制作費わずか5億ウォンの衝撃。背景はすべてCG、俳優が何もない空間で演じた韓国映画の裏側

Buzzちゃんの見どころ

制作費わずか5億ウォンという低予算ながら、全編をバーチャルプロダクション技術で撮影した映画が話題です。漢江や路地裏などの屋外シーンもすべてスタジオ内のCGで再現され、俳優は虚空に向かって演技を続けました。

■ 5億ウォンの制作費で実現したバーチャル映画の正体
韓国の映画制作現場で、これまでの常識を覆す新しい試みが注目を集めています。通常、韓国の商業映画であれば数十億ウォンから数百億ウォンの制作費がかかることが一般的ですが、わずか5億ウォン(約5,600万円)という極めて低い予算で制作された映画が登場しました。この作品の最大の特徴は、映画に登場する「漢江(ハンガン)」や「ソウルの路地裏」といった屋外の風景が、実際にはどこにも存在しないという点です。

この映画は「バーチャルプロダクション(VP)」と呼ばれる最新技術を駆使して撮影されました。バーチャルプロダクションとは、大型のLEDスクリーンに背景となる3D映像を映し出し、その前で俳優が演技をする撮影手法です。これにより、ロケハンや屋外撮影に伴う膨大な移動コスト、天候待ちの時間、道路使用許可などの複雑なプロセスを大幅にカットすることに成功しました。

■ 俳優が直面した「何もない空間」での死闘
しかし、技術的な効率化の裏では、俳優たちにこれまでとは異なる次元の集中力が求められました。制作陣によると、実際の撮影現場には背景となる建物も、流れる川も、通り過ぎる車も存在しません。俳優たちはグリーンバックやLEDパネルに囲まれたスタジオの中で、監督の指示を頼りに「そこに何があるか」を想像しながら演じる必要がありました。

「俳優たちは虚空に向かって演技をしていた」と現場関係者が語る通り、目に見えない対象に対してリアクションを取り、感情を乗せる作業は困難を極めました。しかし、この挑戦によって制作費を抑えつつも、視覚的には大規模予算の作品に引けを取らないクオリティを実現できたといいます。韓国映画界では、今回の成功をきっかけに、中小規模の映画でもSFやファンタジー、あるいは大規模な都市破壊シーンなどを描ける可能性が広がったと評価されています。

■ K-コンテンツの新たな武器となるか
これまでバーチャルプロダクションは、ハリウッドのSF大作やディズニーのドラマシリーズなどで主に活用されてきました。しかし、韓国ではこの技術を「コスト削減」と「表現の自由度向上」の両面で積極的に取り入れています。今回の5億ウォン映画の成功は、アイデアと技術さえあれば、巨額の投資を受けられない若手監督や独立系映画でも、世界基準の映像を作り出せることを証明しました。

現在、韓国国内では京畿道(キョンギド)を中心に、大規模なバーチャルスタジオの建設が相次いでいます。天候や場所に縛られないこの撮影手法は、働き方改革が進む制作現場の負担軽減にも寄与しており、今後の韓国エンタメ界の標準的な制作スタイルの一つになると見られています。

出典:https://www.mk.co.kr/article/12056376

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ バーチャルプロダクション(VP)

LEDディスプレイに背景を映し出し、カメラの動きと連動させてリアルタイムで撮影する技術です。従来のグリーンバック撮影(クロマキー)と違い、俳優が背景を見て演技できるほか、照明の反射などが自然になるメリットがあります。

■ 制作費5億ウォン

韓国の商業映画界において、5億ウォンは非常に低予算な「独立映画(インディペンデント映画)」の規模に当たります。大作ドラマの1話分にも満たない予算で高品質な映像を作ることは、業界でも驚異的な出来事として受け止められています。

Buzzちゃんの感想

たった5億ウォンで映画が撮れるなんて、韓国の技術進化には本当に驚かされます。私は『財閥家の末息子』のような、豪華なセットやロケ地がバンバン出てくる作品が大好きですが、これが全部CGだったとしても気づかない自信があります。俳優さんも何もない場所で泣いたり怒ったりするなんて、やっぱりプロの集中力はすごいですよね。皆さんは、背景が全部CGだと知った上で観る映画と、本物のロケ地にこだわった映画、どちらに惹かれますか?

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