ソウルの演劇の聖地・大学路にある160余りの劇場を舞台に、地域全体を活性化させる「大楽路」プロジェクトが始動します。公演後の俳優と交流できるプログラムなど、Kコンテンツの根幹を支える純粋芸術の育成を目指します。
■ Kカルチャーの根底を支える「純粋芸術」への投資
ソウル文化財団のソン・ヒョンジョン代表は、2026年6月1日に行われたインタビューにて、韓国文化の基盤となる純粋芸術を育成するための重点事業「大楽路(テランノ)」プロジェクトの詳細を明らかにしました。
このプロジェクトは、ソウルの大学路(演劇や小劇場が集まるソウルの文化芸術街)周辺にある公演芸術プラットフォームを中心に、行政、芸術界、近隣大学、そして商店街が協力して公演文化を活性化させるキャンペーンです。「大楽路」という名称には「大きな楽しみ(大楽)」がある場所という意味が込められています。
ソン・ヒョンジョン代表は、大学路について「世界中どこを探しても、これほど多くの劇場が一つの通りに集まっている場所はない」と指摘しました。160以上の劇場が365日、大小さまざまな作品を上演している大学路を、公演芸術の研究開発(R&D)の拠点でありメッカであると強調しています。
■ 危機に瀕する小劇場を救う新たな試み
大学路は現在、新型コロナウイルスのパンデミック以降、多くの芸術家や劇場が去り、厳しい状況に置かれています。さらに、Netflix(世界最大手の動画配信サービス)などのOTTサービスの普及や、資本が集中する大規模なミュージカル公演に観客が流れることで、小劇場の経営は以前のような活気を取り戻せていないのが現状です。
そこで「大楽路」プロジェクトでは、観客が大学路に長く滞在して楽しめるよう、公演と連動した多様なコンテンツを提供し、地域そのものをブランディングする戦略を立てています。
具体的な企画として、以下の内容が準備されています。
・『ジェチョル(旬)演劇』:朗読などを通じて、本公演前の作品を先取りして公開するショーケース形式。
・『アフターシアター』:演劇が終わった後、演出家や俳優、他の観客と一緒に感想を分かち合える交流の場。
さらに、ソウル市や大学、商人と連携し、公演チケットによる商店街の割引サービスや、芸術系の大学生が参加できるプロジェクトも進行中です。
■ 「本質」を追求する巨匠たちの舞台を上演
ソン・ヒョンジョン代表は「K-POPやKドラマが突然空から降ってきたわけではない。数千年にわたり積み重ねられた韓国文化が土台にある」と述べ、韓流ブームを一過性のものにしないためには、職人精神を持つ芸術家を育てることが不可欠だと主張しました。
その一環として、大学路の劇場『クアッド』では「演劇の本質を問う」というスローガンのもと、キム・アラをはじめとする韓国演劇界の巨匠5人による作品が披露される予定です。古典的なテキストを現代の舞台言語で再構成し、時代を超えた演劇の力を探求します。
ショート動画などの短いコンテンツに慣れた若い世代に対しても、ソン・ヒョンジョン代表は「商業的な笑いだけでなく、深みのある本質的な作品には必ず惹きつけられるはずだ」と自信を見せました。財団が質の高い作品を主導して上演することで、大学路全体に良いインスピレーションを与え、より優れた芸術が誕生する好循環を目指しています。
出典:https://www.yna.co.kr/view/AKR20260601160700005?input=1195m
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 大学路(テハンノ)
ソウル市鐘路区にある、韓国の「演劇のメッカ」として知られるエリアです。かつてソウル大学校があったことからこの名がつきました。160以上の小劇場が密集しており、若手俳優の登竜門としても知られています。ドラマで活躍する名脇役や人気俳優の多くが、ここ大学路の舞台出身です。
■ OTT(Over The Top)
インターネットを通じて提供される動画配信サービス(Netflix、Disney+、TVINGなど)の総称です。韓国では近年、地上波放送よりもOTT向けの制作費をかけたオリジナルドラマが主流になっており、視聴者のライフスタイルを大きく変えています。
大学路って行くだけでワクワクする場所ですが、小劇場が苦戦しているのは寂しいですよね。私は財閥ドロドロ系のドラマが大好きですが、その迫力ある演技の土台がこういう演劇の世界にあると思うと、このプロジェクトはすごく応援したくなります!特に俳優さんと感想をシェアできる『アフターシアター』はファンにはたまらない企画ですよね。皆さんは、推しの俳優さんの原点である舞台を観てみたい派ですか?それとも映像作品だけで満足しちゃう派ですか?





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