春の訪れを告げる風とともに、韓国エンタメ界に熱い戦いの火蓋が切って落とされました。2026年3月1日、オンライン上のファン投票でスターの頂点を決める「ネチズンアワード(네티즌 어워즈)」が待望の幕を開けました。
「ネチズン」とは、インターネット(Internet)と市民(Citizen)を組み合わせた韓国特有の言葉で、ネット上で積極的に活動し、世論を形成する人々を指します。このアワードは、まさにファンの「指先」が直接スターの価値を決める、韓国らしいデジタル時代の人気投票なのです。
■ 2月は驚異の160万票!「1万クラブ」が人気の指標に
去る2月の投票では、総投票数がなんと160万票を突破するという過去最大の盛り上がりを見せました。韓国のファンたちは、単に「好き」という気持ちを持つだけでなく、組織的に、そして情熱的に動くことで知られています。
その情熱の指標となっているのが、獲得票数1万票を超えるスターたちが所属する、通称「1万クラブ」です。毎日順位が激しく入れ替わるなかで、2月末の最終日まで緊張感あふれるデッドヒートが繰り広げられました。この1万票という壁を突破できるかどうかが、現在韓国で「真のトップスター」であるかを見極める一つの基準となっているのです。
3月のアワードでも、この熱気はそのまま引き継がれます。男性歌手、女性歌手、俳優、ドラマなど各部門で、先月の熱狂をさらに上回る勢いが予想されています。
■ トロット歌手からグローバルアイドルまで、豪華すぎる候補者たち
今回の候補リストを見ると、現在の韓国エンタメ界の勢力図がはっきりと見えてきます。特に注目すべきは、K-POPアイドルと「トロット(韓国の演歌・歌謡曲)」歌手の熾烈な争いです。
【男性歌手部門】
韓国で「国民の息子」として圧倒的な人気を誇るイム・ヨンウン(임영웅)をはじめ、日本でもファン急増中のパク・ジヒョン(박지현)、そして実力派のファン・ヨンウン(황영웅)やイ・チャンウォン(이찬원)らが名を連ねています。
韓国では現在、トロットは「お年寄りの音楽」ではなく、若者からシニアまでが熱狂する巨大ジャンル。特にファンカフェ(DAUMやNAVERなどのポータルサイト内にある公式ファンコミュニティ)の組織力は凄まじく、投票開始と同時に凄まじい票数を叩き出します。
【女性歌手部門】
「国民の妹」アイユー(IU / 아이유)はもちろん、オーディション番組から誕生したヤン・ジウン(양지은)やチョン・ユジン(전유진)といった実力派が勢揃いしています。
【最高グループ賞】
ここでは日本でもおなじみの顔ぶれが並びます。BTS(방탄소년단、世界を席巻する7人組ボーイズグループ)や、NewJeans(뉴진스、Y2Kスタイルを牽引する5人組ガールズグループ)、さらにはIVE(아이브)やBABYMONSTER(베이비몬스터)といった第4・第5世代のグループが激突します。
■ 俳優部門は「あのヒット作」の主役たちが集結
歌手だけでなく、俳優部門のラインナップも豪華です。
【男性演技賞】
ドラマ『ソンジェ背負って走れ』で社会現象を巻き起こしたピョン・ウソク(변우석)や、圧倒的なビジュアルのロウン(로운)、さらにはパク・ボゴム(박보검)、イ・ジュノ(이준호)など、日本でも「新・韓流四天王」候補と呼ばれるスターたちが顔を揃えています。
【音盤大賞】
アルバムを対象としたこの部門では、ドラマの劇中歌(OST)も強力な候補となっています。例えばピョン・ウソクが歌った『The Christmas Song』などが、アイドルたちのアルバムと肩を並べてランクインしているのは、現在の韓国のトレンドを象徴しています。
■ なぜ韓国ファンはこれほど「投票」に熱くなるのか?
日本人ファンからすると、「なぜ毎月これほど熱心に投票するの?」と不思議に思うかもしれません。背景には、韓国特有の「推しを自らの手で育てる」という文化があります。
韓国では、こうしたチャートの結果が直接、CMの起用や次のドラマのキャスティングに影響を与えることが少なくありません。ファンが「私の推しはこれだけの影響力があるんですよ!」と世間にアピールするための、いわば「愛の証明」なのです。また、不正操作(サジェギ)を嫌う韓国社会において、ファン一人一人のリアルな票が反映されるオンライン投票は、信頼できる人気指標として重宝されています。
3月のアワードは、新しい季節の始まりとともに、新たなダークホースが現れるかどうかも大きな見どころです。先月の記録を塗り替えるような驚きの結果が待っているのでしょうか。
春の訪れとともに始まった、新たな1ヶ月の「推し活」バトル。あなたが今、一番熱い応援を届けたい、あるいは「もっと日本でも知られてほしい!」と思うスターは誰ですか?ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.cbci.co.kr/news/articleView.html?idxno=558324
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