韓国のニュースサイト「CBCニュース」が展開している異色の連載「政治家(ジョンチガ)」をご存じでしょうか? このシリーズは、実在の政治家がもし大統領になったら……という仮定の未来を描くシミュレーション的な読み物として、現地のネットユーザーの間で注目を集めています。
今回ご紹介するのは、イ・ジェミョン(이재명)氏が大統領として執務を行っているという設定の「2026年3月」のニュース風記事です。韓国ドラマの政治スリラーを読んでいるような、リアリティあふれるその内容を、韓国社会の背景と共にかみ砕いて解説します。
■「物価安定が最優先」生活に直結する強力なリーダーシップ
記事の中で、2026年の「イ・ジェミョン大統領」がまず口にしたのは、国民の生活を直撃する「物価問題」でした。中東情勢の不安から国際油価が高騰し、韓国国内でも物価押し上げの圧力が強まっているという設定です。
イ・ジェミョン氏はここで、「石油最高価格制」の導入や「エネルギー税制の調整」、さらには「消費者への直接支援」といった、かなり踏み込んだ対策を指示しています。
ここで注目したいのが、韓国独自の「サイダー(사이다)」という文化的な表現です。韓国では、胸がすくようなハキハキとした言動や、停滞した状況をスカッと打破するリーダーシップを、炭酸飲料のサイダーに例えて「サイダーのような人(あるいは言動)」と呼びます。イ・ジェミョン氏はもともと、京畿道(キョンギド:ソウルを取り囲む広域自治体)の知事時代から、この「サイダー」な実行力で支持を集めてきた政治家です。
記事内でも、「既存のマニュアルを飛び越えろ」という強い言葉が使われており、危機の時こそ果敢に動くという、彼らしいキャラクター像が反映されています。私たち韓流ファンにとっても、韓国の物価高は他人事ではありません。渡韓の際の航空券代や、グッズの送料、現地での食事代など、韓国の経済政策は「推し活」のコストに直結する重要な関心事でもありますよね。
■「国民を一人も残さない」緊迫の海外邦人救出作戦
次に語られているのは、中東地域に残された韓国国民の安全確保についてです。イ・ジェミョン氏は「チャーター機の追加投入」だけでなく、必要であれば「軍用機の活用」も検討するよう指示しています。
韓国は、一度危機が起きると国家を挙げて自国民を救出しようとする熱量が非常に高い国です。皆さんも、過去に海外で紛争が起きた際、韓国政府がいち早く飛行機を飛ばして、国民や時には日本人をも一緒に救出したというニュースを耳にしたことがあるかもしれません。
このような「国民を守る強い国家」という姿は
コメント