制作費300億ウォンの超大作21世紀大君夫人の脚本家は新人?Kドラマ界で巻き起こる新人作家躍進の背景

Buzzちゃんの見どころ

制作費300億ウォンの超大作『21世紀大君夫人』は、第4回で視聴率13.8%を記録しました。脚本は公募展で選ばれた新人ユ・ジウォン(유지원)のデビュー作であり、韓国では今、新人作家による純粋な創作劇が大きな成功を収めています。

■ 制作費300億ウォンの超大作『21世紀大君夫人』が巻き起こす旋風

2026年4月10日に放送を開始したMBCドラマ『21世紀大君夫人』が、韓国国内のみならず世界中で大きな注目を集めています。本作は放送前から、IU(아이유)やピョン・ウソク(변우석)といったトップスターたちの出演が発表され、大きな話題を呼びました。

物語の舞台は、立憲君主制が維持されている現代の韓国。華やかなスケールで描かれるロマンス作品であり、制作費は約300億ウォン(約33億円)に達すると報じられています。その期待値の高さは数字にも表れており、放映前には広告枠が完売。さらに、米タイム誌が選ぶ「2026年最も期待される韓国ドラマ」にも選出されました。

放送開始後もその勢いは止まらず、第4回の視聴率は13.8%に達し、自己最高記録を更新。動画配信サービスの「ディズニープラス(Disney+)」でも同時配信されていますが、公開からわずか5日間で「世界で最も視聴された韓国シリーズ」の座に輝きました。

■ 異例の抜擢!ヒット作の裏に隠された「新人作家」の存在

この巨大プロジェクトを支えている脚本家が誰なのか、多くの視聴者が関心を寄せています。ドラマの冒頭に流れるクレジットには「MBCドラマ脚本公募当選作」という文字が刻まれています。本作は、公募展を通じて選ばれた新人作家であるユ・ジウォン(유지원)のデビュー作なのです。

一般的に、新人作家の作品は単幕劇(1話完結の短編ドラマ)などの小規模な枠で制作されることがほとんどです。しかし、『21世紀大君夫人』はベテラン作家の作品と同様、あるいはそれ以上の規模で制作されました。莫大な制作費が投入され、超豪華なキャストが顔を揃えるという、新人としては異例の好待遇でのデビューとなりました。

現在、新人作家がKドラマの主要作を執筆するケースはこれだけではありません。ネットフリックス(Netflix)の『レイディ・ドゥア』や『月刊彼氏』、KBSの『愛する泥棒様』なども、すべて新人作家の手によるものです。これまでの韓国ドラマ界は、長年キャリアを積んだベテラン作家を中心に市場が形成されてきました。新人作家は長い間、補助作家(メイン作家のアシスタント)として下積みを経験するのが通例でしたが、今ではデビュー作から一気にスポットライトを浴びる時代へと変化しています。

■ ウェブトゥーン原作からの脱却と「純粋な創作劇」への挑戦

なぜ今、これほどまでに新人作家が重用されているのでしょうか。その背景には、コンテンツ市場の「斬新さ」への渇望があります。

これまで、多くのヒット作はウェブトゥーン(デジタル漫画)やウェブ小説を原作としてきました。しかし、業界内では既視感のない独創的なストーリーへのニーズが高まっており、自由な想像力を持つ新人作家による「純粋な創作劇」に注目が集まっています。

放送局やOTTプラットフォームは、たとえ完成度に多少の不安があっても、原石のようなアイデアや差別化された素材を持つ新人の作品を代表コンテンツとして企画するようになりました。その不安を補うのが、経験豊富な演出家(PD)やスタッフたちの存在です。

例えば、『21世紀大君夫人』には『キム秘書はいったい、なぜ?』や『還魂』を手がけたパク・ジュナ(박준화)PDが参加しています。また、『レイディ・ドゥア』は『人間レッスン』や『マイネーム:偽りと復讐』で知られるキム・ジンミン(김진민)PDが演出を務めています。

さらに、米国などで主流となっている「共同執筆」スタイルも取り入れられています。昨年放送された『メスを持ったハンター』では、チョ・ハニョン(조한영)、パク・ヒョンシン(박현신)、ホン・ヨニ(홍연이)、チン・セヒョク(진세혁)という4人の新人作家がチームを組んで執筆しました。これにより、新人のアイデアを活かしつつ、リスクを最小限に抑えるシステムが構築されています。

■ 次世代ストーリーテラーを育てる支援体制の拡大

ドラマ産業の構造変化も、新人への追い風となっています。プラットフォームの多様化により、グローバルOTTは特に「斬新で破格なコンセプト」を重視する傾向にあります。また、大型スタジオがIP(知的財産権)を直接管理するようになり、作家個人の力量だけでなく、スタジオ全体の企画力で作品を完成させる仕組みが整いました。

これに伴い、新人作家への支援も手厚くなっています。MBCは脚本公募展の規模を拡大し、今年から大賞賞金を1億ウォンに増額しました。また、CJ ENMが2016年から運営している新人発掘事業「オペン(O'PEN)」からは、これまでに『海街チャチャチャ』のシン・ハウン(신하은)作家や、『シュルプ』のパク・バラ(박바라)作家など、276名もの作家が輩出されています。

活気を取り戻したKドラマ市場。その中心にいる新人作家たちの新しい感性が、私たちの日常に新鮮な休息を届けています。

出典:https://magazine.hankyung.com/business/article/202604230898b

📚 Buzzちゃんの豆知識

■ ドラマ脚本公募展

韓国の各放送局(MBC、SBS、KBSなど)や大手制作会社が主催する脚本コンテストのことです。ここでの当選は新人作家にとって最大の登竜門であり、近年はそのまま巨額の制作費が投じられるプロジェクトに発展するケースが増えています。

■ 立憲君主制ドラマの設定

韓国は実際には大統領制の共和国ですが、ドラマの中では「もし今も王室が続いていたら?」という架空の設定が人気ジャンルの一つです。『宮〜Love in Palace』や『ザ・キング:永遠の君主』などが有名で、現代の華やかさと伝統的な王室文化が融合した世界観が特徴です。

Buzzちゃんの感想

最近はウェブ漫画原作のドラマが本当に多いので、完全オリジナルの『21世紀大君夫人』がこれだけヒットしているのは、一人のファンとしてすごく嬉しいです!私は財閥やミステリー要素があるドラマが大好きなので、新人作家さんの斬新なアイデアにはこれからも期待しちゃうんですよね。皆さんは、原作がある安心感のあるドラマと、先が全く読めない完全オリジナル、どちらを観るのがワクワクしますか?

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