーム産業」との相乗効果
意外に思われるかもしれませんが、実は韓国のコンテンツ輸出額の約6割(60.4%)を占めているのは「ゲーム産業」です。かつて韓国は「eスポーツの聖地」と呼ばれたほど、国を挙げてゲーム産業を育成してきました。
この強力なゲーム産業という土台の上に、K-POPやドラマといった華やかな映像コンテンツが乗り、お互いに影響し合うことで「K-コンテンツ」という一つの巨大なブランドが完成しています。例えば、世界的にヒットしたアニメ『K-POPデーモンハンターズ』は、制作や資本こそアメリカベースですが、その題材はタイトル通り「K-POP」です。世界の人々にとって、K-POPという素材がいかに魅力的で、ビジネス価値が高いものであるかが分かります。
■ 官民一体で支える「K-コンテンツ」の未来
今回の記録的な輸出額について、韓国文化体育観光部のイム・ソンファン(임성환)文化産業政策官は「厳しい世界情勢の中でも、K-コンテンツの底力と競争力が改めて証明された」と語り、今後もさらなる海外進出を積極的にバックアップしていく姿勢を見せています。
韓国では儒教的な価値観から「芸事」に対する考え方が厳しかった時代もありましたが、今では国を支える「未来の稼ぎ頭」として、事務所(Big4と呼ばれるHYBE、SM、JYP、YGなど)と政府が手を取り合い、過酷な練習生制度を経て磨き上げられた才能を世界へ送り出しています。
私たち日本のファンにとっても、BLACKPINKやBTSのようなトップスターの活躍はもちろん、次々と生まれる新しいドラマや映画は、日常に彩りを与えてくれる大切な存在です。次はどんな作品やアーティストが、私たちの心をときめかせてくれるのでしょうか。
皆さんが最近一番ハマっている「K-コンテンツ」は何ですか?BLACKPINKロゼの歴史的な受賞や、これから控えているBTSのカムバック(新曲発表・活動再開のこと)への期待など、ぜひコメント欄で熱い想いを聞かせてください!
出典:https://www.busan.com/view/busan/view.php?code=2026030301330052358
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