韓国映画界からのラブレター!豪華キャストが集結した劇場の時間たちが描く映画館への愛と未来への希望

韓国映画界を代表する才能たちが、映画、そして「映画館」という場所へ最高のラブレターを送り届けました。

去る3月3日、ソウルの光化門(クァンファムン)にある名門アートハウス、シネキューブ(芸術性の高い作品を主に上映する映画館)にて、映画「劇場の時間たち(原題:극장의 시간들)」の記者懇談会が開催されました。

本作は、イ・ジョンスル(이종필)監督、ユン・ガウン(윤가은)監督、チャン・ゴンジェ(장건재)監督という、現在の韓国映画界を牽引する3人の監督が手掛けた短編3作からなるアンソロジー映画(共通のテーマを持ったオムニバス形式の作品)です。

昨年の「第30回釜山(プサン)国際映画祭(アジア最大級の映画祭)」で上映された際には、大統領夫妻が直接鑑賞し、韓国映画産業への支援を約束したことでも大きな注目を集めました。なぜ今、この映画が韓国でこれほどまでに語られているのか、その舞台裏と韓国映画界の「今」を紐解いていきましょう。

■ 豪華キャストが語る「映画館という特別な場所」

映画は、列車の汽笛の音とともに幕を開けます。イ・ジョンスル監督の「チンパンジー」、ユン・ガウン監督の「自然に(原題:자연스럽게)」、そしてチャン・ゴンジェ監督の「映画の時間」という3つの物語が、観客をノスタルジックな世界へと誘います。

記者懇談会の現場には、キム・デミョン(김대명)、ウォンシュタイン(원슈타인)、イ・スギョン(이수경)、ホン・サビン(홍사빈)、コ・アソン(고아성)、チャン・ヘジン(장혜진)、キム・ヨンギョ(김연교)といった、韓国ドラマ・映画ファンなら一度は目にしたことがある実力派俳優たちが顔を揃えました。

「賢い医師生活(Netflixでも配信された大ヒット医療ドラマ)」での温かい演技が記憶に新しいキム・デミョンは、旧知の仲であるイ・ジョンスル監督との作業についてこう語りました。
「尊敬する監督であり友人でもあるイ・ジョンスル監督と、劇場をテーマにした最初の作業ができて本当に嬉しかった。キャラクターを表現する際も、監督を長く見てきたからこそ、積み重ねてきた歳月の中から引き出して演じることができました」

また、映画「サムジンカンパニー:1995(1990年代を舞台に女性社員の奮闘を描いたヒット作)」などで知られる実力派、コ・アソンは、ユーモアたっぷりのエピソードを披露して会場を沸かせました。
今回、ユン・ガウン監督と初めてタッグを組んだ彼女は、「実はイ・ジョンスル監督の現場を手伝いたいと連絡したら『来るな』と断られてしまったんです(笑)。でもその日の夜、ユン・ガウン監督から出演オファーをいただき、『イ監督に勝ちたい』と言ってくださって。まるで世界観が崩壊するような不思議で楽しい経験でした」と明かし、監督同士の仲の良さと信頼関係をのぞかせました。

■ 「兵役明け」直後の復帰!若手俳優ホン・サビンの情熱

日本のファンにとって嬉しいニュースは、期待の若手俳優ホン・サビンの登場でしょう。彼は、映画「脱走(イ・ジェフン主演の脱北をテーマにした映画)」などで強烈な印象を残しましたが、なんと今回の撮影は「除隊(兵役義務を終えて軍を離れること)して1週間も経たないうちに行われた」のだそうです。

韓国では男性芸能人の兵役による「空白期」は避けられないものですが、復帰一作目にこうした意義のある作品を選ぶ姿勢に、彼の演技に対する情熱が感じられます。「大好きな監督と一緒に仕事ができるなら、どんな役でもよかった」と語る彼の姿に、胸が熱くなったファンも多いはずです。

■ 「劇場の危機」ではなく「危機の意識」が未来を作る

近年、世界中でNetflixなどのOTT(インターネット経由の動画配信サービス)が普及し、韓国でも「映画館離れ(劇場危機論)」が深刻な問題として議論されています。

これに対し、イ・ジョンスル監督は非常に興味深い見解を述べました。
「コロナ以前から『劇場の危機』はずっと言われてきました。しかし、韓国映画界は常に『危機だ』と言い続けることで、むしろ強い『危機の意識』を持ち、そこから生き残るための動きを見せてきました」

これは、常に変化し続け、新しいものを取り入れようとする韓国エンタメ界のバイタリティを象徴する言葉です。単に「昔は良かった」と懐かしむのではなく、今の時代にどうやって映画館という空間を守っていくか。その切実な思いが、この映画には込められています。

ユン・ガウン監督も「環境が変わるたびに、新しいチャンスが生まれるはず」と語り、チャン・ゴンジェ監督も「私は劇場を危機だとは思っていない」と力強く答えました。

■ 私たちにとっての「映画館」を見つめ直す一作

「劇場の時間たち」は、単なる映画の詰め合わせではありません。暗い客席で誰かと一緒に笑い、涙を流したあの感覚。ポップコーンの匂い。そんな、私たちが忘れかけていた「映画体験」を思い出させてくれる一冊のラブレターのような作品です。

韓国映画が世界中で愛される理由は、こうしたクリエイターたちの「映画への純粋な愛情」と「危機を乗り越えようとするエネルギー」にあるのかもしれません。

皆さんも、映画館でしか味わえないあの「特別な時間」を思い出すことはありませんか?最近、最後に映画館へ行ったのはどの作品でしたか?ぜひあなたの思い出の映画や、映画館でのエピソードをコメントで教えてくださいね!

出典:https://www.tvreport.co.kr/movie/article/1015455/

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