韓国のエンタメ界でよく耳にする「筋書きのないドラマ」という言葉。皆さんも、大好きな韓国ドラマやK-POPアイドルのサクセスストーリーを表現する際に、このフレーズを思い浮かべることがあるのではないでしょうか。今、韓国のメディアでは、この言葉を象徴する舞台として「パラリンピック」が熱い注目を浴びています。
世界日報のコラム「記者が語る世界」にて、スポーツの枠を超えた感動を伝えるパラリンピックの魅力が綴られました。なぜ韓国の人々は、これほどまでにパラリンピックを「最高のドラマ」として愛し、応援するのでしょうか。そこには、私たちが普段夢中になっている韓国コンテンツに通じる、熱い文化的背景がありました。
■ 「逆転」と「成長」を愛する韓国ならではの視点
韓国においてスポーツ、特にパラリンピックが「各本(カクボン)のないドラマ(筋書きのないドラマ)」と表現されるのには、単なる比喩以上の意味があります。
韓国には古くから「ハン(恨)」という特有の情緒があります。これは単なる恨みではなく、絶望や悲しみを抱えながらも、それをエネルギーに変えて昇華させるという、非常にパワフルでレジリエンス(回復力)に満ちた感情です。困難な状況に置かれた主人公が、周囲の偏見や自身の限界を乗り越えて最後には輝く……。私たちが大好きな韓国ドラマの王道ストーリーが、まさにパラリンピックの競技場でリアルタイムに繰り広げられているのです。
例えば、ドラマ『梨泰院クラス(イテウォンクラス)』の主人公パク・セロイが不屈の精神で這い上がっていく姿に私たちが感動したように、韓国のファンはパラリンピック選手たちが数々の障壁を打ち破る姿に、自身の人生や「ハン」の昇華を重ね合わせます。記者によれば、競技結果そのものよりも、そこに至るまでの「選手一人ひとりのナラティブ(物語)」にスポットを当てるのが韓国流の楽しみ方なのだそうです。
■ 練習生制度とも共通する「忍耐」の美学
韓国で話題になるもう一つのポイントは、選手たちが競技生活で見せる「インネ(忍耐)」の精神です。韓国では、K-POPアイドルたちがデビューを夢見て何年も過酷なトレーニングを積む「練習生(ヨンセプセン)」制度が広く知られています。この、光の当たらない場所で黙々と努力を続け、一瞬
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