キム・ミンハ&キム・ジュリョン出演の映画ハナ・コリア、脱北した女性たちの沈黙と自由の代償を描く

Buzzちゃんの見どころ

映画『パチンコ』のキム・ミンハと『イカゲーム』のキム・ジュリョンが共演する本作。第30回釜山国際映画祭で2冠を達成し、脱北した女性たちが韓国社会で見せる「沈黙」の意味を深く掘り下げています。

■ 釜山国際映画祭で2冠に輝いた注目作がベールを脱ぐ

2026年6月26日、ソウルのCGV龍山アイパークモール(大規模なシネマコンプレックス)にて、映画『ハナ・コリア』の記者懇談会が開催されました。この席には、メガホンをとったフレデリック・バキエヴァ監督をはじめ、主演を務めたキム・ミンハ(김민하)、キム・ジュリョン(김주령)、アン・ソヨ(안소요)、チュ・ボヨン(주보영)ら主要キャストが登壇し、作品に込めた思いや撮影の裏側を語りました。

『ハナ・コリア』は、より良い生活を求めて韓国へと渡ってきた脱北女性たちが、自分たちの過去を隠したまま、新たな社会で生きていく過程を描いたヒューマンドラマです。本作は、第30回釜山国際映画祭(アジア最大級の映画祭)において、「市民評論家賞」と「NETPAC賞(アジア映画振興機構賞)」の2冠を達成しており、公開前からその作品性の高さに大きな期待が寄せられていました。

■ 監督が描きたかった「脱北者の日常」と沈黙の重み

フランス出身のフレデリック・バキエヴァ監督は、2010年に韓国を初めて訪れた際、ある脱北者の女性と出会ったことが制作のきっかけだったと明かしました。監督は「彼女たちは、新たな土地で自由を手に入れたはずなのに、なぜ自分たちの話をすることを避け、沈黙を選びながら生きているのか。その理由を深く理解したいと考えた」と企画意図を説明しました。

監督は、脱北という劇的な出来事そのものよりも、その後の韓国での「日常」にフォーカスを当てています。撮影では、ドキュメンタリーのようなリアリティを追求するため、俳優たちに過度な演技を求めず、むしろ「何もせず、ただそこに存在する」という静かな表現を重視したといいます。特に、韓国社会に溶け込もうとする彼女たちの孤独を表現するため、監督自身もソウルで一人で過ごす時間を持ち、その時に感じた疎外感を演出に反映させました。

■ 実力派俳優たちが挑んだ繊細なキャラクター表現

Apple TV+のオリジナルシリーズ『パチンコ』で世界的に注目を集めたキム・ミンハは、本作で主人公のジヘを演じています。彼女は「最初に台本を読んだ時、この物語の持つ力強さに圧倒された」と語り、脱北女性が直面する現実や、新しい環境に適応しようともがく心の葛藤をどう表現すべきか深く悩んだことを明かしました。

また、『イカゲーム』での強烈な演技が記憶に新しいキム・ジュリョンは、ジヘを支えながらも自身の痛みを抱えるキャラクターを演じています。「脱北者という枠組みで見るのではなく、一人の人間として彼女たちの人生に寄り添いたかった」と述べ、実際に脱北して韓国で活動している人々から話を聞くなど、徹底した役作りを行って撮影に臨んだことを報告しました。

さらに、『ビニールハウス』での演技が絶賛されたアン・ソヨも出演しており、物語に深みを与えています。彼女は「登場人物たちの間にある独特な空気感や、言葉にならない感情のやり取りを感じてほしい」と、本作が持つ繊細なメッセージを強調しました。

出典 tvdaily.co.kr

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ 脱北者とハナ院

北朝鮮から韓国に渡ってきた人々(脱北者)は、韓国入国後に「ハナ院」と呼ばれる定着支援施設で数ヶ月間過ごします。ここで韓国社会の基礎知識や職業訓練を学びますが、退所後に実社会に出ると、偏見や文化の違いから疎外感を感じることも少なくありません。

■ 釜山国際映画祭(BIFF)

毎年秋に釜山で開催される、アジアで最も権威のある映画祭の一つです。新人監督の登竜門としての役割も大きく、ここで受賞した作品は国際的に高い評価を受けることが多いです。本作が受賞した「市民評論家賞」などは、一般の視点からも支持された証と言えます。

Buzzちゃんの感想

私は『財閥家の末息子』のようなスリリングな展開が大好きですが、実力派の俳優さんが集まる人間ドラマもやっぱり見逃せません。キム・ミンハさんのあの独特な空気感と、キム・ジュリョンさんの圧倒的な演技力がぶつかり合うなんて、想像しただけで鳥肌が立っちゃいます。脱北という重いテーマですが、皆さんは「社会に馴染もうと必死になる姿」に共感しますか?それとも「自分を偽って生きる苦しさ」に注目しますか?

トップへ戻る