韓国で社会現象を巻き起こし続けている大人気トロット(韓国の演歌)オーディション番組の最新シリーズ「ミストロット4(TV朝鮮の看板オーディション番組)」がついに完結しました。数々の実力者がしのぎを削る中、見事第4代クイーン「真(ジン、優勝者の称号)」の座に輝いたのは、実力派歌手のイ・ソナ(이소나)でした。
今回の優勝がこれほどまでに注目を集めているのは、彼女が歩んできた苦労の道、そして彼女を影で支え続けた「ある有名俳優」との夫婦愛が大きな感動を呼んでいるからです。日本人ファンにも馴染みのあるあの作品に出演していた俳優の素顔とともに、今回の快挙を詳しく紐解いていきましょう。
■「三度目の正直」で掴んだ賞金3億ウォンとクイーンの称号
2026年3月5日に放送された「ミストロット4」の最終回。名前を呼ばれた瞬間、イ・ソナは崩れ落ちるように涙を流しました。それもそのはず、彼女にとってこのステージは、気が遠くなるような挑戦の連続だったからです。
実はイ・ソナ、過去の「ミストロット2」と「ミストロット3」でも予選に挑戦していましたが、いずれも脱落という苦い経験をしています。韓国では一度脱落したオーディションに再挑戦することは勇気がいることですが、彼女は諦めませんでした。
彼女の武器は、20年以上磨き上げてきた「国楽(グガク、韓国の伝統音楽)」の確かな実力です。イ・ソナは国家無形遺産(日本の重要無形文化財に相当)第57号「京畿民謡(キョンギミンヨ、ソウル・京畿道地方の民謡)」の伝承者でもあります。韓国の芸術エリートが集まる「韓国芸術総合学校(通称ハンイェジョン、数々の名俳優を輩出している名門校)」を卒業したエリートでありながら、トロットという大衆音楽の世界で再びゼロからスタートを切ったのです。
優勝賞金3億ウォン(約3,300万円)の使い道について問われると、「これまで苦労をかけてきた両親のために使いたい」と即答。韓国社会で重んじられる「孝道(ヒョド、親孝行)」の精神を体現する彼女の姿に、視聴者からも「歌の実力だけでなく人間性も真(ジン)だ」と絶賛の声が上がりました。
■会場で号泣した夫は、あの「ヒットドラマ俳優」だった!
優勝の瞬間、カメラが捉えたのは客席で顔を覆って号泣する一人の男性の姿でした。彼こそが、イ・ソナの夫であり、現在人気急上昇中の俳優カン・サンジュン(강상준)です。
日本の韓流ファンの皆さんの中には、彼の顔に見覚えがある方も多いのではないでしょうか。カン・サンジュンは、日本でも大ヒットしたドラマ「私の夫と結婚して(パク・ミニョン主演の復讐劇)」や、「ドクタースランプ(パク・ヒョンシク、パク・シネ主演)」、さらに「財閥X刑事」など、話題作に次々と出演している注目株です。
1991年生まれで同い年の二人は、なんと7年という長い交際期間を経て、2021年に結婚しました。売れない時期もお互いを支え合ってきた「同志」のような夫婦なのです。
カン・サンジュンの所属事務所関係者は、優勝後のインタビューで「二人は互いに好きな仕事を一生懸命やろうと誓い合い、多難な時間を乗り越えてきた。このような素晴らしい瞬間を共にできて、感無量だ」とコメントしています。
妻がオーディションに落ち続けても、彼女の才能を信じて支え続けた俳優夫。そして、ブレイクした夫の活躍を誇りに思いながら、自らも歌手としての夢を叶えた妻。ドラマのような二人のストーリーが、韓国全土を温かな感動で包んでいます。
■韓国トロットブームと「クイーン」の持つ意味
ここで少し、韓国の「トロット」事情についても触れておきましょう。日本では「トロット=演歌」と紹介されることが多いですが、現在の韓国におけるトロットは、単なる懐メロではありません。
2019年に始まった「ミストロット」シリーズは、それまで中高年のものだったトロットを、若者も熱狂するエンターテインメントへと昇華させました。優勝者は一躍スターダムにのし上がり、広告やバラエティ番組に引っ張りだこになります。韓国における「トロット歌手」は、今やアイドルに匹敵する、あるいはそれ以上の影響力を持つ存在なのです。
イ・ソナが今回手にした「真(ジン)」という称号。これはもともと「ミス・コリア(韓国のミスコンテスト)」で1位に与えられる名称でしたが、この番組を通じて「その分野で最高の輝きを放つ女性」を象徴する言葉となりました。
20年の国楽修行、2度のオーディション失敗、そして俳優の夫との7年の恋と結婚。これらすべての経験が彼女の歌声に深みを与え、審査員と視聴者の心を動かしたことは間違いありません。
イ・ソナは優勝コメントで「これからは家族を守れる人になりたい。お母さん、もう私の心配はしないで」と語りました。その言葉には、厳しい芸能界で夢を追い続ける娘を案じてきた母親への、最高のリベンジと愛が詰まっていました。
歌手イ・ソナ、そして俳優カン・サンジュン。今後は「芸能界を代表するおしどり夫婦」として、それぞれの分野でさらに輝く姿を見せてくれることでしょう。
不遇の時代を乗り越えてクイーンの座を射止めたイ・ソナの物語、皆さんはどう感じましたか?これからの二人の活躍を、ぜひ一緒に応援していきましょう!皆さんの好きな「推し夫婦」や、イ・ソナへの応援メッセージもぜひコメントで教えてくださいね。
出典:https://www.joongangenews.com/news/articleView.html?idxno=501698
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