情熱の国・スペインのバルセロナで開催されている、世界最大級のモバイル通信関連展示会「MWC(モバイル・ワールド・コングレス)」。世界中のIT企業が最新技術を競い合うこの大舞台で、今、韓国の最新テクノロジーと伝統文化が融合した「K-カルチャー」体験が大きな注目を集めています。
韓国の大手通信事業者であるKT(ケイティ。韓国の3大通信キャリアの一つで、日本でいうNTTのような存在)は、今回のMWCにおいて、単なる技術展示にとどまらない、ファン参加型のユニークなプログラムを展開しています。
■ AI技術で「憧れの韓服姿」に変身!光化門をバックにバーチャル体験
今回の展示で特に来場者の目を引いているのが、AI技術を活用した「AI韓服体験」です。
このプログラムは、最新のAIが利用者の顔を認識し、仮想空間の中で韓国の伝統衣装である「韓服(ハンボク)」を試着できるというもの。背景には、ソウルの象徴ともいえる「光化門(クァンファムン)」が映し出されます。
ここで、日本の韓流ファンの皆さんにお馴染みの「光化門」と「韓服」について少し補足しましょう。
光化門は、朝鮮王朝時代の正宮である景福宮(キョンボックン)の正門です。韓国ドラマの時代劇はもちろん、現代劇でもソウルの中心地として頻繁に登場する聖地ですよね。最近では、景福宮周辺で韓服をレンタルして散策するのが観光の定番となっていますが、今回のKTの技術を使えば、スペインにいながらにして、まるでソウルの中心に立っているかのような体験ができるのです。
AIによって生成される韓服の質感や着こなしは非常にリアルで、自分に似合う色やデザインを瞬時に提案してくれる点も、テック大国・韓国ならではの試みといえるでしょう。
■ 次世代K-POPグループ「コルティス」とダンスチャレンジ!
技術とエンターテインメントの融合はこれだけではありません。KTのブースでは、期待のK-POPアイドルグループ「コルティス(코르티스)」と一緒に楽しむ「ARダンスチャレンジ」も開催されています。
コルティスは、これからの活躍が期待されるフレッシュなグループ。今回のプログラムでは、拡張現実(AR)技術を使い、モニターの中に現れるメンバーたちと一緒にダンスを踊ることができます。
韓国では今、TikTokやInstagramのリール動画を中心に、アイドルの新曲に合わせてダンスを踊る「チャレンジ動画」が爆発的なブースとなっています。ファンがただ音楽を聴くだけでなく、自ら踊ってSNSに投稿することで、曲の世界観を一緒に作り上げていくのが現代のK-POPスタイル。今回の「K-POPダンスチャレンジ」は、そうしたファンの心理を巧みに突いた、非常に韓国らしいコンテンツといえます。
最先端のAR技術によって、まるで目の前に推しのメンバーがいるかのような臨場感でダンスを楽しめるこのコーナーは、現地のK-POPファンからも熱い視線を浴びています。
■ テクノロジーが繋ぐ、韓国と世界の新しい形
なぜ、通信会社であるKTがこれほどまでに「文化」を強調するのでしょうか。
それは、韓国においてIT技術とコンテンツ(ドラマ、音楽、ファッション)は切り離せない関係にあるからです。5GやAIといった最新インフラは、K-POPのオンラインコンサートや、メタバース内でのファンミーティングなど、ファンの推し活を支える重要な基盤となっています。
KTは今回のMWCを通じて、自社の技術力が単に「速い通信」を提供するだけでなく、人々に新しい文化体験や感動を与えるものであることを世界にアピールしているのです。
特に、AIで韓服を着用するという体験は、伝統を重んじつつも新しいものを取り入れるのが得意な韓国の気質をよく表しています。韓国には「温故知新」の精神が根付いており、古い伝統を現代のスタイル(ニュートロなど)にアレンジして楽しむ文化が非常に盛んです。今回のAI韓服も、まさにその延長線上にあるといえるでしょう。
■ 私たちの「推し活」もAIで進化する?
今回のバルセロナでの盛り上がりを見て思うのは、私たちの推し活も、これからさらに進化していくのではないかということです。
今は韓国旅行に行って景福宮で写真を撮るのが楽しみの一つですが、将来的には自宅にいながらAIで完璧にフィッティングした韓服姿をSNSにアップしたり、AR技術を使って自室にアイドルを呼び出し、一緒にダンスの練習をしたりする日が当たり前になるかもしれません。
最新テクノロジーは、海を越えた私たちと韓国との距離を、もっともっと近くしてくれそうです。今回のKTの試みは、そんなワクワクする未来を予感させる素敵なニュースでした。
もし皆さんがこの「AI韓服体験」をできるとしたら、どんな色の韓服を着て、どのドラマのロケ地を背景に選んでみたいですか?また、どのアイドルのメンバーと一緒にダンスを踊ってみたいでしょうか。皆さんの「夢の体験」について、ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://www.sedaily.com/article/20014198?ref=naver
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