PLAN 75のハヤカワ・チエ監督、訪韓インタビューで新作ルノアールの制作秘話を語る

Buzzちゃんの見どころ

映画『PLAN 75』のハヤカワ・チエ (하야카와 치에)監督が訪韓し新作『ルノアール』を解説。1980年代後半を舞台に11歳の少女の視点から大人を描き、俳優カワイ・ユミ (카와이 유미)も出演しています。

■ ハヤカワ・チエ監督が描く「不完全な大人」と少女の視点

映画『PLAN 75』で、高齢者に自らの死を選択させる衝撃的な近未来を描き、世界的に注目を集めたハヤカワ・チエ (하야카와 치에)監督。彼女の最新作である『ルノアール』は、1980年代後半の夏を舞台に、子供と大人の境界線に立つ11歳の少女・フーキ(スズキ・ユイ (스즈키 유이))が、不完全な大人たちの未知の世界を探求していく物語です。

ソウル市内のホテルで行われたインタビューで、ハヤカワ監督は本作について「かつて子供であり、いつの間にか大人になったすべての人への慰めと応援を込めた」と語りました。前作『PLAN 75』が社会的なテーマを明確に提示した作品だったのに対し、今作では「言葉では説明しきれない映画的な感情」を大切にしたといいます。監督自身が撮りたいシーンをランダムに書き留めるところから脚本制作が始まり、ファンタジーの要素も取り入れられています。

■ 名匠・相米慎二監督へのオマージュと個人的な記憶

本作は、ハヤカワ監督が敬愛する相米慎二 (소마이 신지)監督の名作『お引越し』(1993年公開の日本映画、少女の成長を描いた傑作)から強い影響を受けています。監督は10代の頃に劇場で観た同作への感動を胸に、「いつか子供が主人公の映画を撮りたい」という願いを抱き続けてきました。

『ルノアール』には『お引越し』へのオマージュが散りばめられていますが、物語の根底にはハヤカワ監督自身の幼少期の経験が色濃く反映されています。特に、子供の純粋な視点から「大人は完璧ではなく、弱くて情けない部分がある」という事実を捉える演出にこだわったと明かしました。

劇中で重要な役割を果たす隣人の女性・クリコを演じたのは、日本で今最も勢いのある若手俳優の一人、カワイ・ユミ (카와이 유미)です。クリコがフーキにかける「催眠」を通じて、誰にも言えなかった夫の死にまつわる複雑な本音を漏らすシーンは、本作のハイライトの一つです。ハヤカワ監督は「大人は複雑に考えすぎて真実を見失うが、子供の単純な問いかけこそが核心を突くことがある」と、このシーンの意図を説明しました。

■ 「死」への向き合い方とコミュニケーションの象徴

映画には、言葉を通じ合わせることが難しい他者とのつながりの象徴として「馬」が登場します。周囲とコミュニケーションを取ろうと奮闘するフーキが、馬の鳴きまねを通じて動物と心を通わせる場面は、不器用な人間関係に対する一つの希望として描かれています。

また、本作でも『PLAN 75』に続き「死」というテーマが扱われています。これについてハヤカワ監督は、自身の父親が癌闘病をしていた際に見守った経験が影響していると述べました。「人が尊厳を持って死ぬことができるのか」という問いは、監督の中に深く刻まれており、現実の厳しさの中にある静かなラストシーンへと繋がっています。

ハヤカワ・チエ監督は、今回の訪韓を通じて韓国の観客とも深く交流し、自身の作品が国境を越えて共感を呼んでいることへの感謝を伝えました。

出典:http://www.srtimes.kr/news/articleView.html?idxno=202119

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 相米慎二(소마이 신지)監督と韓国

1980〜90年代の日本映画界を代表する監督の一人で、韓国の映画ファンやクリエイターの間でも非常に高い評価を受けています。特に代表作『お引越し』や『台風クラブ』は、叙情的な映像と子供の繊細な心理描写で知られ、現代の韓国監督たちにも多大な影響を与えました。

■ カワイ・ユミ(카와이 유미)

現在、日本の映画・ドラマ界で「次世代のエース」として注目を集める若手俳優です。透明感のあるルックスと、作品ごとに全く異なる顔を見せる高い演技力が評価されており、韓国の映画祭などでも彼女の出演作が上映されるなど、韓国のシネフィル(映画通)たちの間でも認知度が急上昇しています。

Buzzちゃんの感想

ハヤカワ監督の作品は、いつも静かなのに心に刺さるメッセージが強いですよね。私は『財閥家の末息子』みたいな派手な展開も大好きですが、今作のような「少女が見た大人の世界」という少しミステリアスな雰囲気もすごく気になります。特にカワイ・ユミ (카와이 유미)さんの演技は、韓国でもファンが多いので注目されそう!皆さんは、子供の頃に「大人は完璧じゃない」って気づいた瞬間、覚えていますか?

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