韓国の音楽シーンを代表する圧倒的な歌唱力の持ち主たちが、言葉も文化も違う海外のアーティストとタッグを組んだら一体どうなるのか?そんなワクワクするような試みに挑むKBS 2TVのグローバル音楽プロジェクト『海を越えたデュエット(바다 건너 듀엣)』。
最新のエピソードでは、韓国が誇る歌姫パク・キヨン(박기영)と、日本でも人気の高いオランダのジャズ・ポップ貴公子バウター・ハメル(Wouter Hamel)の共同作業が描かれました。しかし、そこには華やかなステージだけではない、泥臭いまでの「集客の苦労」と「音楽的なプライド」のぶつかり合いがあったようです。
■オランダのレコード店で「KCM」を発見!パク・キヨンのライバル心に火が付く?
物語の舞台はオランダ。公演を前に、パク・キヨンと、韓国で人気のYouTuber兼クリエイターのジョ・マニョク(조매력)は、現地のレコードショップを訪れました。そこで彼らが目にしたのは、意外な光景でした。
ジョ・マニョクがK-POPコーナーを発見すると、そこには世界的なアイドルたちのアルバムに混じって、なんとKCM(ケイシーエム/実力派男性歌手)のアルバムが並んでいたのです!これには番組で共に旅をするパク・キヨンも驚きを隠せません。
韓国では「KCMといえば、独特のファッションセンスと甘い歌声」でお馴染みのキャラクターですが、まさかオランダの地で彼のCDに出会うとは予想外だったのでしょう。パク・キヨンは思わず「私のアルバムも探してみて」と対抗心を燃やします。店員まで巻き込んでの大捜索となりましたが、残念ながら彼女のアルバムは見つからず、「私のアルバムがないなんて……」と悔しがる姿は、ベテラン歌手としてのチャーミングなプライドを感じさせ、視聴者の笑いを誘いました。
ちなみに、韓国の芸能界では「ソンベ(先輩)」と「フベ(後輩)」の序列や礼儀が非常に重んじられます。パク・キヨンのようなキャリアの長い実力派にとって、後輩や同僚の活躍は刺激になると同時に、自分も負けていられないという良い意味での緊張感を生むスパイスになっているようです。
■300人の集客は至難の業?SNSを活用した現代的な「ゲリラライブ」
ついに合流したパク・キヨンとバウター・ハメル。二人に課せられたミッションは、街頭での告知だけで300人の観客を集めること。かつて韓国のバラエティ番組では、目隠しをした状態でステージに立ち、観客数を発表する「ゲリラコンサート」という伝説的な企画がありましたが、本作はその現代版ともいえるでしょう。
しかし、現実は甘くありません。街頭でチラシを配るも、現地の反応は芳しくなく、バウター・ハメルも「300人も集まるのか、確信が持てない」と不安を募らせます。そこで彼らが打ち出した作戦が、今の時代らしい「SNS用のショート動画」でした。
巨大なアート作品の前で、出演者たちが手を取り合って撮影したPR動画。果たしてこのデジタルな呼びかけが、どれほどオランダの人々の心に届くのでしょうか。SNS文化が非常に発達している韓国ならではの、戦略的なアプローチが光る場面でした。
■プロ同士だからこその衝突。凍り付く練習室の空気
いよいよ本格的なリハーサルが始まると、そこにはプロフェッショナル同士ゆえの「壁」が立ちはだかりました。
バウター・ハメルは、パク・キヨンの楽曲を自ら英語に翻訳して準備してくるという誠実さを見せ、練習は順調に進むかに見えました。しかし、歌詞のニュアンスや表現の解釈をめぐり、二人の意見が食い違い始めます。
パク・キヨンが「歌詞を少し整理する必要があると思う」と練習を中断させると、練習室の空気は一瞬で氷点下に。対するバウター・ハメルも「うちのバンドはこのやり方を好まないと思う」と、自分たちが守ってきたスタイルを譲りません。
韓国の音楽制作の現場では、納得がいくまで徹底的に話し合い、時には激しく意見を戦わせることが「良い作品を作るための通過点」として肯定的に捉えられる傾向があります。特に対等なアーティスト同士のコラボレーションでは、お互いのリスペクトがあるからこそ、安易な妥協を許さないのです。
パク・キヨンとバウター・ハメル。この異なる背景を持つ二人の音楽魂が、最終的にどのようなハーモニーとなってオランダの空に響くのか、目が離せません。
『海を越えたデュエット』は、毎週木曜日の夜9時50分から韓国のKBS 2TVで放送中です。言葉の壁を越えた二人の歌声が、多くの観客で埋め尽くされた会場に響き渡ることを願わずにはいられませんね。
音楽への情熱が強いパク・キヨンだからこそ、最高のステージにしたいという想いが空回りしてしまったのかもしれません。皆さんは、推しのアーティストが海外で言葉の壁にぶつかりながら奮闘する姿を見たら、どんな言葉をかけてあげたいですか?ぜひコメントで教えてくださいね!
出典:https://kstar.kbs.co.kr/list_view.html?idx=394527
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