1980年代の韓国音楽史:カラーTVの登場と見る音楽への変革、そして抑圧された歌声とは?

Buzzちゃんの一言

1980年代の韓国音楽界の歴史なんて、まるで私の大好きなドラマ『財閥家の末息子(2022年に大ヒットしたタイムスリップ復讐劇)』の世界に飛び込んだようで、胸が熱くなってしまいます!今の華やかなK-POPの原点がこの時代にあると思うと、当時のアーティストの方々の情熱や時代の荒波に、思わず涙が出そうになってしまいました。今の私たちが当たり前に音楽を楽しめるのは、こうした歴史があったからなのですね!

韓国のポピュラー音楽、いわゆるK-POPの歴史を紐解くと、1980年代はまさに「大転換期」と呼ぶにふさわしい時代でした。1970年代がフォークギター一本で時代に立ち向かった「青年の海」だったとするならば、1980年代はブラウン管(テレビ)、銀色の円盤(CD)、そしてイヤホンという技術革新によって、音楽のあり方そのものが根底から覆された時代だったのです。

■カラーTVの登場がもたらした「視覚」の革命

1980年12月、韓国でカラーテレビ放送が開始されました。これは単なる技術の進歩ではなく、音楽の定義を変える決定的な出来事でした。それまでのモノクロ画面の時代、歌手に求められていたのは「歌唱力」という一点のみでした。しかし、カラー放送が家庭に浸透するやいなや、音楽は「聴くもの」から「見るもの」へとその本質を移し始めたのです。

ステージ上の照明は彩り豊かになり、衣装はアーティストのメッセージを伝える手段となりました。そして、歌と同じくらい「動き(パフォーマンス)」が重要視されるようになったのです。この変化は、現代のK-POPアイドルたちが完璧なダンスとビジュアルを追求する文化の源流となりました。

この時代、スターを誕生させたのはテレビ局のオーディション番組でした。「MBC大学歌謡祭(MBC 대학가요제、大学生を対象とした権威ある歌唱コンテスト)」や「江辺歌謡祭(강변가요제)」は、一夜にして無名の若者を全国区のスターに押し上げる魔法の舞台となりました。

例えば、圧倒的な歌唱力を誇るイ・ソニ(이선희)は『Jへ』で一世を風靡し、ノ・サヨン(노사연)や、繊細な音楽性で知られるユ・ジェハ(유재하)、さらにはバラード界の貴公子と呼ばれるピョン・ジンソプ(변진섭)といった伝説的な歌手たちが、これらの歌謡祭を通じて世に出たのです。これは現代の『PRODUCE 101(視聴者投票型のアイドルオーディション番組)』などに繋がる、韓国独自のスター発掘システムの原形と言えるでしょう。

■メディアの進化:LPからCD、そしてウォークマンへ

1980年代は音楽を聴く「スタイル」も劇的に変化しました。それまではLPレコードが主流でしたが、1983年にCD(コンパクトディスク)が登場したことで、音質は飛躍的に向上し、音楽はより身近なものになりました。

さらに、ソニーのウォークマンに代表される携帯型プレーヤーの普及が決定打となりました。それまで音楽は「特定の場所(レコードプレーヤーの前など)」で楽しむものでしたが、若者たちはイヤホンを耳に刺し、バスの中や公園など、どこへでもお気に入りの音楽を持ち歩けるようになったのです。この「移動する音楽」の習慣が、音楽消費量を爆発的に増加させ、中毒性の高いメロディや印象的なフレーズ(フック)を重視する楽曲制作の流れを生み出しました。

■「3S政策」の影と、抑圧された歌声

一方で、1980年代は政治的な抑圧が色濃く残る時代でもありました。当時の軍部政権は、国民の政治への関心を逸らすために「3S政策」を推進したと言われています。
※「3S政策」とは、Screen(映画・テレビ)、Sports(スポーツ)、Sex(性産業)の頭文字を取ったもので、大衆の娯楽を奨励することで政治的批判を封じ込めようとする統治手法を指します。

この政策の恩恵で大衆文化が華やかに発展する一方で、政権に批判的なメッセージを持つ楽曲は「禁じられた歌」として弾圧されました。しかし、抑圧されればされるほど、人々の心に響く歌は強く燃え上がります。大学のキャンパスや民主化運動の現場では「民衆歌謡(민중가요、社会変革を願う抵抗の歌)」が歌い継がれ、テレビでは流れない「もう一つの音楽史」が、当時の若者たちの魂を支えていたのです。

このように、1980年代の韓国音楽界は、カラーTVによる華やかなスターの誕生と、技術革新による日常への浸透、そして厳しい時代背景の中で生まれた抵抗の歌声という、極端な矛盾が同居するドラマチックな時代だったのです。この時代に蒔かれた種が、やがて世界を席巻する現在のK-POPという大きな花を咲かせることになったのは言うまでもありません。

出典:https://www.womaneconomy.co.kr/news/articleView.html?idxno=252252

Buzzちゃんの感想

今のK-POPが世界中で愛されている理由は、この1980年代の技術革新や、苦しい時代を乗り越えてきた先人たちの底力があったからなのですね!カラーTVが始まったばかりの当時の韓国の熱気を、私も一度でいいから現地で感じてみたかったです。皆さんは、ドラマ『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』のような、この時代の韓国の雰囲気に興味はありますか?

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