1分30秒に凝縮された中毒性!韓国で今ショートドラマが爆発的ブームを巻き起こしている5つの理由

「最近、スマホの縦動画で1分くらいの短いドラマをよく見かけるようになった」……そんな風に感じている韓流ファンの方も多いのではないでしょうか。今、韓国のコンテンツ業界では、1話わずか1分〜2分程度の「ショートドラマ」が空前のブームとなっています。

映画『王の男』などで知られる巨匠イ・ジュニク(이준익)監督がショートドラマに挑戦したり、実力派俳優のイ・サンヨプ(이상엽)が出演したりと、これまでの「隙間時間の暇つぶし」という枠を超え、一つの主要ジャンルとして確立されつつあります。

なぜ私たちは、この短い物語にこれほどまで熱狂してしまうのでしょうか?韓国の映画専門誌「Cine21」が分析した、ショートドラマをヒットに導く「5つの成功コード」をベースに、その魅力を紐解いてみましょう。

■ 1分30秒に凝縮された「ドロドロの四角関係」と青春の輝き

ショートドラマには「時間がない」という宿命があります。1分30秒という短い時間の中で、起承転結をすべて描き、さらには視聴者に「次のエピソードも見たい(課金したい!)」と思わせなければなりません。

そのため、人間関係は極限まで複雑化されます。通常のドラマなら「三角関係」で十分ですが、ショートドラマでは「四角関係」が基本。例えば、シェアハウスやゲストハウスを舞台に、4人の男女が複雑に絡み合う設定が好まれます。驚くべきは、全50話のうち序盤の16話までに、元カレ、今カレ、今の夫(すべて別人!)が登場し、さらに初恋の相手やその異母兄弟まで絡んでくる……といった、日本の昼ドラも顔負けの超展開が繰り広げられることも珍しくありません。

一方で、主な視聴層に合わせて10代〜20代の「青春もの」が多いのも特徴です。韓国では「学園もの」や「キャンパスライフ」を扱った作品が人気ですが、これは制作費を抑えられるという現実的な理由もあります。豪華なセットを組む代わりに、学校やカフェ、自炊部屋といった日常的な空間を舞台にすることで、浮いた予算をストーリーのテンポアップに注ぎ込めるのです。

また、ショートドラマは「新人俳優の登竜門」としても注目されています。恋愛リアリティ番組の出演者やアイドル出身者、現役の大学生など、フレッシュな顔ぶれがここで演技力を磨き、スターへと駆け上がっていく様子を見守るのも、ファンにとっての醍醐味と言えるでしょう。

■ 世界を席巻する「ロパン」とウェブトゥーン発の強力IP

韓国発のショートドラマは、今や海外市場でも大きな存在感を放っています。特に人気なのが「ロパン(로판)」、つまりロマンスファンタジーというジャンルです。

欧米圏では、映画『トワイライト』シリーズのようにヴァンパイアや人狼(オオカミ男)を題材にした作品が不動の人気を誇っています。例えば、人気のショートドラマ『My Forbidden Alpha(邦題:私の禁じられたアルファ)』は、人狼の群れを支配する絶対権力者と、孤独な少女の恋を描いて大ヒットしました。面白いのは、この作品が韓国でリメイクされた際、タイトルが『九尾狐(クミホ)、運命の相手』に変わり、全州(チョンジュ)の韓屋村(伝統的な家屋が集まる観光地)を舞台に韓国人俳優で撮影されたという点です。文化に合わせて設定を変える柔軟さも、韓国コンテンツの強みですね。

さらに、ウェブトゥーン(縦読み漫画)やウェブ小説を原作とした作品も増えています。最近では「回・憑・換(フェ・ビン・ファン)」という言葉が韓国のトレンドです。これは「回帰(過去に戻る)」「憑依(誰かの中に入る)」「換生(生まれ変わる)」の頭文字を取ったもの。

ショートドラマ『ご先祖様と婚家をメチャクチャにしました』のように、死んだ嫁の体に先祖の霊が憑依して、自分を虐げた婚家を成敗するといった「スカッとする」設定が、ウェブ小説特有の「文章風の長いタイトル」とともに視聴者の心を掴んでいます。

■ ストレス解消の決定版!「サイダー」展開が視聴者を離さない

そして、ショートドラマにおいて最も重要なキーワードが「サイダー(사이다)」です。

韓国では、もどかしい状況が続いてストレスが溜まることを「サツマイモ(コグマ)を食べて喉が詰まるような感じ」と表現し、逆にそれが一気に解決してスカッとすることを、炭酸飲料になぞらえて「サイダー」と呼びます。

ショートドラマのプラットフォームを覗くと、なんと「サイダー」という独立したカテゴリーが存在することもあります。1分という短い時間の中で、視聴者は複雑な伏線回収よりも、目の前の悪役が完膚なきまでに叩きのめされる「感情のデトックス」を求めているのです。

「死んだ妹の復讐のために、妹の夫と結婚する」「浮気相手の体に憑依する」といった衝撃的な設定から始まり、ハイスピードで復讐が遂げられる展開は、まさに現代人の「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の欲求と、日常のストレスを解消したいという思いに合致しています。

もはや「短いから中身が薄い」のではなく、「短いからこそ、一番おいしいところだけを凝縮して味わえる」のが、韓国ショートドラマの新常識なのです。

隙間時間にスマホでサクッと楽しめて、強烈な中毒性を持つショートドラマの世界。皆さんは、最近ハマっているショートドラマや、短時間でスカッとした作品はありますか?お気に入りの作品や、これから注目している俳優さんがいたら、ぜひコメントで教えてくださいね!

出典:http://www.cine21.com/news/view/?mag_id=109463&utm_source=naver&utm_medium=news

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