韓国のシャーマニズムと学園ホラーを融合させた『きりこ』が、Netflixの非英語圏シリーズで上位にランクインしました。願いを叶えるアプリと伝統的な呪術を組み合わせた独特の世界観が、海外の視聴者から「斬新だ」と注目されています。
■ 西欧のホラーとは一線を画す「韓国式シャーマニズム」の恐怖
Netflixオリジナルシリーズ『きりこ』が、世界各地の視聴者の間で「これまでにない恐怖」として話題を呼んでいます。本作は、韓国独自のシャーマニズム(民間信仰や巫俗)と、現代の学園オカルティズムを掛け合わせた作品です。
これまで世界的なヒットを記録した『イカゲーム』や『ザ・グローリー 〜輝きし復讐〜』、あるいは『キングダム』に代表される「Kゾンビ」ブームに続き、現在は「Kホラー」というジャンルが新たなトレンドとして定着しつつあります。特に『きりこ』が海外で高く評価されている理由は、西欧のホラー作品に多いキリスト教ベースの悪魔祓いやエクソシズムとは異なる、東洋的な情緒に基づいている点にあります。
劇中では、韓国の伝統的な「巫堂(ムダン)」や「グッ(儀式)」、そして「恨(ハン)」や「怨念」といった要素が物語の核となっています。海外の視聴者からは「デジタル技術であるアプリと、古くから伝わる迷信が共存している設定が非常に新鮮だ」という声が上がっています。また、急に大きな音で驚かせる「ジャンプスケア」に頼るのではなく、日常が徐々に非日常へと侵食されていく、じわじわとした不安感を煽る演出も高く評価されています。
■ 憧れの「韓国の高校」が恐怖の舞台に変わる衝撃
もう一つの大きなヒット要因は、舞台設定が「高等学校」であるという点です。海外の多くのファンにとって、韓国の高校は『相続者たち』や『ソンジェ背負って走れ』、『二十五、二十一』といった作品を通じて、ロマンチックでキラキラした青春の象徴として親しまれてきました。
しかし、『きりこ』はその馴染み深い空間を、呪いと不安が渦巻く恐怖の場へと一変させました。韓国特有の厳しい入試競争や、学生たちの間に漂う独特の緊張感がホラー要素と結びつくことで、単なる幽霊話以上のリアリティを生み出しています。海外のコミュニティでは「韓国の学校はロマンスの場所だと思っていたのに、こんなに恐ろしい場所になり得るとは衝撃だ」といった反応が寄せられており、現実的な若者の不安が投影されている点に共感が集まっています。
■ 新人俳優たちのリアルな演技が没入感を加速
本作には、固定化されたトップスターではなく、実際の高校生に近い雰囲気を持つ新人俳優たちが多く起用されています。出演者には、チョン・ソヨン(전소영)、セア(세아)、ペク・ソノ(백선호)、ゴヌ(건우)、イ・ヒョジェ(이효제)、ヒョン・ウソク(현우석)、カン・ミナ(강미나)といったフレッシュな顔ぶれが並びます。
彼らが極限の恐怖状況で見せる震える表情や繊細な感情表現は、SNSを通じて拡散され、大きな反響を呼びました。過度な特殊効果に頼らず、俳優たちの身体的な演技と現場の空気感だけで恐怖を作り出したシーンが、視聴者の没入感を高める結果となりました。
近年、『哭声/コクソン』や『破墓/パミョ』、『スウィートホーム -俺と世界の絶望-』、『地獄が呼んでいる』といった作品が世界で注目されてきましたが、『きりこ』の成功によって、韓国のホラーは今や世界的な一つの確立されたジャンルになったと分析されています。
📚 Buzzちゃんの豆知識
■ 巫堂(ムダン)とグッ
韓国の伝統的なシャーマニズムにおいて、神や霊と人間を仲介する役割を持つ司祭のことです。主に女性が多く、太鼓や鈴を鳴らしながら踊って神を降ろし、人々の悩み解決や病気平癒を祈る儀式「グッ」を執り行います。
■ 恨(ハン)
韓国特有の情緒で、長い歴史の中で積み重なった「悲しみ」「悔しさ」「無念」などが入り混じった複雑な感情を指します。ホラー作品においては、この「恨」を抱えた死者が怨霊となり、現世に影響を与えるという設定が多く見られます。
■ 入試競争とヤジャ(夜間自律学習)
韓国の高校生は非常に勉強が忙しく、夜遅くまで学校に残って自習する「夜間自律学習(ヤジャ)」という文化が一般的です。この閉鎖的な夜の校舎というシチュエーションが、韓国の学園ホラーにおいて恐怖を増幅させる定番の舞台となっています。
私は恋愛ドラマよりも、こういうゾクゾクするミステリーや財閥系のドロドロしたお話が大好きなんです!『きりこ』は単に怖いだけじゃなくて、韓国の厳しい受験社会の闇も描かれているから、つい夢中で観ちゃいそう。爽やかな制服姿の俳優さんたちが、絶望的な表情を見せるギャップもたまらないですよね。皆さんは、じわじわくる韓国風の心理ホラーと、派手な演出の洋画ホラー、どっちが好みですか?





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